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zoom RSS 『暗闇のなかの希望』読書メモ  その1

<<   作成日時 : 2008/05/23 06:03   >>

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『暗闇のなかの希望 ―非暴力からはじまる新しい時代―』(Hope in the Dark) レベッカ・ソルニット著 井上利男訳 七つ森書館 2004

このレベッカの感性を誰かがとてもほめていて、こういう感じこそが必要だと書いているのを読んで、いつか読もうと思っていた。たぶんそれから1年以上経て、やっと読んだ。読み始めたらすぐ読める。

いい本だと思う。以下に抜書き。

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・・・想像することや、希望を育むことで、変化ははじまる・・。
 ・・・希望は非常時にドアを破る斧。・・・。未来の向きを変え、果てしない戦争を終わらせ、・・・、貧しい人びとや底辺にいる人びとに対する虐待をやめさせるためには、すべてを賭けなければならない。希望は、単にもうひとつの世界が可能かもしれないということにすぎず、約束でもなければ、保証でもない。希望は行動を求め、希望がなければ、行動はできない。  16-17p
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ブロッホは、・・『希望の原理』において「偽りの希望は、人類最大の悪行のひとつであり、気力を奪うものであり、具体的に誠実な希望は、もっとも献身的な善行である」と断定し、・・・。偽りの希望を抱けば、剥奪されることにYESと言い、嘘がまかり通る世間を黙認することになりうる。・・・。根拠が薄弱な偽りの希望は、絶望からそれほど遠い存在でもない。どちらも麻痺させるからである。一方、絶望は解放の母にもなりうる。 30-31p
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彼(マルコス副司令官)は、・・・、サパティスタはなにであるかではなく、正確にはなにでないかを、飾らずに直截な言葉で定義している――彼らが最初に登場したときの軍団が「武装組織としての自己の永続化を図るなら、失敗に向かっていることになる。・・、・世界に対するオルタナティブな態度としての失敗である。それはさておいても、最悪なのは、われわれが権力を握って、革命軍として居座ることである。 64p
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・・。シアトルでの驚愕の事態を受けて、その後のグローバル化関連サミットでは、会場周辺にミニ警察国家が出現するのが恒例となった。こんな権利を否定された地帯こそ、企業活動のグローバリゼーションが約束する世界だと思えて仕方がない。  78-79p
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・・非暴力直接行動を特徴づける原則がふたつある。・・。その一は、60年代の革命運動に見られたマッチョ的な陶酔に対置する、徹底的な非暴力規範の遵守である。その二は、直接民主主義、・・具体的には連帯グループからなる組織形態、および代表者協議会ミーティングや合意形成への参画である。このような形の関与は、後期新左翼運動に蔓延した(たいては男性による)カリスマ的な指導者崇拝や権威的な組織形態に対置する。 79-80p
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ジェイミー・コルテスが、きみは希望と信仰の違いを考えなければならないと、わたしに言う。希望は裏づけがあってこそ、ありうることだが、つまり可能性が現実に転じた実績があってこそ、もちうるものだと彼は言う。・・・一方、信仰は、予見できる将来に勝算がなくても耐えることができる。 103P
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・・友人がわたしの作品を評して、直接行動に終始せず、結末は叙情性に焦点を絞るべきだと・・書いてきたので、次のように返事を出した――「不可視のもの、言葉で表せないもの、売り買いできないもの、人の手に負えないもの、地域的なもの、詩的なもの、規格外れのものを守るためでないとしたら、企業のグローバル化に反抗する目的は、なんでしょうか? だから、そのようなものは実践され、賞賛され、学ばれる必要があるのです。それも、いますぐに!」そのようなものがレジスタンスの形態になると、わたしは書き加えてもよかった。 111p
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わたしたちがもっと行動していれば、世界は疑いなくもっと良くなっていたはずだけれど、わたしたちの行為が、ときに世界がもっと悪くなるのを防いだのである。・・・。

(長い省略)

 ・・・。両方とも正しいにせよ、後者は行動の根拠を与えてくれる。  120-121p
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・・。ここは地上であって、けっして天国になることはありえない。いつも残虐行為はあるだろう。いつも暴力はあるだろう。いつも破壊はあるだろう。たったいま、とてもつもない荒廃がある。(中略)あらゆる時代のあらゆる荒廃をきれいさっぱり解消することなんて、わたしたちにはできなくても、荒廃を緩和し、非合法化し、その根源や基盤を掘り崩すことはできる。それが勝利なのだ。より良い世界を築くことはできる。完璧な世界はありえない。 129p
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・・・、世界は常に動き、・・・、あなたはいつも途上にあり、終点には到着していないのだから、これはメデタイとお祝いする理由も、これではガッカリだと発奮する理由も、ともにある。勝ち負けに二極化した言い分に欠けているのは、これを認識する力なのだ。  130p
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「ユートピアは地平線にある」と、ウルグアイ人作家エドゥアルド・カレアーノが断言している。「わたしが二歩近づけば、それは二歩遠ざかる。十歩前に進めば、さらに十歩・・。それではユートピアはなんのためにあるのか? わたしたちを前向きに歩かせるためである」  132p
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なぜ逮捕されたのかと・・記者に質問されて、「ぼくには魂がある」と応えたのだ。  136p
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「予示の政治」・・、これは、あなたが熱望するものを体現すれば、すでに成功しているという考え方を表す。つまり、あなたの直接行動が、民主主義と平和主義にもとづき、創造力を備えていれば、世界の一隅で、それらの価値がすでに勝利しているのである。  137p
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・・・ベンヤミンが次のように予示している――「階級闘争は……露骨で物質的な事物をめぐる戦いであり、これなしに洗練された精神的な存在はありえない。・・・階級闘争の場で後者の存在が感知されるのは、・・・戦利品の形としてではない。精神的存在は、この闘争における勇気、ユーモア、抜け目なさ、不屈さの中に、おのずから表れる」。 138p
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抜書きに疲れたから、今日はここまで。「珠玉」っていう形容詞は凡庸だけど、とにかくはっとさせられたり、え〜っと思わせたり、そんな言葉の数々。

続きの引用とコメントは後日。










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