今日、考えたこと

アクセスカウンタ

zoom RSS 鯨と緑豆

<<   作成日時 : 2008/07/09 20:04   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 3

グリーンピースのとった手段がどうだったのかという議論が某MLであった。そのやりとりの中で書いたものを再掲
===

tu-taです。

この間のみなさんのやりとり、とても勉強になりました。また、それに触発されて自分で考えるためにいくつかのWeb上の資料も読みました。

鯨問題、奥が深いですね。
WEB上でちょっと読んだだけの半端な知識ですが、以下、考えたことを書いてみます。



まず、この問題、いろいろわけて考える必要があると思います。

以下、ぼくの個人的な整理です。

1、今回の逮捕をどう見るか

2、その上で、グリーンピース(以下、GP)が今回とった手段をどう評価するのか

3、捕鯨そのものをどう見ていくのかという問題

4、そして、調査捕鯨をどう見るのか


まず1「今回の逮捕をどう見るか」についてですが、ぼくとしては、第一に今回の逮捕は不当だということは強調したいと思います。

その上で、今回のグリーンピース(以下、GP)の事件、まず、逮捕の必然性はまったくないと言えると思います。(彼らが起訴され、裁判で有罪になる可能性は否定しません。)

本人たちはやったことを認め、すべてを明らかにし当局に提出しています。出頭して証言することも準備していました。起訴することが必要であるなら、その材料で在宅起訴できたはずです。

逮捕は逃亡の恐れがある場合か、捜査のためにどうしても必要な場合に限られるべきであり、懲罰のためのものであってはならないと思います。



次に「2、その上で、グリーンピース(以下、GP)が今回とった手段をどう評価するのか」に移ります。

まず、今回のような形での告発がなければ、少なくともぼくは調査捕鯨に名を借りた日本の遠洋での捕鯨の実態をより詳しく知ることはありませんでした。GPが今回の証拠品の「非合法な形での」確保という手段をとらずに、ここまで丁寧に調査したことを記者会見で発表しただけなら、マスコミが事件をこんなに大きく報道することはなかったはずだし、ここで話題になって、ぼくが事態の推移を追いかけることもなかったと思います。

みなさんはどうでしょうか?そうじゃなくても、この問題を意識できたでしょうか?

*「非合法な形での」と書いてしまいましたが、窃盗は成立しないという法解釈もあるということをGP側の弁護士の主張を読んで知りました。
「グリーンピース・ジャパンのスタッフによる鯨肉持ち出し行為についての法的見解」
http://www.greenpeace.or.jp/press/reports/rd20080520oc_html#legal

検察は今回の横領については、不起訴を決めたようです。こんな形で証拠を提出してさえ、日本では検察による満足な調査もされないという現状があります。圧力で調査がつぶされたという話もあるようですが。

また、「調査捕鯨」利権の中にいるひとたちは、当然のように、自浄する気さえなさそうです。

確かに調査捕鯨にかかわっている人たちにとっては、今回のような横領は慣行であり、そんなに罪の意識もなかったのかもしれません。しかし、税金を使っての捕鯨で得た鯨の1箱10万以上もする最上部位を持ち帰ることが見逃され、それを告発した方だけが懲罰的に逮捕され、いろんな所で10時間以上も家宅捜査を受けるというようなあり方が、まっとうだとは思えません。

一方で、確かに今回のGPの証拠確保の手段が論争を呼ぶものだったという事実は否定しようがありません、告発のためにやむを得なかったのか、他に何らかの告発の方法がありえたのか、もし、今回のような論争を呼ばないやりかたで、有効に告発でき、調査捕鯨に関する議論を喚起できる方法があれば、それに越したことはなかったと思います。しかし、少なくともぼくには思いつきません。

ぼくは今回の証拠確保については、当事者はそのことで有罪になることがありえることは覚悟して行ったことだと思うのですが、その選択肢を否定したくありません。



(んで、「3、捕鯨そのものをどう見ていくのかという問題」に移ります)
ぼくの捕鯨に関する立場を書いておくと、
日本の沿岸、あるいは伝統的な漁の方法で行ける範囲のでの伝統的な捕鯨は、よほどの絶滅危惧種でなければOK、けれども、近代的な手法での商業捕鯨はダメだろう、というものです。どうして、南極海など、日本を遠く離れた地域まで行って鯨を捕まえてくる必要があるのか。日本の人はそんなにまでして、飽食を続けなければならないのか、という思いは強いです。そして、別の話ですが、そのような形での商業捕鯨がそれとして、成立するかどうかも怪しいようです。菊地さんも書いているように政府からの援助なしでは捕鯨は成立しなくなりつつあるようです。現に大手3社はもう商業捕鯨はやらないという報道もあります。

http://www.asahi.com/business/update/0613/TKY200806130280.html
 ただ、伝統的な漁法での捕鯨が商業的に成立するのであれば、捕獲の量を限定した形で、それを商業的に行うことは認められてもいいかもしれないと思います。


次に4の調査捕鯨に関してですが、鯨の生息数の調査だけなら鯨をそんなにたくさん殺す必要がないことは明らかでしょう。捕まえた鯨の肉を売って、調査の費用にあてるというのも変な話です。本当のところ、鯨の生息数はどうなっているのか、ということをちゃんとつかみたいのであれば、捕鯨国も反捕鯨国も納得する形での合同調査が行われるべきでしょう。その上で、この程度は捕まえてもいいというような話になるかどうか、だと思います。

紹介されたJANJANのニュースによると、

http://www.news.janjan.jp/living/0806/0806200117/1.php
にあるように今回の逮捕が佐藤さんをIWCの総会に行かせないためのものだったかどうか、ぼくにはわかりませんが、

以下の愛媛新聞の社説もそれなりにバランスの取れたものだと思いました。
GP絶対支持の人には、ちょっと異論もあるかもしれませんが。

愛媛新聞 6月26日付 社説

http://www.ehime-np.co.jp/rensai/shasetsu/ren017200806235781.html


===そのとき書いたのは、ここまで===


で、今回、これを掲載しようと思ったのは
「不 可 視 の 学 院」の「目的のために手段は?」
http://black.ap.teacup.com/fukashinogakuin/659.html

を読んでのこと。

このブログ、チベットの話がけっこう面白くて、読み始めたのだけれども、ここに書いてあることには同意できないことが多い。ぼくはやっぱり左翼だし(笑)。民主党や小沢の応援はしないけどね。

んで、ぼくも「一般的な常識や社会観点の欠落したアホの量産」by John C. Dvorak
http://mediasabor.jp/2008/06/post_418.html
のひとりなんだろうなぁと思う。でも、それでいいじゃんとも思う。何様でもない人が意見を出すところからしか話は始まらないじゃないか。

そして、このブログ記事でいちばん気になったのは99年のシアトルWTOへの反対運動へのかなり否定的な評価。このマイナス評価はマスコミでいろいろ書かれた評価なんだけれども、そこで窓ガラスを割ったりした人がほんの一部だったことは、参加した多くの人が証言している。でも、どうしても否定したかった人たちの多く(彼らがマスコミの所有者である場合が多い)はやっきになって、その一部分を誇張し、全体を暴徒と呼んだ。新自由主義グローバリゼーションに反対する行動はいつでも、こんな評価を受ける。だから、スーザン・ジョージは耳にたこができるくらいに非暴力を強調し、ブラックブロックを否定する。

そして、オルタ・グローバリゼーションの運動が転機を迎えていることも確かだ。サミットやWTOやWBの会合への反対行動に集まることはそれなりに大切かもしれないが、いつまでもそこに留まっていてはダメだと思う。そこを超えていく必要はある。どうオルタナティブを明確にしていくのかという議論と行動を提起すべきWSFもちょっと混迷している。でも、こんな社会じゃない社会が必要なことは疑いようがないとぼくは思う。そのために何が準備されなければならないのか、もっと動きながら考えていく必要があるんだとぼくは動きながら考えている。なんだか、よくわかんないけど。


また、コメント欄の補足は実際の社会運動にはあまり影響力のない中核派系の運動だけをとりあげている。そのあたりの社会運動に関する知識の欠如も気になるところだなぁ。




上記の記事が「面白いかも」って思ったら、この下にある「人気blogランキングへ」というのをクリックしてください。
人気blogランキングへ

クリックしてくれた人数のランキングです。クリックするとランキングのサイトに飛び、うんざりするような排外主義ブログのタイトルの山を見ることになります。こんなランキングに登録するバカバカしさを感じないわけでもないんですが、・・・
でも、クリックしてもらえるとうれしかったりもします。

人気blogランキングへ


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
逮捕の前提
【グリーンピース部長 鯨肉窃盗罪「成立せぬ」 開き直り、専門家は「犯罪」】(6/20,産経) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080620-00000106-san-soci 【持ち出し行為は「窃盗」か?分かれる識者の見解】(6/20,スポニチ) http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullF.. ...続きを見る
クジラ・クリッピング
2008/07/20 21:24

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
紹介して頂いたブログの者です。
良かったら、こちらのコメント欄に意見を書き込んで頂けませんか?
有意義な議論などできればと思います。
http://black.ap.teacup.com/fukashinogakuin/659.html
banchou
URL
2008/07/10 14:25
さて、とりあえずkknekoさんと懇意になさってるブロガーさんとその閲覧者の方達にだけ御知らせしておきます。

http://suisantaikoku.cocolog-nifty.com/genyounissi/2010/01/janjan-no-3f7e.html?cid=41301870#comment-41301870

kkneko氏の「鯨肉は環境負荷最悪の食材」などという吹聴は完全に根拠の無い妄言だという事が科学的ソースによって証明された事を示しましたところ、氏は一切の反論を諦められたようです。
YAHOO掲示板等、公共のBBSで反論する事もしない、と

捕鯨船団の空調・冷凍設備に関するLCAについてもナニやらゴネておられたようですが、それらは基本畜産飼料海運船舶に於いても同様であります。
飼料運搬船舶に於けるそれを畜肉生産LCAに加えようとはなさいませんのに、捕鯨船団のそれのみに「鯨研は数字を出せ!!」と息巻いておられます様子を見た時点で気付かなければいけない事ではありますが・・・w
toripan
2010/01/25 20:10
以前もkkneko氏の件でお邪魔しましたtoripanです。

この度、kkneko氏が私toripanを告訴されるんだそうで↓

http://kkneko.sblo.jp/article/35211430.html

http://messages.yahoo.co.jp/bbs?action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=41937

氏が鯨肉生産の環境負荷だけを不当に高く見積もり、逆に比較対照である牛肉LCAを小さく見せかけるような嘘と誤魔化しをネット中に撒き散らしておりましたので、氏のまやかしdでもブログ記事・嘘で固めた捕鯨悪宣伝を各論逐一全て覆してあります↓。
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=552019607&tid=ja7dfa4ha5afa58a5ijdd8n&sid=552019607&mid=62970

↑の投稿から全18投稿分で氏の「鯨肉はエコじゃない」を事細かに潰しましてみました♪
↓はその概略です。

http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=41948
(↑とその次の投稿まで)

捕鯨問題に関しては愛護反捕鯨さん達による嘘出鱈目が罷り通ってる現状がありますので、今回の裁判沙汰の背景にあるその様な『膿』の存在を広く知らしめ、健全な方向へ導く一助にしたいと思っております。

この「告発の行方」に御期待下さいw
toripan
2010/02/15 12:59

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文

トップ頁の右上に広告が入るようになっちゃいました。それがいやな人はさらに追加してお金を払いなさいとのこと。というわけで、この広告クリックしないでください(なんて、けなげな抵抗)。==============ブログ内ウェブ検索

ブログ内 を検索
鯨と緑豆 今日、考えたこと/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる