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zoom RSS 『労働,社会保障政策の転換を』読書メモ

<<   作成日時 : 2009/03/30 07:53   >>

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労働,社会保障政策の転換を
―― 反貧困への提言 ――
岩波ブックレットの1冊

図書館で借りた。

岩波のサイトでの紹介
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/00/7/0094460.html
から少し抜粋
===
定価 504円2009年1月9日発行

不安定な非正規労働者,社会保険の適用もない低処遇の「正社員」,ワーキングプア,生活保護を受けられず住む家にも困る者,違法な労働環境に苦しむ者…… 進む労働破壊と貧困化.この現実を,若者がどのように受け止めているのか分析し,どのように変えていくべきなのか,どうやって変えていくのかを,具体的に提言する.
===

POSSEの調査と「世界」2008年10月号に掲載された「共同提言 若者が生きられる社会のために」(以下「提言」)からできているこのブックレット。
以下、「提言」に限定したメモ

「提言」をブックレットに収録するにあたっての補足として以下のようなことが記載されている。
===
・・・アメリカ発の金融危機に端を発した日本の雇用情勢の急激な悪化は、われわれも予想できなかった。・・・
 ・・・・与党「提言」のなかでは雇用保険制度の改善や雇用促進住宅の活用など、われわれの「提言」が部分的に組み込まれている。
 ・・・
 さらに、われわれの「提言」は緊急で実現可能という範囲で検討してきたので、国家予算の大幅な再編成を必要としないレベルのものであった。しかし、今や日本の働く者たちに必要とされる政策は、産業構造の転換を含めた、より根本的な産業政策・社会政策・社会保障政策である。われわれが中長期的と考えていた規模の政策が、思いのほか早く必要とされる時代となった。中長期的規模の政策形成は、より広い範囲の研究者、運動家の協力を必要とする。・・・
===

ブックレットとして目次がないのは不便

中身は金融危機直前の若者の雇用状況を1と2で概括した後に以下のように結論付ける。
===
 こうした現状では、若年労働者の生活水準の向上が見込めないだけでなく、社会全体としても職業能力の蓄積と向上に停滞を来たし、悪循環的に生産性の低下を招来する。それゆえ、若年労働者の雇用と処遇の向上と、職業能力形成機会の拡充および・・・を、政策を通じて強力に推進することが喫緊に必要である。
===

ここから具体的な政策提言に入り
3 若年雇用促進法の制定を
4 急務の労働者派遣法抜本改正
5 人間らしい働き方の実現を
6 労働者保護法規を市民の常識に
7 若者に、社会保障による生活の支えを
8 若者の「住む」を保障する
9 終わりに


いくつか目に付いた特徴的な部分をあげると、

1の若年雇用促進法として
 1、新卒採用人数の3〜4割を既卒の若年層(「氷河期」含む)から採用するよう義務付け
 2、若年雇用奨励金制度
 3、非正規、正規をとわず、若年労働者を採用する企業に、職業教育訓練を義務付け
が提案されている。

5の人間らしい働き方の実現を
では、賃金制度改革が提起され、木下武男さんの賃金論をベースにした提案がされている。
また、この節では最低賃金制の改革として、生活保護給付との「整合性」を生活保護給付を下げるのではなく、最低賃金を上げることで保つことが提起されている。生活保護水準がすでにあるのだから、それにもとづいて最低賃金を決めることを当面の目標とすべきとされている。

7の若者に、社会保障による生活の支えを
では、被用者社会保険の適用拡大、抜本的な改革が具体的に提起され、その貧困予防機能の強化が提案されている。その加入条件を週所定労働時間が20時間以上とし、雇用期間要件をなくすべきとする。(現状は通常の3/4以上、1年以上雇用の見込み)
そして、保険料率の見直し、失業中は国が保険料を肩代わりすること、としている。
また、生活保護の適用対象の拡大についても書かれている。
=========


「ブックレット収録にあたっての補足」にあるように、それぞれ必要な話で、緊急を要するが、まだ不十分な面があるだろう。ここには農業政策とのリンクはほとんど記されていないが、それも必要なことだと思う。この補足には産業構造の転換の必要と記載されているが、何をどう変えるのかという示唆はない。

さらに、これをどう実現するかという問題もあるだろう。これらの政策提言、正しいと思うものの、実現に向けた道筋が提起される必要がある。9月までにあるはずの総選挙での各政党のマニュフェスト策定のなかにどれだけ組み込まれるか、というようなことも検討の対象になるかもしれない。




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