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<<   作成日時 : 2009/01/18 23:07   >>

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日経ビジネスON LINEの神野直彦インタビュー

タイトルは
手厚いセーフティーネットが強い国を作る
中産階級が実感できる公共サービスを提供せよ

URLは
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090105/181859/

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リードは以下
====
 「官から民へ」。この言葉が金科玉条のごとく唱えられていた小泉政権下、構造改革のバックボーンである新自由主義的経済学を批判し続けた東京大学の神野直彦教授。その著書『人間回復の経済学』では、人間を「利己心に支配された経済人」と捉える新自由主義に対して、「人間の行動基準は利己心ではなく夢と希望」と断言した。

 規制緩和による競争促進、公営企業の民営化、公共サービスの縮小――。この10年、日本は経済成長を実現するために、小さな政府を目指す数々の改革を実行してきた。だが、未曾有の金融危機に見舞われて以降、私たちの足元は急速に揺らいでいる。

 公的年金への不信は極限に達した。医療を支える医師不足も深刻の度を増している。「派遣切り」や「内定取り消し」も頻発、雇用を巡る環境の悪化は急速に進む。針路なき日本。今こそ、国家の在り方や社会のあるべき姿をわれわれ一人ひとりが考えるべき時ではないだろうか。セーフティーネットの重要性を説き続けてきた硬骨の士に聞いた。
====


小泉の時代にいちばん新自由主義を煽っていたのは日経じゃないか、というような思いはありつつも、なぜだか、ときどき面白い記事が出る日経ビジネスON LINE。

ここで神野氏は「ケインズ的福祉国家に代わるシュンペーター的ワークフェア国家の構築」を提起する。これが後藤さんや渡辺さんの新福祉国家とどれだけ違うのか。これ、気になりながらも、どんなものかまだちゃんと読んでいない。ともあれ、神野は福祉国家ではないというのだから、少し違うのかもしれない。


で、この10年にやるべきこととして、神野は以下のように提起する。
===
まず、自然資源を浪費しないような産業構造に転換する。そして、その上にケインズ的福祉国家に代わるシュンペーター的ワークフェア国家を構築し、地域や世界と共生できるシステムを作り上げる。これからの10年は、そのシステムを作り上げる10年なんだ。これは、大変だよ。1つ間違えれば、とにかく破局よ。
===

「シュンペーター的ワークフェア国家は様々なセーフティーネットを張り巡らし、福祉を就労に結びつけていく国家」とのこと

自然資源を浪費しないような産業構造への転換は当然だろう。そして、地域や世界と共生できるシステムを作り上げるというのも。

では、この「「シュンペーター的ワークフェア国家」というのはどうか。以前から言っているように、「働く主義」のぼくにはけっこう親和性がある考え方でもある。
http://tu-ta.at.webry.info/200607/article_18.html

この後に日経ビジネスオンラインに出ているスウェーデンの福祉工場サムハルの話
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090114/182649/
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090115/182792/
とともに、とても興味深い話だ。

このような体系を日本で、どうすれば作ることができるのか。誰がこの体系を提起できるのか。
一朝一夕で、これが実現するわけではないだろう。現状の障害者就労にかかわる現場とその現実の中から、そのあたりの具体的な提案をつくっていく必要があるのではないかと思える。


この10年でやるべきことに関して、ひとつ間違えれば、破局だと神野は言うのだが、自民党にはこの軌道修正はできなそうだ。少なくとも次の選挙まではこの方向では動かない。では、民主党にこの方向での方向転換ができるかどうか、それもかなり怪しい感じはある。とすれば、破局は免れ得ないのか。

まあ、現状の資本主義の破局は望むところなんだけど、社会的に弱者にされている人たちがなるべく苦しめられないような形でのランディングが望まれてはいるのだろう。とても難しいとは思うものの。



次に違和感

神野は「セーフティーネットを張り巡らせる方が、逆に経済成長すると私は見ています」というのだが、やはり経済成長は必要だと考えるのか。ここで以前から書いているように、経済が収縮しながら、かつ人々がなるべく困らない経済を構築する方向がないのか。



神野はまた
===
正直なところ、今の国民が言っていることはよく分からない。メディアを含めて、「増税をするなら歳出を削減しろ」と言う。普通、公共サービスは国民の生活を支えるのに必要なものでしょう。そう考えると、多くの人は「必要な公共サービスを減らしてくれれば、負担増に応じる」と言っていることになる。
  それからさ、「財政再建のための増税に応じる」と言う人も多い。財政再建なんだから、サービスは増えませんよね。つまり、「サービスが減るか、同じだったら負担増に応じてもいいけど、サービスを増やすのは嫌だ」と言っていることになる。こういう考え方は普通あり得ない(笑)。どうなっているのか分からない。端的に言ってしまえば、民主主義が機能していない。
===
というのだが、「どうしても増税が必要なら、無駄遣いはやめてよね」というのは当たり前の庶民感情だと思う、というあたりのコメントも書こうかと思ったが、この記事のコメント欄にいっぱいあったので、これ以上書く必要はないだろう。しかし、どうしてそんな当然の反論が出てくることが予想できなかったのかが不思議。





ともあれ、この神野の提案もひとつのオルタナティブの方向ではあると思う。
具体的なオルタナティブを実現するための受け入れられやすい提案だとはいえるかもしれない。

じゃあ、それはどのように実現が可能なのか。
彼は日本の人々の意識の問題をいうのだが、上にも書いたようにそこでは少しはずしている。


この変革を実現するシナリオを含めて、提案する時期に来ているのだろう。
それが、その著書の『人間回復の経済学』に書いてあるかどうか、ぼくは知らない。








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2009/01/21 02:48

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