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zoom RSS 「地球文明の未来学」読書メモその2(「貧困」の発明)

<<   作成日時 : 2007/12/03 02:04   >>

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「地球文明の未来学」の読書メモ(その1)
これは2003年頃書いて、2006年の4月に、掲載している。

この本、ちょっと用事があって、読み返していたら「貧困」について興味深い指摘を見つけた。いろいろ言われてることかもしれないが、とてもシャープに整理されていると思う。

==以下に抜書き。==
●「低所得層」の発明
 国際的な尺度で測る「貧困」が発明されたのは第二次世界大戦後のことである。1940年以前には、そのような問題は存在しなかった。(中略)
 社会を経済モデルで説明しようとするときのように、所得の多寡が社会の完成度を示すという考え方である。そうなると、このモデルに従わない社会は「低所得」と見なされがちになる。(略)
 所得という物差しが確立されると、たちまち混沌とした世界に序列が当てはめられた。水平的には、メキシコ・サポテク人の暮らしや北アフリカのツアレグ(アルジェリア)の生活、そしてインド・ラジャスタンの社会といったまったく異なる世界が一括りにされる。また垂直的に「北」の富裕な国々と比較すれば、「南」ははるか下位に位置づけられてします。
 こうして「貧困」は、人が何者であり何を望むかではなく、何が欠けていてどうあるべきかに基づいて定義するのに使われた。植民地時代の蔑視に取って代わったのは、経済的な尊大であった。
 しかも観念的なこの比較作業は、介入の正当な根拠を提供した。低所得問題を抱える地域であれば、どこでも唯一の答えは「経済開発」となる。貧困は抑圧と需要誘発の結果であるという指摘は一切なされなかったし、充足を知る文化こそ長い目で見れば生き残りに欠かせないとか、あるいはもう少し控えめに、文化はそのエネルギーを経済以外の領域に向かわせるのではないかといった考え方も示されなかった。先進国がそうだったのだから、他の国もそうであらねばならぬ――貧困は等しく購買力不足と見なされ、それは直ちに経済成長によって是正されるべきものとされた。「貧困」の烙印を押された多くの社会は、以降貨幣経済社会へと強制的に再編されるようになる。良心的十字軍とも言うべきこの流れを、誰もせきとめることはできなかった。 32-33p
==抜書きここまで==


繰り返しになるが、とてもわかりやすく、すっきりした説明だと思う。
経済学者の多くには無視され続けるのだろうけれども。




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