今日、考えたこと

アクセスカウンタ

zoom RSS リニューアルした『オルタ』とエコフェミについて

<<   作成日時 : 2008/07/21 07:36   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 2 / コメント 0

某古書カフェの店主兼デザイナーが紹介してくれて、オルタの印刷に仕事でかかわった。
PARCの会員を続けようかどうか決めかねていた時期だったんだけど、流れでこうなって、「えいやっ」って感じで、かかわることにした。編集者からの、リニューアルした『オルタ』の紹介は以下。販売、苦戦しているようです。協力できる人はぜひ、協力してあげてください。

紹介文
===
アジア太平洋資料センター(PARC)が発行する雑誌『オルタ』が、このたび月刊から隔月に移行し、大幅にページ数を増やしてリニューアル創刊いたしました。

PARCは長年、南北問題の是正を主要なテーマに活動してきましたが、今日、グローバル経済の深化に伴い、特定の国家・社会単位での思考・分析からは接近できない問題が非常に多く現れていると思います。
一方では、日本国内で貧困が社会問題となり、第三世界化が進むなかで、私たちが生きる現場に根ざしつつ、世界と日本、過去・現在・未来を行き来しながら、「こういう世界もある」「こんなやり方もある」という等身大の実践≒思想を誌面に次々と投げ込んで、視界が広がるような雑誌にできれば…などと取りとめもなく考えています。

今回刊行したリニューアル第1号では、目下、世界に拡大する“食糧危機”を、一国完結的な報道、欧米の農業政策を前提とした翻訳記事とは全く異なる視角から徹底特集しています。
そのほか、グリーンピース・ジャパンの星川淳さん、90年代に一世を風靡した『完全自殺マニュアル』の著者・鶴見済さん、四方田犬彦さんら、名だたる書き手による特別寄稿や新連載を数多く取り揃えました。ぜひともこの機会にご購読をご検討いただければ幸いです。

詳細・購読申込・販売店一覧など
http://www.parc-jp.org/alter/index.html

紹介記事
http://hayao.at.webry.info/200807/article_3.html

徹底特集 世界食糧危機
2007年後半からの食糧価格の急上昇は、主食を輸入に頼る一部の途上国を直撃し、日本を含む世界各地に、その余波を広げつつある。一方で、食糧生産量は年々増加しており、地球上のすべての人の必要を満たして余りあることも報告されている。“食糧余りの食糧難”という最悪の危機はなぜ起きたのか? 世界と日本、過去と現在を行き来しながら、生存の「糧」の支配という暴力構造を読み解き、負のサイクルからの転換を提起する。

その他
四方田犬彦/鶴見 済/星川 淳/栗田隆子/紙屋高雪/丸川哲史/いちむらみさこ/抵抗食の会(仮) ほか

○発行日・価格など
偶数月25日発行(今号は7/2発行)
定価:840円(税込)
年間購読料:5000円(税・送料込)

○申込方法
氏名・送付先・連絡先(TEL / FAX / E-mail)、
定期購読または希望の号を明記の上、
office@parc-jp.orgまでお送りください。

○販売店一覧
http://www.parc-jp.org/alter/other/hanbaiten.html

==紹介文ここまで==


で、以下はぼくの感想。

======
「世界食糧危機」という特集も興味深くて、あとでいろいろ使えそうな話も多いし、ほかの連載もいろいろ面白いと思う。でも、ぼくの関心に一番ヒットしたのが

栗田隆子さんの『エコロジカル・フェミニズム再考―「オルタナティブ」を実践するために』


こんなことが書いてある。(ブランドのエコバッグや入道雲のエピソードがこのエッセイの大事なところだと思うんだけど、とりあえずそのあたりは飛ばして、引用)

==
・・・、消費とは無縁ではいられない。だからこそ「家」的な感性、市場的ではない、公的ではないものに対する疑念の深まりがなければ、どんなにそのオルタナティブを大事にしようとしても、市場や行政にからめ取られ、市場や行政の「補助」というまさに女性的な枠にはめられてしまう。オルタナティブの骨子と言うのは、まさにその「補助」という位置におかれた様々な労働や営みをどう捉えるかというところにある。41p
===

===
1980年代の日本は・・、今ほど捻りなく(「捻(ひね)り」?読めなくて、調べちゃいました。ちなみに送り仮名が「れ」ならここは「捻(ねじ)れ」かなぁ)「おおらかに」消費主義を生きていたといっても過言ではあるまい。そんな時期に「家」的な営みになかにある原理こそが、市場・行政の背骨にあると思われる家父長制的な制度を撃つものであると主張したのがエコロジカル・フェミニズム(註3)だった。
 ところが、その家父長制を撃つ原理を「女性原理」と名づけるも、その「女性」という概念こそは当の家父長制が作ったものだとツッコミを受け、哀れ討ち死にした(ように見える)エコロジカル・フェミニズム。略してエコフェミ、はいわゆる一般的なフェミニズムとは違うものを掴もうとし、しかし言葉が――それこそ思想が――足りずにそのまま打ち捨てられた、そんな印象を残している。

(註3)・・・。哲学者のカレン・ウォレンは「エコ・フェミニズムの倫理は、女と自然の両方に対する男性支配に対する批判であるとともに、女と自然についての男性―役割的偏見からの自由な倫理の枠組みを与えようとする試みである」と定義する。
==


「エコフェミ」っていうのは、ぼくもずーっと気になっている話ではある。(最後にぼくがエコフェミに言及したリンク集を作って貼り付けておく)。どこかで80年代の日本でエコフェミが殺されてしまったことの問題を書いたような気がして、文章を探したが、見つからない。そのあたりの感覚は共有でき、そういう意味でもこの栗田さんの文章は興味深かった。

しかし、この栗田さんのまとめかた(感じ方)はぼくの感じ方と少しだけ違う。別の言い方をすると、ほとんど同じなんだけど、違うと思ったのは「『家』的な営みになかにある原理こそが、市場・行政の背骨にあると思われる家父長制的な制度を撃つものであると主張したのがエコロジカル・フェミニズム」という部分。

エコフェミにはここで書かれているような側面もあるだろうが、それはエコフェミの一面でしかないと思う。とりわけ、青木やよひさんに代表させてるようにも感じるけど(間違ってたらごめん)、それの理解もぼくとは少しずれている。(その青木さんが書いてることのぼくの読書メモは以下。
http://tu-ta.at.webry.info/200709/article_15.html )

ここにも書いてるように、青木さんの主張はいまこそ有効な部分が多いと思うのだが、それをどうして女性原理とかいう原理で覆わなければならないのかというところで、ぼくの理解を拒否する。そういう意味では、ぼくがちゃんと青木さんを理解できおらず、栗田さんがより深く青木さんを理解しているのかもしれない。

そして、エコフェミは青木さんを超えて、ずーっと深化し続けているのではないかと思う。エコフェミは日本以外の地域では蘇らせる必要もないほど、生きつづけているのではないか。

エコフェミの主張を「家」的な営みにある原理とまとめることには無理があるんじゃないかなぁという感じはしつつも(ここが微妙なんだけど、ミースの氷山モデルの水面下を『「家」的な営み』って言えなくもないか。シヴァとミースの本やぼくも関わってるはずの例のサブシステンス・パースペクティブがもっと早く日本語で出てれば、もしかしたら栗田さんの書き方も違ったかもしれないとも思う)
ともあれ、この文章の以下の栗田さんの結語には、また、深く同意する。

===
私の言いたいことはシンプルだ。消費中心の考え方、それを形作る市場主義に距離をおける関係を作ること、身体や命を利用するべきものではなく、あるものとして経済を捉えること。また、そこには、ジェンダーの視点が不可欠だということも。
 ・・・
==

これはサブシステンス志向だと思うし、大転換の思想でもあると思う。
そして、障害学にもつながり、もっと言えば、上野さんの「生き延びるための思想」にもつながる。

注 大転換の思想は以下を参照
http://tu-ta.at.webry.info/200704/article_25.html





エコフェミリンク集

ぼくのブログ内検索で「エコ」と「フェミ」で検索すると、あれっ、記事では2件しか出てこない。

「境界線を破る!」読書メモ
http://tu-ta.at.webry.info/200701/article_7.html

女性解放という思想読書メモ
http://tu-ta.at.webry.info/200709/article_11.html


もっと書いてるはずだと思って調べたらやはりある。
グーグルに頼りすぎると危険。
以下は記憶にたどって別の調べ方をして出てきたものが以下

===
フェミニズムとエコロジー(青木やよひ)読書メモ
http://tu-ta.at.webry.info/200709/article_15.html

いつ出るのか『エコ・フェミニズム』
http://tu-ta.at.webry.info/200606/article_18.html

『エコ・フェミニズム』について新曜社に宛てた手紙
http://tu-ta.at.webry.info/200606/article_21.html

「エコフェミ」新曜社からの返信+ぼくのコメント
http://tu-ta.at.webry.info/200607/article_8.html

ミースたちのサブシステンス理解
http://tu-ta.at.webry.info/200605/article_3.html

『フェミニズムはイリイチと和解しうるか』読書メモ
http://tu-ta.at.webry.info/200709/article_14.html

女の町フチタン(読書ノートから)
http://tu-ta.at.webry.info/200702/article_6.html

「 ナショナリズムとジェンダー」読書ノート
http://tu-ta.at.webry.info/200702/article_19.html

サブシステンスと障害学(再び)
http://tu-ta.at.webry.info/200601/article_17.html

『国際分業と女性 進行する主婦化』 読書ノート
http://tu-ta.at.webry.info/200608/article_8.html


希望について(花崎さんのブックレットに関連して)
http://tu-ta.at.webry.info/200607/article_32.html



ともあれ、これ、連れに読まれたら、また「『フェミニズム』語る暇があったら、ちゃんと家のことやってからね」って言われそうだなぁ。



上記の記事が「面白いかも」って思ったら、この下にある「人気blogランキングへ」というのをクリックしてください。
人気blogランキングへ

クリックしてくれた人数のランキングです。クリックするとランキングのサイトに飛び、うんざりするような排外主義ブログのタイトルの山を見ることになります。こんなランキングに登録するバカバカしさを感じないわけでもないんですが、・・・
でも、クリックしてもらえるとうれしかったりもします。

人気blogランキングへ

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(2件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
「エコフェミについて」追記
「リニューアルした『オルタ』とエコフェミについて」について 昨日、UPしたエコフェミについての記述 「どこかで80年代の日本でエコフェミが殺されてしまったことの問題を書いたような気がして、文章を探したが、見つからない」 これが見つかったので補足 ...続きを見る
今日、考えたこと
2008/07/22 07:04
グリーンピース・ジャパン問題 調査捕鯨実施側が鯨肉の無断持ち出しは無しと発表
調査捕鯨の主体となっている『日本鯨類研究所』と『共同船舶』は鯨肉の無断持ち出しは ...続きを見る
本質
2008/07/22 21:44

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文

トップ頁の右上に広告が入るようになっちゃいました。それがいやな人はさらに追加してお金を払いなさいとのこと。というわけで、この広告クリックしないでください(なんて、けなげな抵抗)。==============ブログ内ウェブ検索

ブログ内 を検索
リニューアルした『オルタ』とエコフェミについて 今日、考えたこと/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる