今日、考えたこと

アクセスカウンタ

zoom RSS 「発達障害とメディア」読書メモ

<<   作成日時 : 2007/12/01 05:19   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

発達障害についてのお勉強シリーズ続き
==
発達障害とメディア
野沢和弘+北村肇 編著
現代人文社 2006年2月初版
==
巻末の「発達障害の基礎知識」がコンパクトでわかりやすい。
そこから、いくつか抜書き。
==
・・・。これまでの考え方では理解し難い、青少年の心の問題が報道されている。これらの中には、幼少期より問題を抱えており、青年期になり顕著になった例や、周囲や本人もまったく意識していなかった例がある。一見、不可思議に思える、これらの少年の持つ独特の考え方が理解できると、行動様式もある程度理解できる。彼らは、周囲の人々と考え方・行動様式が異なるため、自分なりに努力しても周囲との関係が作れない。努力しているにもかかわらず、自分が社会に受け入れられていないことで、思春期になって自己不全感を抱え、自己評価は低下し、ときには疎外感・被害感を持つこともある。一方、従来の疾患概念では十分に説明できない成人の例も指摘されている。多くは人格障害、非定型精神病、気分障害などの診断がついているが、これらの中には幼少時のエピソードを詳しく調べると、発達障害の存在が判明し、症状の理解が容易になる例もある。これらの人々は、少量の薬物と環境調整や対応の変化だけで落ち着くことも多い。 205p
==
 精神科的には、後述する診断基準(DSM-W)用いると、「精神遅滞(知的障害)」が代表例であり、知的水準や社会適応の程度で、軽度、中度、重度などに分けられる。これ以外にも後述する広汎性発達障害(PDD:Pervasive Developmentsl Disorder)」は、「自閉性障害」、「レット障害」、「小児期崩壊性障害」、「アスペルガー障害」、「特定不能のもの」に分けられる。知的障害を伴わない自閉症とアスペルガー障害を総称して「高機能広汎性発達障害(HFPDD:High Functional PDD)」と呼ぶこともある。「学習障害(LD:Learning Disorders)」は、読字障害、算数障害、書字表出障害、特定不能のものなどがある。特に極端な不器用さが特徴の「発達性協調運動障害」、コミュニケーション上の問題を抱える「コミュニケーション障害(表出性言語障害、受容−表出混合性言語障害、音韻障害、吃音症、特定不能のもの)」がある。
また、以前は予後がそれほど悪くないと考えられていた「注意欠陥および破壊的行動障害(注意欠陥多動性障害(AD/HD:Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)、特定不能の注意欠陥多動性障害、行為障害、反抗挑戦性障害、特定不能のもの)」も発達障害に含むのが一般的である。

 (「発達障害かもしれない」では以下のように書かれていた。「私自身は、発達障害の定義にLD、ADHDを含めるべきではないと考えています。もちろん、自閉症スペクトラムに含めるわけに含めるわけにもいきません。・・・。児童精神科医の多くは同様の意見のようです。
 しかし一方で、少数ではあっても発達障害の中にLD、ADHDを含める考え方もあります。」)

 従来の発達障害の概念だけでは、近年、十分に理解・対応できない子どもの存在は、児童青年精神科でも話題になっている。これらの人々を”軽度の発達障害”とする概念が提唱され始めた。これらの子どもは教育界でも話題になっている学習障害、注意欠陥多動性障害、高機能広汎性発達障害とかなり重複していると考えられる。
 軽度の発達障害は、「知的障害はほとんどないか、あっても軽微である。発達期に明らかになるが、対応によっては、援助が不必要になることもあるし、思春期以降に、社会生活が困難になることもある」と要約できる。障害そのものが軽度なのではなく、知的障害が軽度と考えるとよさそうである。従来の発達障害の概念と比べると流動的であり、対応によっては表面的には目立たなくなることも示唆されている。 203-4p
==
・・・、軽度の発達障害は、年少時から周囲がその存在に気づき、本人が受け入れやすい適切な対応を考慮できれば、独特な思考や行動があっても、思春期以降の社会的不適応が生じないですむ例は多い。発達障害による社会的不適応がどうして最近になって目立つようになったかについては、(1)見逃されていたのが取り上げられるようになった、(2)本当に増えてきた、という議論と同時に、(3)家庭機能の変化(親子・夫婦・嫁姑問題、離婚・蒸発、母子・父子家庭、家庭内離婚・別居など)、(4)社会的雰囲気の変化(景気悪化による緊張・不安・閉塞感、高度社会化による人間関係の希薄化、差別意識の存在など)などによる受け止める側の余裕のなさを考える必要がある。
 軽度の発達障害についてはスペクトラム(連続体)と考えられており、青年期を乗り越えて成人に達した場合には、限られた分野において、類い稀な功績を残す人々も報告されている。発達障害に対する周囲の理解が進み、適切な対応がとられることにより、二次的な問題が減少することが期待される。 197P
(市川宏伸/医師)
==


「発達障害の定義にLD、ADHDを含めるべき」かどうかという問題での見解の違いは興味深い。一方では「発達障害の定義にLD、ADHDを含めるべきではないと考え・・・児童精神科医の多くは同様の意見」(「発達障害かもしれない」)と書かれ、この本では「含むのが一般的である」と書かれている。どちらかの本だけしか読んでいないと、その思い込みが前提になってしまいそうだ。

 ともあれ、とりあえず勉強にはなった。発達障害とは何かっていうことの輪郭はおぼろげに見えてきた。とはいうものの、ぼくが抱えていることを、どうしたらいいのかということについては見当がつかない。




上記の記事が「面白いかも」って思ったら、この下にある「人気blogランキングへ」というのをクリックしてください。
人気blogランキングへ

クリックしてくれた人数のランキングです。クリックするとランキングのサイトに飛び、うんざりするような排外主義ブログのタイトルの山を見ることになります。こんなランキングに登録するバカバカしさを感じないわけでもないんですが、・・・
でも、クリックしてもらえるとうれしかったりもします。

人気blogランキングへ

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文

トップ頁の右上に広告が入るようになっちゃいました。それがいやな人はさらに追加してお金を払いなさいとのこと。というわけで、この広告クリックしないでください(なんて、けなげな抵抗)。==============ブログ内ウェブ検索

ブログ内 を検索
「発達障害とメディア」読書メモ 今日、考えたこと/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる