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zoom RSS 「ふつうの市民、ふつうの人」読書メモ

<<   作成日時 : 2007/10/19 02:18   >>

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上記のタイトルは、月刊オルタ2007年8ー9月号、小田実追悼小特集内の道場親信さんの文章につけられたもの

興味深い指摘があったので、以下にメモ
==
 小田氏が提起した議論の中でも、私は最も重要で、60年代の思想という点でも代表的な意味を持つと考えるのが、「加害/被害」論である。60年代には、「平和」と「繁栄」の中に孕まれた暴力性や加害性を抉り出す思想と行動が、多様な形で追求されていた。今日において、それはもっぱら加害性を批判的に攻撃し、自己の存在否定を迫る倫理主義であるかのように誤解されていることが多い。同時代の議論には、そうした向きがあったことをかつて故・鶴見良行氏も述べていたが、小田氏の提起したそれは、より根源的な問題を考えようとするものだった。
 小田氏は、戦争に関わるということは、各々の人間を加害者であると同時に被害者の立場に立たせると述べる。自らが銃を取らされるという被害の経験は、同時に他者に銃を向けるという加害の経験でもある。このような「加害」と「被害」の往復によって、加害/被害の重層的主体としての自己自身の問い直しを求め、そして加害/被害の重層的システムとしての社会の関係構造を明らかにし、その構造を個人に強いる国家の存在に目を向けさせた。これは今日においてなお新鮮な意味をもつ重大な思想的提起であり、それまでの反戦平和運動にパラダイムチェンジをもたらすものであったと思う。
==引用ココまで==

等身大の自己否定っていうような表現もあったし、人間みんなちょぼちょぼっていうような表現もあったなぁと思う。
http://tu-ta.at.webry.info/200710/article_5.html
で紹介した「チッソは私であった」の緒方さんも加害と被害の重層性を明確にしている。

「北」の住民としての加害性、構造的に加害者の位置に立たされているという被害性。その重層性の自覚が「北」に住むものが南北問題にかかわる上で大切なんだろうなぁと思う。オトコがジェンダーを考える視点でもあり、いわゆる「健常者」が障害者問題を考えるスタンスにも通じる。


ふたたび道場さんのコラムから、その結語部分を引用
==
小田氏のいう「ふつうの人」とは、一方ではどこにでもいる市井の人であると同時に。人間だれしも「ただの人」だというところから出発すべきだという、原理としての「ふつう」を宿した人を意味していた。この原理としての「ふつう」、原理としての「市民」に立つことは、私たちが人間として生き、行動していく上で強い参照点、当たり前の出発点としての意味をもち続けるだろう。
==


そう、研究者でもそういう面は多そうな気がするが、ぼくのような活動家でも気がついたら「ふつうの人」の外に自分を置いたりしていることは少なくない。そういうときが危ない。ぼくみたいな凡庸な人間でさえ、そうなのだから、その注意喚起は怠らないようにしないとね。

とはいうものの、自分が「ふつう」から外れているという自覚もまた必要な場面もある。現状の日本でデモや集会に参加して世界を変えるためになにかしようとしているというような人間は極少数派であることは間違いなさそうだ。そういう自覚もないとちょっと危うい。


 活動家や専門家しか使わないような語彙を多用しても話が通じないことも少なくない。「ふつう」を参照点にして日常使われている言葉で表現することを常に心がけることは必要なのかもしれない。と、同時にそんな風に考える自分はやはり少し「ふつう」から外れてしまっているという自覚もないと、世界を見誤ってしまうかもしれないと思うわけだ。


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