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<<   作成日時 : 2008/07/17 18:12   >>

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ここ数年、恒例になっているが、先日、知り合いがやっている国際平和論の授業にゲストスピーカーとして呼ばれて、狭い教室を埋め尽くす100人以上の女子大生の前で話してきた。100人以上の女子大生の集団が狭い教室にいるという迫力を感じながら、とりあえず、話したいことを話してきた。

以下は、そのときのレジュメ
タイトルはテキストとして、使用されている「脱『開発』へのサブシステンス論」第7章のタイトル。
いまなら、反グローバリゼーションっていう言葉は使わなかったかなぁと思いつつ。


==以下、レジュメ==

第26講「反グローバリゼーションのグローバル化」(A)について


はじめに
 平和学とは?
 ・従来の観念や感覚を洗い直しつつ現実をまっすぐに理解し、今の世の中をどうかえていけばいいのかという課題に正面から取り組む学習・研究活動
 ・暴力はそのキー概念
 ・暴力を克服し、社会の構造的な変革をめざす方向性を平和学は明確にもつ。
 ・平和をつくりだす運動は平和学と両輪となって進む。
 ・平和学の先端は大学や研究所にではなく、広範な平和活動の諸現場に
(『平和学の現在』はしがき by 横山正樹)

1.グローバリゼーションとは何か
・財・サービスや資本そして情報や人の動きが国境を越えて地球的規模で活発化するさまを表す言葉であり、「近代に通底する」現象
 ・とりわけ1990年代、ソ連や東欧という「社会主義」体制が崩壊して以降エスカレート
 ・現代の特徴としてのグローバリゼーション(「脱『開発』へのサブシステンス論」91p)
 グローバリゼーションの問題は?グローバリゼーション一般が悪いわけではない。そこでどういう名目で何が行われているのか。
 格差・貧困・子どもが飢えて死ぬとは何か
 (「ラクの物語」参照『いのち・開発・NGO』(デイビッド・ワーナー他著 新評論1998年)
   http://www.healthwrights.org/books/qts/qts_ch01.pdf


2.ビデオ NHKスペシャル 変革の世紀
 「国家を超える市民パワー  国際政治に挑むNGO」
  attac 市民を支援するために金融取引への課税を求めるアソシエーション
   ATTAC Japan(首都圏) http://www.jca.apc.org/attac-jp/japanese/index.html 
 「金融市場を非武装化せよ」 http://www.diplo.jp/articles97/9712.html
 タックス・ヘイブン(租税回避地)の撤廃、資本所得課税の引き上げ、金融取引への課税 
 attacの基本綱領 http://attackoto.blog9.fc2.com/blog-entry-6.html
 CTT(通貨取引税)とかトービン税
  為替取引への課税 0.1%程度
  CTTについてのサイト http://www.jca.apc.org/attac-jp/japanese/tobintax_index.html
 

3.世界社会フォーラム(WSF)
 世界の社会運動の参加者による さまざまな催しを開く集まり。
 詳しい内容はテキスト(脱「開発」のサブシステンス論)の104p〜107p

 WSF原則憲章  http://www.kcn.ne.jp/~gauss/jsf/charter.html (日本語)
 http://www.wsfindia.org/charter.php(英語)
 翻訳について http://tu-ta.at.webry.info/200606/article_27.html 

 WSFのスローガンは
  Another World is Possible
  「こうじゃない世界はありえる」(もうひとつの世界は可能だ)
  ティーナ TINA(There Is No Alternativeから
  タータへTATA(There Are Thousands of Alternatives)
参照URL http://tu-ta.at.webry.info/200805/article_10.html

  新自由主義的グローバリゼーションに反対するということ
==
新自由主義的、つまり、貿易はもとよりあらゆる分野に市場原理が適用される傾向に対して、市民の側から異議が申し立てられたわけである。そこにはエコロジスト団体、労働組合、人権擁護団体、開発途上国と連帯する団体などさまざまな団体の参加がみられた。従来は公共サービスとして提供されてきたものを市場原理に委ねることで、医療、住宅、教育、水道、交通手段、郵便などあらゆるサービスが購入の対象となる。基本的人権にかかわるようなサービスすらも、カネで買う対象とすることに、これらの人々は異議を申し立てている。
==
貧富の格差をもたらすグローバル化にATTAC 稲葉奈々子
http://www.hurights.or.jp/newsletter/J_NL/NLJ41/NLJ41_6.htm 
 
 この未解決の問題の束を「解いていくプロセスが、同時に「もう一つの世界」とはいかなるものかを明らかにするプロセスでもあるような課題をWSFは抱えている (武藤一羊)


4、リベラリズムとネオリベラリズム(新自由主義)
  名前は似てるけど、中身はかなり逆方向
リベラリズムとは、人々が自由に生きることを主張しながらも「社会的弱者を擁護し、社会的に抑圧されてきた人びとに対する寛容を志向する思想」という定義も感覚的には、そんなには外れてはいないはず。
新自由主義はそれとは逆の弱肉強食。


5、日本での新自由主義とそれへの対抗
   ex.派遣労働の自由化、障害者自立支援法、郵政民営化・小泉改革など
 それに対抗する動き
  古くて新しい運動としての、労働組合(フリーター労組など)  自由と尊厳のメーデー

 サブシステンス志向と呼べるような動き
 「地域の力」(大江正章 著 2008年2月岩波新書)参照
  島根県木次町の地域自給ネットワーク
  愛媛県今治市の地産地消の学校給食
  四万十川源流の林業 など
===
 それは新自由主義にもとづく弱肉強食の世界と対極にある「共」(コモンズ)的存在をベースとした社会と言える。コモンズとは、厳密には、「・・・」(多辺田政弘)である。ただし、広義には、「みんなのもの」(村井吉敬)、「人と人を結ぶ場」(中村尚司)、「地域の共同の力」と理解していいだろう。
===
 この本にはないが山形県長井市のレインボープランや埼玉県小川町の取り組み
他にもエコビレッジを作ろうとか、パーマカルチャーを進めようという動きも、あるいはインドのラダックをひとつの例にした「懐かしい未来」ネットワークという運動も。それぞれが農を中心に新しい社会のありかたを模索する動き。



最後に希望について
暗闇のなかの希望 非暴力から始まる新しい時代
(レベッカ・ソルニット著七つ森書館2005年)
==
・・・想像することや、希望を育むことで、変化ははじまる・・。
 ・・・希望は非常時にドアを破る斧。・・・。未来の向きを変え、果てしない戦争を終わらせ、・・・、貧しい人びとや底辺にいる人びとに対する虐待をやめさせるためには、すべてを賭けなければならない。希望は、単にもうひとつの世界が可能かもしれないということにすぎず、約束でもなければ、保証でもない。希望は行動を求め、希望がなければ、行動はできない。16-17p
==
わたしたちがもっと行動していれば、世界は疑いなくもっと良くなっていたはずだけれど、わたしたちの行為が、ときに世界がもっと悪くなるのを防いだのである。・・・。
(長い省略)
 ・・・。両方とも正しいにせよ、後者は行動の根拠を与えてくれる。  120-121p
==
 ・・・、希望はただ待ち望むことではない。希望は、世界の本質的な不可知性、そして現在との決別を抱きしめることであり、驚きなのだ。・・・ 208p
===


バズセッションのテーマ
 世界の社会運動が掲げる「こんな社会じゃない社会はあり得る」というスローガン。そこでいう「こんな社会」の問題群の中で個人的に最大の問題だと思うのは何か、また、その問題は解決可能だと考えるか?あるいは考えられないか?それはなぜか?
レスポンスシートのテーマ
 Q1. 環境破壊・格差拡大といったグローバルかつローカルな諸問題は解決が可能か、不可能か、それはなぜか、解決は必要か、不要か、自分はどう対応するのか?
 Q2. 質問・感想、要望ほか何でも。

==レジュメここまで==



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