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「障害とは何か」読書メモ(2) http://tu-ta.at.webry.info/200707/article_17.html 続き 研究会の数日前に、やっと読み終えたこの本。 以下は研究会前にアップロードしようと思ったのだけれども、間にあわなくてできなかったものに少し加筆訂正。 === たぶんわかっていない点はまだ多いと思うのだが、いろいろな箇所で「目からウロコ」状態だった。 そのあたりのことは、また書くとして、「ここがよくわからない」と、書けそうな点について記述してみる。それはこの本で何度か言及されている基準点についてだ。 星加さんは従来の社会モデルは障害者の社会的不利益を参照するときに用いられる基準点が「現実の社会的過程において生成され、流動化するものであることが看過される傾向にあり」、「社会的文脈と独立にアプリオリに存在するものであるかのように扱われるか、さもなければ個々の不利益の解消の主張に応じてその都度アドホックに設定可能であるかのように使われている」と批判する。 この基準点をめぐるポリティクスが理論上でも実践上でも生じているにもかかわらず、従来の社会モデルの理論構成では「不利益をめぐる政治」への免疫力を欠いているとうのが、その批判だ。 このように基準点を規定することにどんな意味があるのか、また、その基準点を本当に確認することができるのか、などを考える前に、まず星加さんが提示している不利益についての捉え方を引用する。 == <不利益とは、ある基準点に照らして主観的・社会的に否定的な評価が与えられるような、特定の社会的状態である> ここで言っているのは、ある社会的状態(a)が評価の際の基準点(P)に照らして否定的に評価される場合、すなわちa<Pという評価がなされる場合に、不利益が生じていると把握するということ…。 116p == ぼくが単純に思うのは、不利益はいたるところに存在していて、人は生きていくかぎり、それを一定限度までは許容するしかない。問題なのは、それがどこまで許容できるかどうか、そこのところの基準点なのではないだろうか、ということだ。 だから、問題にされるべきは不利益かどうかの基準点ではなく、そのことが許容できるかどうかの基準点ではないか。 == 以下、研究会後の追記 上記の疑問を研究会でも提出してみた。この質問の意図が伝わっていたらうれしいんだけど。 この質問に対して、星加さんはさまざまな基準点が想定される必要があるというような回答をされていたように記憶する。もしかしたら、研究会の報告に掲載されるかもしれないので、されたら、ここで紹介しよう。 というわけで、ぼくの考えを入れて、上記の星加さんの文章を書き換えてみる。 === <不利益とは、ある基準点(P1)に照らして主観的・社会的に否定的な評価が与えられるような、特定の社会的状態であるが、生活していく上で問題になるのは、その不利益をどこまで許容できるかである。故にその不利益を許容できるかどうかの基準点(P2)が存在する。> ある社会的状態(a1)が評価の際の基準点(P1)に照らして否定的に評価される場合、すなわちa1<P1という評価がなされる場合に、不利益が生じていると把握するということだ。しかし、同時に不利益を被っているけれども、許容せざるをえない社会的状態は多く、P1に照らして、不利益と評価される社会的状態が存在する領域は広範だ。その広範な領域の中で、不利益のレベルがもうひとつの基準点(P2)を超えると許容できなくなる。そのとき、その社会的状態に対する異議申し立てがさまざまなレベルで始まる。 例えば、246pに記述されている基準点に関する記述、つまり、二元論の限界や基準点を設定する論者の恣意性の批判、そしてそれを回避するために基準点が社会的過程において編成されることを踏まえて、その特定の試みを社会内的な主題として扱う、とするなら、基準点P2のほうが問題になってくるのではないか。そんなことを星加さんの基準点をめぐるダイナミックなポリティクスの把握の必要性という論議から、感じさせられたのだった。 この下にある「人気blogランキングへ」というのをクリックしてください。 人気blogランキングへ クリックしてくれた人数のランキングです。クリックするとランキングのサイトに飛び、うんざりするような排外主義ブログのタイトルの山を見ることになります。こんなランキングに登録するバカバカしさを感じないわけでもないんですが、・・・ でも、クリックしてもらえるとうれしかったりもします。 人気blogランキングへ |
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