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先日書いた「作業所で働く障害者に新基準(読売新聞解説記事)」 というエントリーにmarchhareさんからトラックバック(TB)をもらって、気になっていたのだけれども、バタバタして、そのTBへのレスポンスが書けませんでした。 「労働基準法適用外でいい。」というタイトルのそのTBにはこんな風に書かれています。 === 働いているから労働基準法が適用されないのはおかしいといいますが、やはり労基法が適用される雇用型と適用されない非雇用型が並立される形態が望ましいと思います。 私たちの施設の実態は、毎日休まず来ているものはむしろ少数で、持病を抱えていたりなどして休みがちであっても首にならずに年金とあわせて10万円程度の収入になるのは大きく、こういうニーズは無視できません。 === ぼくは、働いているにもかかわらず、持病を抱えていたりして休みがちな人が労働法規の適用になれないというのが、おかしいと思うのです。そういう人にも時間単価の最低賃金は保証されるべきだし、出勤日数に応じて有給休暇があったり、労災補償がされたりされなければならない、というのがぼくの立場というか労働法規の立場でもあります。もちろん、福祉施設関係の(つまり自立支援法の)支援費の体系はそれを保証するようにはなっていないので、そういう制度がどのようにするば可能になるのかということについては、もっと検討しなければなりません。 また、最低賃金にとらわれないような「ゆるい働き方」が必要ではないかというのも理解できないわけではありません。実現の可能性は薄いかもしれませんが、ぼくはその人が「ゆるい働き方」しかできないのであれば、「そのゆるい働き方」で最低賃金が保証されるようなシステムが作れないのかと思うわけです。 確かに最低賃金並みの賃金でかなりハードな就労が強制される昨今の不安定雇用の現場を見ると、なかなかそんな話は現実味が薄いでしょう。また、「ゆるい働き方しか出来ない人に最賃保障するための制度を設けようとしたら、どういう人に「ゆるい働き方」が許容されるのかという認定の問題もでてくるかもしれません。 しかし、逆にそういう配慮を一般の職場にも求めていくことで、過重な労働が求められている一般職場のありかた自体を捉え返していく契機にもなりえるのではないかと思うのです。 いままでの授産施設のありかたなどを見ていると、障害者をそこに囲い込むことで支援費をもらい、それでよしとしているという批判が、的を得ているところも少なくないように思います。そういう実体にどうメスを入れていくのかということは問われていると思います。その実体は「障害者自立支援法」というとても乱暴な介入でも、実はそんなに変わっていないのではないかと思える節さえあります。 障害者自立支援法では一般就労の拡大をうたい文句にするわけですが、現実には一般就労の側の入り口を広げる努力はほとんどなされていないように見受けられます。そのことの問題をぼくはもっと声を大にすべきだと思うのです。 また、この「一般就労の拡大」という「うたい文句」自体に対する批判もときどき見かけます。「このような形での一般就労への目に見えない強制こそが障害者を生き難くさせている」という類のものです。しかし、ぼくはこの「うたい文句」自体は間違っていないと思うのです。一般就労はもっともっと拡大できるはずだし、させなければなりません。それは障害者当事者の努力というよりも、受け入れ側の、そして受け入れ側をサポートする政策によって実現されるべきだと思うわけです。それがなされていない現実を前提にして、「一般就労の拡大」を忌避するのは間違っていると思います。 確かに、現状のままの労働環境に投げ込まれることが、障害者にとっていいことだとは思えない現実は無数にあり、現状のままの労働環境にもっともっと入っていくべきだとは、ぼくも言えません。その現状の働き方こそが変えなければならないという主張が必要だとぼくは思うわけです。 また、marchhareさんの話に戻るのですが、こんな風にも書いています。 == じゃあ、ここから一般就労するかといえば、したい仕事がないというのも事実ですし、私はどちらかといえば障害を持っていても地域で活動していればいいという方の考えですので、自分のしたい地域活動とかにエネルギーを注いでいきたいです。 そういうニーズにどの程度福祉関係者が応えられるのか、そもそも働きながら地域活動も行うということが難しい日本の社会のあり方が望ましいかどうかなど、その辺り、いわゆる制度の隙間をどうするか考えていかなければならないと思います。 == この「自分のしたい地域活動」が本当に必要とされているものならば、それを就労にしていくべきなのではないかと思います。そして、残業をしないで家に帰って地域の活動もできるような働き方が問われているのも事実です。 ぼくの書いていることは理念が先行しすぎているかもしれません。現実にはいろいろなところに無数に壁が存在していますね。 そこで、ぼくの働く工場のことを少し書きます。 福祉工場という制度はこの「自立支援法」という法律のもとで、制度としてはなくなろうとしています。対応するのはA(雇用)型継続就労施設になるのでしょうが、これは従来の福祉工場とはまったく別物と考えた方がよさそうな制度です。 この新しい制度では働きに来ている障害者は、この施設を利用しているのだから費用の1割を負担すべきだということになっています。共に働くという理念はすっかり消されて、基本的には利用者とサービス提供者というふうに区別された制度となります。 現在は移行期間なので、旧制度のもとで働いているのですが、これからどうするという議論のなかで、もうこのままではやっていけないので、B(非雇用)型を併設しようというような話まで出てきています。これは明らかな逆行だとぼくは思うのですが、そうでもしなければ生き残っていけないという理由で、こんな意見がでてくるわけです。自立支援法が一般就労の拡大をうたいながら、障害があるものとないものが共に働く工場というのを結果的に否定し、就労者を減少させる役割を果たそうとしているわけです。 とりあえず、レスポンスになっていないかもしれませんが、感じたことを書いてみました。 この下にある「人気blogランキングへ」というのをクリックしてください。 人気blogランキングへ クリックしてくれた人数のランキングです。クリックするとランキングのサイトに飛び、うんざりするような排外主義ブログのタイトルの山を見ることになります。こんなランキングに登録するバカバカしさを感じないわけでもないんですが、・・・ でも、クリックしてもらえるとうれしかったりもします。 人気blogランキングへ |
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私のようなものの記事に返信いただきありがとうございました。 |
marchhare 2007/07/01 19:49 |
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