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zoom RSS ラミスさんの『経済成長がなければ…』平凡社ライブラリー版のあとがきと解説について

<<   作成日時 : 2009/08/29 06:28   >>

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「戦争ができる日本」をのぞむ心情?

連れがラミスさんの「経済成長がなければ・・」というあの長いタイトルの本を知り合いから借りてきていた。うちにもあるのにと思ったが、平凡社ライブラリー版なのでそれ用の「あとがき」と辻信一さんの「解説」がついていたので、ちょっとメモ

この「あとがき」が書かれたのが2004年で、ちょうど日本が雪崩をうつような右傾化のさなか。そう、ほんの2〜3年前までそんな感じが続いていたのだった。

そこでラミスさんは「戦争ができる日本」を作ろうとしている当時の日本政府(今でも自民党のなかにも民主党の中にもそういうことを望んでる輩は少なくなさそうだ)の意図として、
===
戦争をしたがっているというよりも、『戦争ができる日本』を作りたがっている。彼らがいう「戦争ができる日本」は愛国心に溢れた、しつけのよい、権威を疑わない、反対行動を起こさない、天皇崇拝の国民ができた国だ。
==
と書く。

つまり、戦争ができる国という名目で、そういう国を作りたいという話しでもある。

このあとがきの結語として、戦後の平和と民主主義の基礎となっていた常識(コンセンサスというルビ)に対する攻撃が進んでいて、その攻撃を最も邪魔しているのは、憲法9条と9条を守ろうとしている反戦平和運動だろうとし最後に、以下のように結ぶ。「9条がなくなったら、日本はどんな国になるのだろうか」

この頃から時代の潮目は変わってきているように思う。9条改憲のことを誰も言い出せないような雰囲気が作られつつある。しかし、常にこの方向へ戻ろうというベクトルは働いている。民主党にも9条を変えたいという人間は多い。そうさせないための不断の努力が必要とされているのだろう。9条を守るということでは足りない。9条を現実にどう実現するか、ということが問われている。



次に辻さんの解説について

辻さんはラミスさんの「快楽主義」の注目している。
こんな風に書いている。
===
 次の箇所に、ぼくはピンクの付箋を貼ってある。「『対抗発展』は禁欲主義でなく、本当の意味の快楽主義であるとあえて言いたい。……消費による快楽主義ではなく、……われわれ人間の快楽、楽しさ、幸福、幸せを感じる能力、それらを発展させるのです。これが基本だと思います」
 このラミス流の快楽主義こそ、『経済成長がなければ……』が特別な本である理由だ、それは、青ざめてしまった平和という言葉にもう一度生気を送り込んでくれる。・・・・
===
これが生存の基盤であり、幸せの源だという辻さんの意見にぼくも同意するのだが、しかし、同時に便利さや消費による快楽も求め、利害によって動かされるのも人間だ。その昔、花崎さんはそれを『生きる場の哲学』で二つの価値軸として紹介した。隣の人の痛みを知り、ともに生きようとする喜びというような価値(これを類的共同性を求める価値軸と呼んでいたように思う)と、経済的な利益の拡大を含む自由の拡大を求める価値。ときに相反するその二つの価値の整合性をどのようにとっていくのか。基本的に人は利害で動くということを前提として、しかし、もう一つの価値も存在し、それこそがこの転換期に強調されなければならないと思う。後者の価値の実現と現実的な利害を可視化し、結び付けていくような取り組みが必要なのではないかと思う。






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