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zoom RSS 「チッソは私であった」読書メモ

<<   作成日時 : 2007/10/10 19:47   >>

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5年前の読書メモがでてきた。読書メモっていうか、このメモには授業メモと書いてある。どんな脈絡でこのメモを使ったか覚えていないんだけれども、たぶん上手に使うことはできなかったはずだ。そういえば、配ったような気もしてきた。
求められているのは「生き残ること」だと緒方さんが書いているのを再発見。上野千鶴子と尾形正人がこんなところでつながっているとは思わなかった。
以下に出てきたメモをちょっとだけ訂正して転載
====

授業メモ 2002/4/20
「水俣病運動が切り開いた新たな地平を表現する緒方正人さんの思想について」
「チッソは私であった」という彼の著書から
====
・・・私たちの生きている時代は、たとえばお金であったり、産業であったり、便利なモノであったり、いわば「“豊かさ”に駆り立てられた時代」であるわけですけれども、私たち自身の日常的な生活が、すでにもう大きく複雑な仕組みの中にあって、そこから抜けようとしてもなかなか抜けられない。まさに水俣病を起こした時代の価値観に支配されているような気がするわけです。・・・・。
 ・・・私自身が車を買い求め、・・・・家にはテレビがあり、・・・。チッソのような化学工場が作った材料で作られたモノが、家の中にもたくさんあるわけです。・・・。「近代化」とか「豊かさ」を求めたこの社会は、私たち自身でなかったのか。自らの呪縛を解き、そこからいかに脱して行くのかということが、大きな問いとしてあるように思います。 49P

 わたしが何を話したいかというと、人間が本来持っていました感性ですとか、そういうものを現代社会は呑み込んでるんじゃないかということです。現代はまさに人間が解体されつつある時代です。うまく言えませんが、文明が人間狩りを行っているように感じてなりません。そこで何が求められているかということですが、わたしが思うには「生き残る」ということではないかと思うんです。   103P

 「緒方さん、どうして認定申請を取り下げて、それ以前の患者運動から抜けたんですか?」と私は時々聞かれることがあります。一言で言えば、終わりのない道を選んだと思うのです。これで解決したとか、政治決着したとかいうふうにではない、自分の課題としてずっと引き受けていくという覚悟の表れであるのです。 157P

以下は栗原彬さんとの対話

 たとえば、運動の最中には海をしみじみ見たことなんてあんまりなかったんです。狂った年の一年間ぐらい海をしみじみ見て、そのときに初めて水面に映る自分に気づいたんです。そんなことは小さいときから何百回も何千回もやっているはずなのに、敵と闘うことだけに目がいってしまって、そんなこと忘れてしまっとった。
 いちばん大きいのは、魚も鳥も草木も自分が対話する相手になってしまったですね。そういう命の中で自分が生かされ生きている。コメだって魚だって野菜だって命があるわけでしょう。自分はそういう命を殺して食って生きている。そうしなければ生きていけない。・・・・・そういう自分とは何なんだという問いを突きつけられるというか。そうするともう対等な関係になってしまって、エビに話しかけたりカニに話しかけたりするわけですよ。 179P

  いままで運動の中で言ってきた、チッソの責任、国家の責任ということは、決してはずれているとは思いません。会社の責任、県庁の責任、医学の責任、いろんなものがあるけれども、いちばん深いところには、もっと本質的な人間の責任というものがある。そこにいくんじゃないかなと思うんですよ。 181P


参考文献
「チッソは私であった」 緒方正人  2001年 葦書房
「証言 水俣病」 栗原彬編 岩波新書 2000年
===
もう7年も前に水俣について労働組合の新聞に書いたものは
http://www.arsvi.com/2000/000800tm.htm
にあります。
===転載ここまで===

緒方さんの領域にいくのはちょっとしんどいようにも思うが、「近代化」とか「豊かさ」を求めたこの社会のありようと自らの生活を重ね合わせて考えてみることは必要なことのようにも思える。じゃあ、どうするというところで立ち止まらざるをえないのだけれども、そこに単純な解を求めるようなありかたもまた問い返されなければならないのだろう。



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