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zoom RSS 『利潤か人間か』読書メモ

<<   作成日時 : 2007/09/16 15:02   >>

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==2003年頃まとめた読書メモから==

利潤か人間か−グローバル化の実態と新しい社会運動−
北沢洋子 コモンズ、2003年3月初版。

ブック1で購入 10月初旬着すぐ読了
==以下、戸崎さんのメモを編集==
(1) 「本書は、80年代のレーガン=サッチャーのネオリベラリズムから始まり、90年代に加速したグローバリゼーションの犠牲者たちの視点で、今日グローバリゼーションと闘う人びとが何をめざしているのかを明らかにしようとする試みである」(16頁)

(2) 構成
プロローグ:新しい社会運動の登場
第1章 格差を増大するグローバリゼーション
第2章 影響力を強めてきたIMF・世界銀行
第3章 貿易の自由化を促進するWTO
第4章 国際政治を動かしてきたNGO
第5章 グローバリゼーションと闘う人びと
第6章 最貧国の債務の帳消し
第7章 資本投機を規制する為替取引き税
第8章 もうひとつの世界は可能だ
エピローグ:ネオリベラリズムの危機

※北沢洋子・前掲書(8〜10頁)より:1999年11月30日のシアトルの「新しい社会運動」
@)「インターネットをフルに活用して、(個別組織横断的な大規模)デモを組織するという、反グローバリゼーション派の戦略が確立」した。
A) これまで、例えば「ジュビリーがあくまでG7と〈交渉しようとする〉」「交渉相手としてG7サミットの存在を認めているのに対して」、シアトルではWTOそのものに反対。
B)「ネオリベラルな市場経済によるグローバリゼーション、人間より利潤を優先させる市場経済への抗議に収斂していく」
C) 代表者もいない、規約もない、コンバージェンス(convergence、収斂)と呼ばれる「緩やかな連絡会議」を中心にした反グローバリズムを掲げるグローバルな運動の形成。


(3) 「もう一つの世界は可能だ」「それはポルトアレグレが証明している」(北沢186頁)
A 反グローバリズムとNGO
@ 国連の登場とNGOの活躍: 「NGOは国際政治を動かす力をもった」(同79頁)。
A 「国連が途上国の開発という国際政治の大きな課題を解決する機能を失い、IMF・世銀にとって代わられるようになった」(北沢32頁)。
?「途上国政府の改造を意図する」IMF・世銀の登場(北沢48頁)。
B IMF・世銀に対するNOG:「世銀解体派」と「ロビィ活動・内部からの改革派」
C ネオリベラル・グローバリズム(多国籍企業支配)の強力装置としてのWTOの形成
D WTOへの反対行動 :シアトルの「新地平」
E ヨハネスブルグ・サミット(2002)の新しい動向 (エリート対民衆)
a)国連のWTO化(とWTOの国連化)
 b)パートナーシップという形のNGO封じ込め  
B 「現在、資本主義に取って代わるオルターナティブは存在しない」「オルタナーティブの明確なビジョンがない」(北沢195頁)。
@ 第1回世界社会フォーラム(2001年1月)は「世界を変える新しいグローバルな市民社会の運動の始まりである」(同180) 「もうひとつの世界は可能だ」
A 第2回世界社会フォーラムは「99年のシアトル・デモに始まる反グローバリゼーション運動の転換点」(同190頁)であった。「今回のフォーラムの主催者たちは正統性の欠如と組織の不在というこれまでの運動の弱点を克服し、反グローバリゼーション運動の主流化をはかろうとした」。「反グローバリゼーションの理論家が一堂に会した」。
B 「『反グローバリゼーション運動』ではなく、『グローバルな正義のための運動』と呼ぶべきだ(略)。ポルトアレグレでは、『これまでまったく無視されてきた第三世界の草の根運動に焦点が当てられ、明確にパラダイム転換した』(略)。グローバルな抗議とラディカルな運動が、新しい社会秩序の確立に向けて一致した勢力として登場した、と(ポール・キングスノースは)論じている」(同193頁)
C 「WTOを縮めるべきか、沈めるべきか(Shrink or Sink)](マーティン・コー)
D だが、「『ポルトアレグレ宣言』はまとめられず、代わりに『社会運動の呼びかけ』と題する文書が作成された。それは、世界各地で取り組まれてきた反グローバリゼーション運動の課題を16項目にまとめたものである」(同194頁)
E 明確なオルタナティブは存在しないからだ。

C 「では、オルターナティブが存在しないとしたら、せめて、このネオリベラルなグローバリゼーションの進行を弱める、つまりコントロールすることはできないだろうか。それはできるし、またしなければならない」(195頁)。
 「地域レベルの連帯経済を広げるとともに、WTO、IMF・世銀、国境を越える投機資本、多国籍企業など、ネオリベラルなグローバリゼーションを推進している国際機関や資本に対する規制が必要である。連帯経済は、地域レベルのプロジェクトと、グローバルな機関や資本をグローバルに規制する運動の両者が相まって成立するものなのである」
(200頁)。
C−1 グローバルな連帯経済(グローバルな規制)

C−2 地域レベルでの連帯経済
  @協同組合、A共済組合(相互扶助)、B特定非営利活動法人(NPO)、C非政府組織(NGO)、D地域通貨、E参加型財政、Fフェア・トレード、Gマイクロ・クレジット
 
====戸崎メモここまで====

「では、オルターナティブが存在しないとしたら、せめて、このネオリベラルなグローバリゼーションの進行を弱める、つまりコントロールすることはできないだろうか。それはできるし、またしなければならない」

 北沢さんはオルタナティヴがなかったから、ポルトアレグレで声明が出せなかったいう。そうとは思わない。声明を出さないことは空間をつくるというWSFの重要なスタイルだ。(2007年現在、それへの反論も出ているが)
 確かに明確なオルタナティヴは見えない。グローバリゼーションの進行を弱めることと、オルタナティブをつなげるのは何か?


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定年退職した68歳の親父がFXで大成功!
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2007/09/17 23:28

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