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zoom RSS サムハルに関する連載を紹介するつもりが某法人批判に

<<   作成日時 : 2009/01/21 02:48   >>

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障害学のMLに知り合いのSさんがサムハルの記事を紹介していて、そのレスポンスとして書いたものに原型をとどめないほど改変して、以下。

先日、紹介した
日経ビジネスON LINEの神野直彦インタビュー
http://tu-ta.at.webry.info/200901/article_15.html

ここでも、少し紹介したが、スウェーデンの「福祉工場」(こういう呼び方がいいかどうかはわからない。「障害者就労公社」というようなのが実感に近いかも)サムハルに関する紹介記事が日経ビジネスオンラインに3回連続で掲載された。

サムハルのことは少しは知っていたし、そこのえらい人のプレゼンなんかも、前に聞いたことがあったのだが、それとは違う日本との比較での報告とか、最近のこととか、知らないことが多く、とても参考になった。

第1回
働きたい者には等しく機会を与える
“障害者集団”、スウェーデン・サムハルの驚愕
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090114/182649/

第2回は
厳しい数値目標が国営企業を鍛えた
“障害者集団”、スウェーデン・サムハルの驚愕(2)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090115/182792/

第3回(最終回)は
強い国を作った「人を切らない」思想
“障害者集団”、スウェーデン・サムハルの驚愕(最終回)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090119/183071/
となっている。

神野直彦さんが「ケインズ的福祉国家に代わるシュンペーター的ワークフェア国家」と定義しているものに、サムハルも含まれるのだろう。この神野直彦さんのインタビューは、このサムハルの記事と同じシリーズで、そのすぐ前に掲載されている。

しつこいがここにもURLを提示しておこう。
===
手厚いセーフティーネットが強い国を作る
中産階級が実感できる公共サービスを提供せよ
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090105/181859/
===

冒頭に紹介したインタビューの紹介にも書いたのだが、
「すべての障害者に仕事を!主義者」のぼくには親和性のある話だ。これには異論のある人も多いかもしれない。

ぼくは「ALSでロックトインステイトにあっても、その人への仕事を」という立場。
これに関してはここに少し。
http://tu-ta.at.webry.info/200607/article_18.html



また、このサムハルの連載第3回には、関連して東京の某社会福祉法人の取り組みが紹介されている。確かにこの法人の中で個々の努力でがんばっている人はいて、それは評価できるが、この法人全体としては方向性を見失っている(と思う)。
詳しくはここでは書けない。(冷や汗)

以下で少しだけ触れている。
http://tu-ta.at.webry.info/200701/article_6.html



いずれにしても、障害者の雇用と就労に関して、現場からの声や当事者の声の上に成立する政策提案というのがとても弱いと感じる。

SELP協は腰が引けてる感じだし、共同連は最近、何を主張しているのかぼくは知らない。(社会的事業所の提案は魅力的だったので、このブログでも紹介している。) 
http://tu-ta.at.webry.info/200602/article_18.html
http://tu-ta.at.webry.info/200603/article_1.html
http://tu-ta.at.webry.info/200602/article_17.html

きょうされんも何か提案してるかもしれないが、ぼくは知らない。


障害者雇用・就労のシステムを見直していくために、いまいちばん必要なのはなんだろう。
ありきたりだが、障害者就労の将来のビジョンに基づいた具体的な政策提言、そしてそれを求める運動ということになるのだろうか。

自立支援法の見直しをめぐるロビー活動はいろいろ行われているのかもしれないが、なかなかそれは現場には伝わってこない。現場が求めているものと政策がつながる回路、あるいは運動が弱すぎるのかもしれないと思う、などと評論家のようにいってる場合じゃないとは思うものの、なかなか道は遠い。体はひとつしかないし、仲間は見えてこないし。



話をサムハルに戻そう。
この記事にはサムハルの弱点は書かれていないが、たぶん、これだけ大きくなってしまうといろいろ問題はあるだろう。しかし、日本でもここから学べて実行可能なことは少なくないはずだ。

とはいうものの、日本の現状はどうなっているかといえば、働きに行く「障害者」から、その職場を維持するための経費を本人が払えというシステムに逆行する過程にある。少なくとも現状の法体系ではそうなっていて、福祉工場という制度はなくなり、雇用であっても原則的にはその場所の利用料を払えという法律ができてしまっている。自立支援法というその法律ができて、3年が経ち、見直しの時期だが問題点を指摘する当事者の運動はあまりにも小さい。それでもあまりにもひどい制度なので、法律を作った与党も見直しをする方向にはあるというような新聞報道はあるが、どうなるかはいまだにぼくにはわからない。

閉じられようとしている「福祉工場」という制度をどうしていくのか、という声はあまりに小さく、ぼくには届かない。その制度の下で働いている多くは不安を抱えてはいるが、半ばあきらめ、先を見ることを恐れているようにも感じる。

そう、このサムハルを紹介する記事で賞賛されている某社会福祉法人こそが、障害者就労の新しい制度のための旗をふるべきだと思うし、自らのミッションについての議論をすべきと提起しても、下からの批判を恐れてか、議論をする場所さえ設定されないような現状。

方向をだすべき会議の報告を聞くと、責任追及と責任逃れに終始していて、障害者就労をめぐる制度をどうしていくのかという、すぐにでも降りかかってくる問題の議論の端緒にさえついていないように感じる。

この法人には障害者の就労をめぐるミッションがあったはずだが、そのミッションは脇におかれている。福祉工場については、現行の法体系にどう対応するかという議論さえほとんど行われていない。そんな中で、現行の法体系を越える展望やそのための方策が議論されるはずもない。

愚痴を書き出すと、本当に止まらなくなる。

しかし、日々の印刷工場での仕事に追われて、そんなことを深刻に考えずにいられる時間があることが幸せというべきか??

疲れたからもう寝よう。

明日も印刷工場の仕事は待っている。



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内 容 ニックネーム/日時
第3回(最終回)は
強い国を作った「人を切らない」思想
“障害者集団”、スウェーデン・サムハルの驚愕(最終回)

にコメントを書いたので、掲載されるかどうかわからないが、ここにも残しておこう。

文字数が足りないので、続きは以下
tu-ta
2009/01/21 03:29
以下、転載

====

日本の障害者就労のための制度は3年前に制定された「障害者自立支援法」で大きく変わりました。
「就労移行支援」の誕生というような肯定的な面もないわけではないのですが、授産施設が名称を変えた就労継続支援B型では、あいかわらず労働していてもほとんどの労働者としての権利は認められず、福祉工場が移行すると考えられるA型では、いままでなかった施設(工場のことですが)を利用する料金を徴収するのが原則になっています。働きに行く人から、そのためのお金をとるという制度が大手を振るっているような現状っていうか以前よりも悪くなってるというような状況です。

また、厚生省と労働省が合体した後も、障害者就労の制度はそれぞれ分断されたままで、縄張り争いのような状態が続いていて、・・・。こんなに絶望的な状況ではありますが、その制度の中でもなんとかしようとしている人たちがいるのは事実です。しかし、ここで紹介されている東京の社会福祉法人で働くものとしては、残念ながら、そんなに立派じゃないと正直に告白せざるを得ないような・・・(笑)。
===
tu-ta
2009/01/21 03:30

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