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zoom RSS 書評というより感想「欲望する、<男>になる」(古文書)

<<   作成日時 : 2008/10/05 13:18   >>

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書評というより感想「欲望する、<男>になる」(古文書)

これも昔のMLへの投稿
タイムスタンプは Date:Tue, 24 Dec 2002 08:00:12 +0900
わざわざひっぱり出すほどのメモか、とも思うんだけど、とりあえずここに残しておこう。


=====
tu-taです。
多重投稿です。重複ごめんなさい。


なんだか、ばたばたしてて、気になっていたもののなかなか読めずにいた文章をやっと読みました。

「障害学の主張」(明石書店2002年)に収録されている倉本智明さんの「欲望する、<男>になる」です。

性的主体であると見なされてこなかった障害者がとるべき戦略を、最近、障害学MLで主役にもなった熊篠さんとホーキング・青山氏を例に検証しています。

なんとなく、読み飛ばせば、
「あーそー、でも性のアブノーマライゼーションっていったい何だろうな」という程度で通り過ぎてしまえるかもしれない、っていうか、ぼくは最初に読んだときはそんな風に読み飛ばしていたのですが、なんとなく、やっぱり気になって、ちゃんと読み返すと、かなり面白いです。

例に出た二人の障害者が男性として、性的な存在であると主張するその表現が、所与のジェンダー規範の範疇にからめとられていて、そんなかたちで健常者男性が独占している支配的な性のシーンに参入していってもダメじゃん、っていうようなことが、書いてあります。
(って読み方でいいんですよね>倉本氏)

で、ラディカル障害学者の倉本氏は結論として
「セクシャリティー/ジェンダーをめぐる既存の秩序を疑うところから始める必要」を主張し、それに続けて、以下のように書きます。
==以下、引用。( )内、引用者のひやかし==
一部で言われるような「性のノーマライゼーション」とは正反対の、「性のアブノーマライゼーション」とでもよぶべき方針である。(障害学ラディカルの面目躍如です。)「ノーマル」、つまり、「正常」「普通」であることをめざすのでなく、そこからの「逸脱」を促進し、秩序の撹乱と再編こそをめざすのである。そうした作業のむこう側にしか、性をめぐる障害者の解放を見通すことはできないように思われる。
==引用ここまで==


ここに「ノーマライゼーション決別宣言」ともいうべき明確な主張があります。確か、ノーマライゼーションというのは、障害者を拒絶しない社会がノーマルなんだから、そういう意味でノーマルにしていこうというような主張だったわけです。そういうことについて、とても詳しい倉本さんがあえて、「そんな、まどろっこしいことを拒否して、(とりあえず性については??)「アブノーマルでいこう」と呼びかけます。もしかしたら、これも熊篠さんのビデオを出したところで、商品化されかねないアブナいスローガンですが。

日和見主義者のわたしは、この倉本さんのラディカルな主張にパチパチ手をたたくのですが、手をたたいているその場所はと言えば、「セクシャリティー/ジェンダーをめぐる既存の秩序」の抑圧する側の中だったりするわけです。
あるいは「セクシャリティー/ジェンダーをめぐる既存の秩序」がどこにあるのかさえも見えていないのかもしれません(とほほ)。


既存の秩序がよって立つ場所は、たぶん家父長制資本主義が支配する世界システムであり、経済のグローバリゼーションと帝国のミリタリズムが手を携えて世界を破壊に導こうとする現在のメインストリームと呼べるかもしれません。

そのメインストリームに巻き込まれることなく、それを相対化し作り変える視座を障害学が持つというのが障害学の主張であり、倉本さんの主張というか、それにかこつけたぼくの主張でもあります。

そういう意味では、かなりの社会運動がそうであるように、障害者の運動もルサンチマン処理という機能をも持つだろうし、そのことを自覚的である必要はあるのでしょうが(先日の研究会での付け刃ですね)、障害者の利害というところに留まらないパースペクティブを持ちうるのではないかと思うのです。

******

これに対する倉本さんからのレスポンスもあったと記憶している。
どこかで、出会ったら転載許可を求めてみようかな。
それしにしても、東京にいるはずなのに、会えない倉本さん。
やっぱり水があわないのかなぁ。



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