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zoom RSS 核時計零時1分前 メモ

<<   作成日時 : 2010/03/07 01:14   >>

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サブタイトルまで紹介すると、
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核時計零時1分前―キューバ危機13日間のカウントダウン
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読書メーターに書いたコメント
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03月04日:図書館の新着の棚で見かけて思わず借りた本。長かったが、面白かった。JFKとフルシチョフの良識と冷静な判断力が核戦争を回避させたのかどうか、議論の余地はあると思う。
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読みにくい本ではないが、とにかく長い。600p近くある。ちょっと苦労した。


アマゾンには以下のような紹介
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内容(「BOOK」データベースより)
1962年10月16日。ケネディ大統領のもとに、とんでもないニュースがもたらされた。カストロ政権下キューバの領土内に、ソ連軍によるミサイル発射基地が建設中、アメリカ本土を射程とした核ミサイルが配備されているというのだ!息詰まるような緊張のなか、事態は二転三転し、思いもよらない危険な事件が次々と起きてしまう…。人類は、核戦争を回避することができるのだろうか?10月27日の「暗黒の土曜日」をクライマックスとする緊迫の13日間が、さまざまに視点をかえ、分刻みで再現される。冷戦終結後20年をへて、新たに発見された原資料や米ソ両国の当事者へのインタビューをもとに、気鋭のジャーナリストが描きだすノンストップ・ドキュメンタリー。

出版社からのコメント
1962年10月、キューバを偵察中の米軍機が撮影した3枚の写真。そこに写っていたのは、ソ連軍によって建設された、あるはずのないミサイル発射基地だった!
ケネディ、フルシチョフ、カストロ、三者のせめぎあいの背後で、危険なゲームが進行する。同時多発的に起こる惨事を前に、軍や政府関係者は一刻を争う決断を迫られた。国家の威信を守るべきか、人名を尊重するべきか----

未公開資料と当事者へのインタビューをもとに、
圧倒的スケールとリアリティで再現する20世紀最大の事件。
『24』を超えたノンストップ・ドキュメンタリー
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付箋をたどって、以下に少しメモ

まず、笑えたのが、JFKの発言とそれへの補佐官のレスポンス。
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JFK「…まるでわれわれがトルコに準十距離弾道ミサイルを大量配備しはじめたような対応ぶりじゃないか。…」
バンディ補佐官「いや、現にわれわれは大量配備したんですよ、大統領」
JFKはバンディの発言を無視した。
===

この著者は「JFKとフルシチョフの良識と冷静な判断力が核戦争を回避させた」という結論を導くのだが、その過程でJFKはこんな風にふるまったりもしているのだった。


次の付箋はカーティス・ルメイ。この時、彼は主戦派の空軍参謀総長で「核攻撃で敵を石器時代に戻す」という発言でJFKに嫌われている。そして、実は東京大空襲の作戦責任者で、戦略空軍は彼が創設したといっても過言ではない、と紹介されている。その東京大空襲についてルメイは、後年、日本が勝っていたら、自分は戦犯だと語っている。しかし、東京での民間人10万人もの大量虐殺が戦争の終結を早めたと正当化していている。そして、こんな風に説明したらしい。「どんな戦争もみな道義に反している」ここは彼がいうのとは逆の意味で正しいと思う。

そして、それに続けてルメイは「良心の呵責をおぼえるのは、よい兵士ではない」と言っている。

ぼくも言おう
「どんな戦争もみな道義に反している」
そう、革命戦争だって道義に反しているとぼくは思う。ただ、それを単純には否定できない。軍隊の存在や戦争が「人々を解放したい」という思いとは対極にあるということに自覚的である必要がある。いわゆる「革命」を実現した国家の軍隊もまたそのことに無自覚なのではないかと思わざるを得ない。例えば、東チモールのグスマンだって、確か勝利する前は軍隊が必要なくなる世界を語っていたはずなのに、いまはどうなっているのかと感じないわけにはいかない。しかし、そこに圧倒的に軍事が優勢な世界が存在しているという現実を見ることもまた可能なのだ。そのリアリズムと理想の葛藤をどのように収斂することができるのか。とりあえずは、率直にその葛藤を表に出すこと、人々に議論を開いていくことが問われているのだとぼくには思える。

そう、ルメイの話に戻そう。彼、実はキューブリックの『博士の異常な愛情』にでてくる手に負えない空軍大将のモデルだという。キューバをめぐるこの事態に政策案を求められたときは、「島ごとフライにしろ」と答えた。



さらに次の付箋の部分を引用
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キューバ・ミサイル危機と呼ばれるようになったこの事件のさなか、世界は誰が歴史を支配するのか、という問題に直面した。背広を着た男たちか、ひげを生やした男たちか、軍服を着た男たちか。あるいは誰でもないのか。
====

これに続く部分で著者はJFKとフルシチョフがイデオロギー的には敵であるにもかかわらず、同じ側に立ったと指摘する。「ふたりとも、みずから解き放った恐ろしい悪魔に歯止めをかけることこそが、未来の世代に対する責任だと思ったのだ」という。美化しすぎているのではないかと、あまのじゃくなぼくは思う。しかし、自ら解き放った悪魔の恐ろしさは自覚していたのだろう。その恐ろしさが勝ったことを、ぼくは喜びたい。


しかし、あとがきによると、この本はそれでもこの危機で神話化されたJFKの脱神話化が書かれているという。確かに最初に紹介した笑える話はそういう意図なのかも知れない。

そして、偶発的な事故から核戦争が起きる可能性もあったのだという指摘は読むに値すると思う。


しかし、599pに書かれているキューバに関する以下の見解はどうだろう。
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カストロとしては、政権の座に長くとどまれたことで、”ヤンキー”に大勝したつもりでいたが、現実には、カリブ海でもっとも豊かな島を凋落させ、1950年代並みの発展水準から抜け出すことのできない貧しい国に変えてしまったのだ。マイアミからハバナに渡るだけで、誰が勝者で誰が敗者かはすぐにわかる。
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確かにキューバは貧しいらしい。それは吉田さんもいろいろ書いたりしている。しかし、自分が貧乏なら、キューバに住みたいと思うのではないかとも思う。金持ちには米国はキューバよりいい国なのは間違いなさそうだ。そして、キューバがこんなに貧しいのは経済封鎖があるからではないのか。その責任をカストロだけに負わせるのは違うと思う。

そして、いわゆる「南」のなかではキューバは群を抜く数字を残している。「北」と「南」の構造的な問題を無視した、こんな書き方は、米国人のナイーブさを表してるのだろう。


そして、あとがきの結語に対応しているのが、最初に紹介した読書メーターのコメントだ。



すごく長いこの本、最後まで読んでしまったのは、やはり本の力なのだろう。






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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。

実は今日「ケネディ大統領」をテーマにブログを書きまして、

他の皆さん、どうかなと思い、覗かせていただけました。


おもしろいですね。

ありがとうございました。

きくたん
2010/06/02 12:11
きくたんさま
コメントありがとさんです。
「ケネディ大統領」をテーマにブログ
よければ、URLを教えてください。
tu-ta
2010/06/07 02:30

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