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zoom RSS 『暗闇のなかの希望』読書メモ その2

<<   作成日時 : 2008/05/24 05:58   >>

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今日は昨日の朝、書いた読書メモの続きで、抜書きしたものへのコメント。昨日のと重複がおおくてごめん。


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希望は、単にもうひとつの世界が可能かもしれないということにすぎず、約束でもなければ、保証でもない。希望は行動を求め、希望がなければ、行動はできない。  16-17p
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そう、希望は約束でも保証でもない。でも、希望がぼくを動かしているというのも1面の真理ではある。もちろん、ぼくを動かすのはそんなに美しい希望だけじゃなくて、食欲や性欲や睡眠欲もぼくを動かす。ときには貪欲だってあるかもしれない。ぼくを動かす欲望と希望。そのバランスはどこでどうとったらいいんだろう。そして、欲望と希望のわかつものはいったいなんだろう。両方の関係はどうなっているのか。希望は欲望に含まれるバリエーションのひとつなのか?


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ブロッホは、・・『希望の原理』において「偽りの希望は、人類最大の悪行のひとつであり、気力を奪うものであり、具体的に誠実な希望は、もっとも献身的な善行である」と断定し、・・・。偽りの希望を抱けば、剥奪されることにYESと言い、嘘がまかり通る世間を黙認することになりうる。・・・。根拠が薄弱な偽りの希望は、絶望からそれほど遠い存在でもない。どちらも麻痺させるからである。一方、絶望は解放の母にもなりうる。 30-31p
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ブロッホはそんな風に言ったのかもしれないが、ぼくの希望の根拠はそんなに確かだとは思っていない。人間は人間をいろいろな抑圧から、もっと解放できるはずだというのがぼくの希望だが、それにはそんなに根拠はない。もしかしたら根拠が薄弱な偽りの希望かもしれない。でも、それでいいじゃないかと思う、そして、ぼくにとって絶望はあんまり解放の母になりそうにないなぁ、というようなことを考えて、読み進むとレベッカはこんなことも書いている。

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ジェイミー・コルテスが、きみは希望と信仰の違いを考えなければならないと、わたしに言う。希望は裏づけがあってこそ、ありうることだが、つまり可能性が現実に転じた実績があってこそ、もちうるものだと彼は言う。・・・一方、信仰は、予見できる将来に勝算がなくても耐えることができる。 103P
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読み返してみると、この部分だけの抜書きは誤解を産みそうだ。ジェイミー・コルテスは同時に合州国の左翼に信仰が欠落していることを嘆いていて、レベッカはそれに対して、そんなことはないと反論している。

ともあれ、この希望と信仰の違いはぼくも考えなければならない課題かもしれない。ただ、少し留意したほうがいいかもしれないのは言語の違いだ。ホープには根拠が必要かもしれないけれども、希望にはそれはあまり必要とされていないのではないか。そのあたりのことは英語に詳しい人に聞いて見たい。
ぼくにとって、希望とは、こうあって欲しいという望みとか願いであって、信仰とは、その根拠のない望み・願いを信じることだ。


===
わたしたちがもっと行動していれば、世界は疑いなくもっと良くなっていたはずだけれど、わたしたちの行為が、ときに世界がもっと悪くなるのを防いだのである。・・・。

(長い省略)

 ・・・。両方とも正しいにせよ、後者は行動の根拠を与えてくれる。  120-121p
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もうすぐ30年になるぼくの社会運動の経験の中で、ほとんどのとき、負けてきたという記憶ばかりなんだけれども、世界がもっとわるくなることを防いだことはあったかもしれないと思う。そう、捨てたもんじゃない。
レベッカはこんな風にも書いている。


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・・。ここは地上であって、けっして天国になることはありえない。いつも残虐行為はあるだろう。いつも暴力はあるだろう。いつも破壊はあるだろう。たったいま、とてもつもない荒廃がある。(中略)あらゆる時代のあらゆる荒廃をきれいさっぱり解消することなんて、わたしたちにはできなくても、荒廃を緩和し、非合法化し、その根源や基盤を掘り崩すことはできる。それが勝利なのだ。より良い世界を築くことはできる。完璧な世界はありえない。 129p
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・・・、世界は常に動き、・・・、あなたはいつも途上にあり、終点には到着していないのだから、これはメデタイとお祝いする理由も、これではガッカリだと発奮する理由も、ともにある。勝ち負けに二極化した言い分に欠けているのは、これを認識する力なのだ。  130p
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「予示の政治」・・、これは、あなたが熱望するものを体現すれば、すでに成功しているという考え方を表す。つまり、あなたの直接行動が、民主主義と平和主義にもとづき、創造力を備えていれば、世界の一隅で、それらの価値がすでに勝利しているのである。  137p
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そう、ぼくこそが勝ち負けに二極化した言い方をしてきたかなぁと思う。確かにほとんどのときに***反対という声は届かず、反対したことは実行され、ぼくたちの反対の声は宙を舞ってばかりいたけれども、でも、見るべきなのはそこだけじゃないんだねってことを明確に言葉で表してくれたレベッカに感謝。




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