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zoom RSS <帝国> 読書メモ 5(「1-2生政治的生産」の前半)

<<   作成日時 : 2008/03/02 06:47   >>

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1−2 生政治的生産
まず、この章の冒頭近くに以下のように書いてある。
===
これから私たちが試みる分析は、そのような具体性のレヴェルへと降りていくものでなければならないし、またそこにおいて、支配のパラダイムの具体的変容を究明するものでなければならい。
===
と書いてあるものの、ぼくにはこの章の分析が具体的だとは思えないなぁ。
まあ、前の章よりは少しマシかも。


まず、この節のタイトルを読めばわかるようにフーコーが紹介される。二言で紹介すると、「管理社会」と「生権力」

ま、そのあたりは飛ばそう。やっぱ難しいし。


「企業とコミュニケーション」という節はこんな風に始まる。

In asking ourselves how the political and sovereign elements of the imperial machine come to be constituted, we find that there is no need to limit our analysis to or even focus it on the established supranational regulatory institutions.

翻訳書をもとにちょっと日本語をアレンジ
==
<帝国>のマシーン(政治組織という意味もある)の政治的および主権的な諸要素がどのように構成されるようになるのかと自問して、私たちは以下のことに気付いた。それは私たちの分析の対象を、すでに確立された超国家的な取り締まり機関に限定する必要はないというだけではなく、そこに焦点をあてる必要さえない、ということだ。
==

そして、IMFや世銀やGATT(今ならWTOだろう)のような超国家的な取り締まり機関に正統性を与えているのは、古い国際秩序の機能ではなく、<帝国>的秩序の記号論の中で新たに可能になった機能だ、という。
そして、これらの機関はその新しいフレームワークの中だけで有効であり、

生政治的な世界の基盤となる結合した枠組みを組み立てているのは巨大な多国籍企業だ

という。

「したがって、強大な産業・金融権力は、商品ばかりでなく、主体性(subjectivities)をも生産しているのである。」 
:they produce needs, social relations, bodies, and minds
すなわち、それらはニーズ、社会的諸関係、(社会的な)身体と心までも生産している、というわけだ。

そして、「つまりは彼らが生産者を生産する」
-which is to say, they produce producers.[22]
と書かれている。

こんな風に書いてあって、なんとなく読み飛ばしそうになるのだが、ちょっと待てよっていう感じだ。彼らつまり「強大な産業・金融権力」はそもそも生産者ではないのか、ここで何が言いたいのか知りたいために原注22を見ると、以下のようなことが書いてある。
===
広告と消費の諸理論は生産の理論と(ぴったりのタイミングで)統合されてきた。今日では私たちは、経済的価値として呈示される「注目を集めること」というイデオロギーまでもっているほどである。この分野に触れている数多くの仕事の選択にあたっては、Susan Strasser, Satisfaction Guaranteed: The Making of the American Mass Market (New York: Pantheon, 1989);
Gary Cross, Time and Money: The Making of Consumer
Culture (New York: Routledge, 1993); and, for a more interesting analysis from another perspective,
The Project on Disney, Inside the Mouse (Durham: Duke University Press, 1995).
(ここにディズニーのプロジェクトが入っているのが興味深い、んで、「注目を集めることというイデオロギー」からすれば、<帝国>という本自体もけっこう大きな経済的価値だなぁと思う。ともあれ、この直後に以下のように続く)
The production of the producer, however, is not only
the production of the consumer. It also involves the production of hierarchies, mechanisms of inclusion and exclusion, and so forth. It involves finally the
production of crises. From this point of view, see Jeremy Rifkin, The End of Work: The Decline of Global Labor Force and the Dawn of the Postmarket Era (New York: Putnam, 1995); and Stanley Aronowitz and William DiFazio, The Jobless Future (Minneapolis: University of Minnesota Press, 1994).

翻訳は以下
==
けれども生産者の生産は、消費者の生産であるだけではない。それはまた、階層秩序や、包摂と排除のメカニズムなどの生産をも伴っているのである。それは最終的には危機の生産も伴っている。(以下略)
==


本文に戻って、新たな世界秩序の出現はコミュニケーションネットワークの出現と有機的(organic)に連関している、とされる。
これが生政治的な秩序の生産なのだ。


そして、<帝国>的機械の正当化は、国際条約や協定からではなく、コミュニケーション産業から生まれた、とされる。

この後にハーバーマスがでてきて(そこも飛ばす)、「オートポイエーシス的なもの――つまりはシステム的なものである。」という表現がでてくるんだけど、オートポイエーシスってなんだよって感じだ。一応グーグルで調べてみる。

まず単純なのは
オートポイエーシスとは - はてなダイアリー
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AA%A1%BC%A5%C8%A5%DD%A5%A4%A5%A8%A1%BC%A5%B7%A5%B9

オートポイエーシス おーとぽいえーしす
autopoiesis

自己創造。設計図なしに自立的に組織を継続形成する神経系を見習った組織展開。
(自由国民社『現代用語の基礎知識2004』 P.1371)

神経生物学者であるウンベルト・マトゥラーナとフランシスコ・ヴァレラによって、1970年代に始められ、現在、社会科学や精神医学など多方面で活発に研究されているシステム理論。(西垣通 1999年『こころの情報学』ちくま新書 P.75)

ぼくにはこれで十分だが、他にも、いろいろでてきて、どれも詳しいけれども、より混乱しそう。とりあえず最初の方の3つ


永井俊哉さんの
オートポイエーシスとは何か
http://www.nagaitosiya.com/a/autopoiesis.html

Tatsuya Nomura さんの
オートポイエーシスに関する一考察
http://rikou.st.ryukoku.ac.jp/~nomura/docs/autopoiesis/autopoiesis.html

松岡正剛さんの書評シリーズ「千夜千冊」の
『オートポイエーシス』
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1063.html


話が逸れた。

とりあえず、この章の前半(「企業とコミュニケーション」という節まで)は以下の言葉で終わる。
===
<帝国>の法権利の実効性・妥当性・正当化を理解するための根本的な鍵は、言語を通じた生産、言語による現実性の生産、自己の妥当性を立証する言語。これら三つが一致しているということのうちにある。
===

今日はこの章のノートを書いてしまおうと思ったけれども、疲れたからここまで。この得体の知れない<帝国>にどう抵抗できるのかということはまだ出てこない。




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