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zoom RSS 「梶ピエールの備忘録」の「食の安全とグローバリゼーション」から考えたこと

<<   作成日時 : 2007/08/22 04:57   >>

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関西の私立大学で中国経済論を教えているという梶谷懐さんのブログ「梶ピエールの備忘録」というのをときどき読んでいる。そこに昨日、掲載された「食の安全とグローバリゼーション」
という記事に目がとまった。

中国の食の安全性の問題に関する彼のコメントの後で、結語部分に以下のように書いてある。(どういう文脈か知りたい人は上記の短いブログ記事を読んでください。)

===
 この一連の問題はグローバル貿易、とくに「農」や「食」にかんするそれに関するそれと消費者運動との関連を考える時の難しさが端的に現れていると思う。中国製商品輸入への危機感は、右派の民族主義的な心情だけでなく、自由貿易に懐疑的で、「地産地消」をよしとする左派的な心情にも訴えるところがあり、だからこそこれだけ広い関心を呼び起こしているのだろう。が、そのような幅広い基盤をもった先進国における消費者運動は常に「正義」だというわけではなく、時に途上国の人々の生活を直撃する「暴力」ともなりうる。しかしそれはまた同時に、場合によっては今回の中国のケースのように途上国の政府の何らかのリアクションを促し、途上国の人々の生活を改善させる契機ともなりうるだろう。で、どっちに転ぶかは現状ではケース・バイ・ケースとしか言いようがないような気がする。というわけで、より望ましいグローバリゼーションのあり方を考えていくという観点からも、今回の一連の騒ぎからは考えさせられる点が多いのである。
===

 「自由貿易に懐疑的で、「地産地消」をよしとする左派的な心情」を持つ一人として、この記述はちょっとメモしておこうと思ったのだった。


「先進国における消費者運動は常に『正義』だというわけではなく、時に途上国の人々の生活を直撃する『暴力』ともなりうる」

 そういうことはあるのだろう。とりわけ、「南」と「北」の構造の中で換金用の輸出作物のモノカルチャーにのせられていたりすると、その農民にとって食の安全を求める日本の消費者運動が「暴力」になったりすることはあるかもしれない。

 どうしたらいいのか。

 ぼくは単純に考える。その「南と北」の構造自体を変えるしかないのだと。

 しかし、これだけ言っても、何も言ったことにはならなかったりする入り組んだ現実は確かにある。

 都市に経済的な富が集中する。とりわけ先進国の都市だったり、金融センターと呼ばれるような都市に。それが分かちあわれることのない投機マネーになり、為替や株の価格の変動から利ざやを稼ぐために、毎日、莫大なお金があっちにいったり、こっちにきたり。そんな中で南と北の格差だけでなく、それぞれの領域での格差が広がっていく。

 いままで食べることができた農民が、北でも南でも食べていけなくなっている。それが都市への人口集中を生む。

 まず、小規模な農家でも食べていけるような政策が必要なのではないか。北でも南でも。

 豊かな人がより豊かになるために投機に使われるお金を、どうして回すことができないのだろうと単純に思う。

 豊かな企業や人が税金を逃れることができる「税金天国」と呼ばれる国に自らの富を移すというようなことが公然と行われている。

 投機マネーに課税し、税金天国への利益の移転を禁じることで、経済が収縮するとか経済学者は言う。そんなことで収縮するような経済は収縮させてしまえばいいと思う。

 必要を超えた欲望を喚起し続けることを、いつまで続けるのだろう。それより、必要なものが必要な人へ届けることが大切じゃないかというような単純なことは何故か忘れられがちなんじゃないかと思わざるをえない。

 食べ物がなくて死んでいく人たちのすぐ近くで、大量の人殺しの道具が高額で売買される。

 じゃあ、構造を変えるって、どうすればいいのか。ぼくのキャパシティを超える問いだ。

 とりあえず要求できることはいっぱいある。投機マネーへの課税。税金天国への利益の移転をふさぐこと。武器輸出を止めること。

 確かにそれらを要求し、その一部が実現してもどうなるかはわからない。また、投機マネーへの課税で捕捉したお金が南の国に流れても、それをちゃんと配分するシステムがなければしょうがない。

 しかし、とりあえず「変えよう」という意思を持とうと思う。そして、そういう声を出していける小さなユニットがたくさんできればいい。あっちにも、こっちにも。その小さなユニットの中でみんなが自分で考えることができるような。

 もちろん、必要な人に必要なものが届かないで、どんどん人が死に追いやられるような社会の構造が、そんなことだけで変えられるとは思えない。だけど、とりあえず、そこから始めるしかないんじゃないか。

 いろんな方法を試そうともしないで、解釈だけしていても、ぼくは面白くないと思う。

今日も眠くなったからもう寝よっと。






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