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zoom RSS 「西欧家父長制の新しいプロジェクトとしての開発」(シヴァ)メモ

<<   作成日時 : 2009/10/24 07:01   >>

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『世界を織りなおす』という本に収録されたバンダナ・シヴァの論文

この本はamazonの紹介は
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
あらゆる生命が絶滅の危機にさらされている現在、地球を救おうとする女たちの思想と行動は、エコロジーとフェミニズムの流れをくんで新たな思想を編みだした。その多文化的なビジョンは、古代自然宗教から最先端の生命科学にまでいたる。詩人・小説家・学者・活動家・宗教者らの多彩な声を収録した、エコフェミニズム思想の集大成。

内容(「MARC」データベースより)
地球を救おうとする女たちの思想と行動が、エコロジーとフェミニズムの流れをくんで新たな思想を編みだした。古代宗教から最先端科学に至る、その多文化的ビジョンを論じてゆく、エコフェミニズム思想の集大成。*
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かなり前に古本で購入したが、たぶんあまり読んでいない。「読書メーター」をつけ始めて、読みかけの本を見てるうちにこの本と再会。

いくつか面白そうな文章はある。とりあえず、気になったシヴァの論文のメモ
どこかに初出が書いてあるかと探したが、見つからなかった。

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ローザ・ルクセンブルクによれば(中略)植民地がなければ、資本蓄積は停止してしまうのである。資本蓄積としての「開発」と、「余剰」と利益を発生させるための経済の商品化は、このため、富の創出という特別な形態を再生産するだけでなく、貧困と剥奪の創出をも再生産したのである。新生独立国家が商品生産のために資源利用を商品化することにより経済発展を真似ることは、国内の植民地を創出した。このようにして開発は植民地化の過程を連続させることになった。それは現代の西欧家父長制の経済的ビジョンを延長したものであり、それをささえているのは女性(西欧、非西欧の)の搾取と排除、自然の搾取と破壊、異文化の搾取と破壊であった。第三世界のいたるところで、女性、農民、先住民が、かつて植民地主義からの解放を求めてたたかったように、開発からの解放を求めてたたかっているのはそのためである。
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こういう整理の仕方、すごくすっきりしていてぼくは好きだ。

また、貧困について、以下のように書いている。
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『貧困――民衆の富』という本のなかで、アフリカ人の著者は、自給自足の生活としての貧しさと剥奪としてのみじめさとの違いを書いている。貧しい暮らしという文化的概念を、強奪と剥奪の結果としての物質的貧困の経験から分離することは、有益である。文化的な意味での貧しさは物質的貧困ではない。自給することによって基本的なニーズをすべて満足させる自給自足経済は、剥奪という意味では貧しくない。しかし、開発のイデオロギーはそれを貧困であると定義する。このようなイデオロギーでは、人びとは市場経済に参加していないという理由で、また、市場のために生産された市場を通して流通する西欧式の商品を消費していないという理由で、貧困であると規定される。
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そして、シヴァはこの貧困の理解を「開発のパラドクス」という話につなげる。

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 開発のパラドックスと危機は、文化的に理解されている貧しさと物質的な貧困を誤って同一視することから、また、商品生産の増大と基本的なニーズの解決を誤って同一視することから生まれる。(中略) 開発の結果、水も肥沃な土壌も祖先から受け継いだ富も減少しつつある。生存に不可欠なこれらの天然資源は、自然の経済と女性が生存するための経済の基盤であるから、これら資源の欠乏が、女性や周辺化された人びとや生態系をこれまでにないかたちで貧困化しつつある。かれらが貧しくなるにつれて、市場は繁栄するのである。
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この後にでてくる「女性原理の回復」というのは、よくわからないのだが、とりあえず、上に引用した部分はそうだと思う。

ただ、他方、市場システムの便利さ、優位性というのもあると思う。野放図なそれへの信仰が現在の事態を引き起こした元凶ではあるのだが。

制御される市場というのは必要だと思うが、どのような制御が可能なのか。また、自給的なシステムとその制御された市場を組み合わせるのか、そのあたありにも踏み込んでいく必要があるのだと思う。








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