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zoom RSS 悪あがきのすすめ(辛淑玉 岩波新書) メモ

<<   作成日時 : 2009/12/26 12:33   >>

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何かきっかけがあって、シンスゴは最近どうしてるんだろうと思って、検索して出てきた本を、すぐに区の図書館のサイトで予約して借りて読んだのだった。

そう、たぶんこれを読むきっかけは帰国運動50周年。

以前読んだ「鬼哭啾啾」の読書メモを探したがなかった。確かこの本にも帰国運動について書かれていたからだ。調べてみたら2003年の本だ。もうそんなになるのか。

それで、どうしてこの本を借りようと思ったのか思い出せないが、とにかく気がついたら読んでいた。2007年に出た本だ。

読むのに苦労する本ではない。難しい言葉は使われていないし、抽象的な話はない。もちろん、軽い話ばかりではないが。

読んだ直後に読書メーターに書いたメモは
「彼女の中の大きなやさしさが表面にある、しかし、その暴力的な部分も少し見えるような気もする。そんな風に生きてくるしかなかったのだとは思う。」

コムスタカ―外国人と共に生きる会の中島さんの話や教科書問題に取り組んでいる愛媛の人たちの話がある。中島さんはHPにインタビューの詳しい内容を掲載している。 http://www.geocities.jp/kumustaka85/20070807_gyakuten.html


この本の背景には安倍政権のもとでの閉塞した時代状況があるように感じる。いまなら、少し違う書き方があるのかもしれないと思う。もちろん、この本は以前に書かれたエッセイをまとめたものだから、それ以前に書かれたものも多いだろう。正確に書けば、小泉から安倍に至る閉塞状況といえるかもしれない。



また、逃げることが闘うことになることを北朝鮮から逃げる話で紹介されている。
こんな風にその時代が紹介されている。
====
 戦争が終わっても、日本社会の厳しい差別の中、貧しい者や学歴を積んだ者の絶望は深かった。しかも、ほとんどの在日にとって父祖の地である韓国は、どうしようもない軍事政権下にあり、在日をスパイ扱いしても受け入れることはなかった。
 そこに、1950年代末、突如降って湧いたように共和国ブームが来た。日本社会は、右も左も北朝鮮を「楽園」と称し、社会主義の北朝鮮こそが理想郷であるように謳った。日本政府は、貧しい厄介者の朝鮮人を追い出したかったし、このまま朝鮮人が定住して日本国内に民族問題を発生させることを恐れていた。他方、朝鮮総連内部では一人でも多くの在日を北朝鮮に送り込もうと競争となり、また北朝鮮にとっては、資本主義国からの大量の「帰還」は絶好の国家的宣伝となった。・・・
 ・・・
 しかし、船を下りてすぐ、その地が不毛の地であることを知ることになる。まだ朝鮮戦争の停戦から6年目。すべてが奪いつくされた土地だった。出された食べ物はとうてい口にできるシロモノではなかったが、しばらくすると、それすら欠乏する日々がはじまった。 104-105p
====

この状況の中で日本政府と赤十字がどのような役割を果たしたのかについては、以前、メモを書いたテッサ・モーリスさんの『北朝鮮へのエクソダス』に詳しい。
tu-ta.at.webry.info/200706/article_12.html
tu-ta.at.webry.info/200706/article_24.html

 また、こんな風にも書かれている。
===
 1959年から10年間に渡って繰り広げられた送還は、約10万人の人を北の大地に送りこんだ。そして、その中から、生きて国境を越えて、再び日本にたどりついた者は約百名に過ぎない。
===

こんな日本の状況で日本政府と北朝鮮政府が共同して追い出すように、またその多くはだまされて「帰還」した彼や彼女が日本に帰ってくる手だてが考えられなければならない。そのためにありとあらゆる手立てが取られる必要がある。

この本で紹介されている亡くなった金大中元大統領の政治手法。柔軟で身を取るような交渉が求められている。







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