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zoom RSS 「スロー・イズ・ビューティフル  遅さとしての文化」読書メモ(古文書)

<<   作成日時 : 2008/10/02 18:54   >>

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またしてもMLから古文書

タイムスタンプは
2002年 4月 29日 (月) 10:37:44 JST

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スロー・イズ・ビューティフル  遅さとしての文化
辻信一 著  平凡社 2001年9月初版  2002年3月7刷

「ゆっくりが好きだ」と言っていたぼくの前に、「<ゆっくり>は、美しい」という本が現れた。
ちょっとくやしいけど、すごくいい本だと思う。
本の帯には以下のように書かれている。
==以下、帯から引用==
<ゆっくり>は、美しい
スピードに象徴され、環境を破壊しつづける現代社会は、誰にとっても生きにくい。それとは異なるライフ・スタイルを求めて、さまざまな場所で模索し、考える人々の言葉に耳を澄ます。<遅さ>という大切なものを再発見するユニークな試み。
=帯、ここまで=


で、前書きにはこんな風に書いてある。
==前書きから抜書き==
「もうひとつの(オルタナティブ)」とは言っても、この本には何か目新しい理論のようなものがあるわけではありません。特に理論に詳しい人にとっては、むしろ古いことの蒸し返しという感じがするかもしれない。だが、その蒸し返しこそぼくはしてみたいのです。

(途中、かなり略)

・・・。それまでのぼくたちの慎ましやかな経済は、生業は、生活の技術は、伝統的な知恵は、食生活は、人と自然とのつながりは、人と人との結びつきは、愛は、美意識は、身体性は、あまりにもスローなものとして否定され、卑下されて、いわばそれらの残骸の上に、「豊かな社会」という名の怪物は栄えました。今,その怪物はさらに巨大化し、グローバリズムとなって世界を席巻しています。
 だからぼくたちの社会は、時代は、自己否定や自己憎悪という呪そに満ちている。スロー・イズ・ビューティフルは、その呪縛に対抗し、そこから自らを解き放つための、自前のまじないであり、処方箋であり、心構えであり、祈りでもあります。10p-11p
==前書きからの抜書きここまで==

 「この本、すごくいい本だよ」ってパートナーに紹介したら、「工場でいっしょに仕事している人がスローで、しかもわたしより給料が高いのはビューティフルじゃない」って言われた。ぼくが働いてる印刷工場だけじゃなくて、ほとんどの製造業の会社でスピードや効率が追求されるのは間違いない話だ。急患で飛び込んだ病院で医療スタッフにゆっくりされても困る。
 ま、でも、とりあえず「いつだって早ければいいってもんじゃないいだよ」っていういろんな事例に触れて、ちょっとゆったりした気分にしてくれるいい本だということは言っておこう。


あと、性急な活動家のみなさんにもお勧めです。
この本に引用してある、ドネラ・メドウズさんの「もっとゆっくり」というエッセーから引用します。
==
 「活動家の狂おしいまでの情熱が、平和のための彼のせっかくの貢献を帳消しにしてしまう」とは宗教家で詩人のトーマス・マートンのことば。確かに熱狂は変革者の心に性急さ、過労、不寛容、あせり、いらだちを生み、内面的な平和をかき乱す一種の暴力ともなりますよね。内面の平和を知らない人に果たして、人の世の平和がイメージできるのかしら。
 ・・・
  スロー……・ダ・ウ・ン。とにかくそこから始めよう。・・・
 これが世界を危機から救う第一歩、とは言ったものの、そういう私が実はその一歩をなかなか歩み出せないでいるんだから困ります。・・・・。私の知り合いの運動家や活動家のほとんどがそうであるように、私もまた、健康的な食生活を送ったり、静かにくつろいだり、休暇をとたりするにはあまりに忙しすぎる。・・・。
 そんな私のような環境運動家への皮肉をこめてでしょう。エドワード・アビーがこう言ったことがあります。
 「大地を守るために闘うだけでは十分と言えない。それよりもっと大事なことがある。それは大地を楽しむこと」
 いい忠告でしょ。でも、残念、今は忙しくてそれどころじゃない。「私には救わなくちゃいけない世界があるんだから」、なんてね。
==

パルクのMLでぼくはある参加者に「内容がないひとりごとチャットみたいなものをたれ流すな」って怒られてしまったわけですが、確かにぼくが書くものに内容はあんまりないです。はい。でも、そういう風に怒っちゃう人にも「もっとゆっくり」というメッセージが届くといいと思います。ぼくはもう怖くて彼女にメールを送ったりはできないのですが。

でも、彼女のような情熱的な活動家がいて、世界中の情報がシェアできたり、その他の一所懸命な活動家のおかげで、いろんな運動が成立してるのも事実で、そのあたりのバランスはそんなに簡単じゃないですね。

さて、
27日の土曜日、ぼくも参加している「平和学から見た環境問題」という授業は世界システム論の初歩的な紹介でした。(もちろん、担当はぼくじゃないです。) で、学生から「ひとはどうして豊かさをめざすのでしょうか、また、それを抑制するにはどうしたらいいでしょうか?」という質問が出ました。
この本にもひとつのヒントはあると答えたいと思います。

その他に、どう答えたらいいのかと思ってるのですが、・・・。

そもそも「豊かさ」って何なのでしょう。ここでの質問の趣旨は物質的な豊かさや経済的な豊かさのことを指して言っているのでしょうが、これを超える価値軸をどのように見いだしていくのかというのは人類全体に対する宿題といっても過言ではないんじゃないかと思うのです。

この質問者には参考文献としてダグラス・ラミスさんの「経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか」という本をあげておきます。
「こんな答えはどう」というのがあったら教えてください。


*****
(あー、また日本的なモノローグのチャット型発言)

==転載ここまで==



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