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zoom RSS 「開発の自文化中心主義に抗して」について

<<   作成日時 : 2008/11/29 07:48   >>

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この「開発の自文化中心主義に抗して」
http://www.diplo.jp/articles04/0411-4.html#1
というセルジュ・ラトゥーシュ(Serge Latouche)の文章は、先日紹介した「必ずしも発展に成長は必要ない」への明確な反論になっている。もちろん、成長が必要だという話ではない。

そして、気持ち良く言い切っていて、ぼくにはとてもわかりやすく共感できるものだ。

冒頭近くで、こんな風に言い切る。
===
 北でも南でも、共生と自立性、節約に基づいた社会を建設しようという構想は、厳密には「縮退=成長の収縮」というよりも、「無神論」と同様の意味での「無成長」によってたつ。これはまさに信仰と宗教、すなわち経済という信仰と宗教の放棄にほかならない。したがって、開発という神のペルソナを倦むことなく脱構築していかなければならない。

 これまでの数々の失敗にもかかわらず、中身が空っぽになったまま何度も定義しなおされた「開発」というフェティッシュな概念への不合理な執着が続いているのは、経済至上主義と絶縁できていないことを示している。結局のところ、成長そのものとと絶縁できていないということだ。矛盾したことに、守勢に追いこまれたオルターエコノミストは、成長の弊害を認めるにいたっていながら、南の国々にもその「利益」を享受させたいという望みを捨てきれない。そして北の国々については「減速」を唱えるにとどめている。われわれが体験してきた成長が環境と社会の観点からして維持可能でもなく、望ましくもなく、持続可能でもないことを認めるオルターグローバリズム活動家も増えてはいる。しかしながら彼らは、縮退などというのは有望なスローガンではなく、発展を知らなかった南側諸国には必要悪として成長の「猶予」を得る権利があると主張する。

 「成長もだめ、縮退もだめ」の袋小路で身動きできなくなった人々は、教会の公会議に見られるような慣習にしたがって、誤解から全員が合意してくれそうな「成長の減速」という問題設定に傾いていく。しかしながら「減速」された成長では、共生と自立性、節約に基づいた脱成長社会の利益を得るべくもない。不公正で環境破壊的な強力成長の唯一の利点である雇用の維持すらできなくなる。

===




ただし、これに続く文章、ちょっと意味が通らないのではないかと思う。
===
 成長社会を疑問視すれば民衆を絶望させることになると主張する者もいるが、「開発なき成長」などという経済学的に無意味な再定義をほどこされた「開発」が、死へといたる「成長」の中毒者に生きる希望と喜びを取り戻させるはずもない。
===

ここで、「開発なき成長」としている部分を「成長なき開発」と置き換えれば、すっきりするのだが。
翻訳のミスか、あるいは筆者の「書き間違い」じゃないかと思う。



ともあれ、ここでラトーシュが主張しているように
===
北への経済的、文化的依存と絶縁すること。植民地化、開発、グローバル化によって断たれた歴史を回復すること。独自の文化的アイデンティティを再発見し、再び自分のものとすること。忘れられ捨てられた固有の生産物や、その歴史と結び付いた「反経済的」価値を再導入すること。技術や伝統的なノウハウを奪還すること。
===

これは、とても大切なことだと思う。


この「縮退」の考え方、いまこそ、もっと広がるべきなのではないかと考える。
脱開発・脱成長とともに。








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