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zoom RSS 『プッシュ』(プレシャス)メモ

<<   作成日時 : 2010/06/06 05:26   >>

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少し古い話になるが、GWにプレシャスという映画を見た。面白かった。原作小説の元のタイトルは『プッシュ』。この映画にあわせて発売された文庫本のタイトルは『プレシャス』

ツイッターの記録を再構成(だから、けっこう話は飛んだり)して、以下にメモ


映画を見た翌日のツイート
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スザンヌ・ヴェガ「ルカ」の聞き、
http://www.youtube.com/watch?v=UCXnJIAQd1o
こっちは歌詞入り
http://www.youtube.com/watch?v=0m9EWNDq9hw

日本語歌詞http://d.hatena.ne.jp/raurublock/20060924/1159024400
を読んで昨日見た映画「プレシャス」を思い出した。しみじみしてて、すごい困難は予想されるけど希望もある、ほんとにいいラストだった
====
スザンヌ・ヴェガはけっこう好きで、この歌が流行ったとき、聞いていたんだけど、「児童虐待」の歌だってことをちゃんとわかっていなかったと思う。




内田樹さんがパンフレットに書いた文章をブログに転載している。
http://blog.tatsuru.com/2010/04/29_1027.php
これがけっこう刺激的だったので、映画を見たくなったという側面もある。

ここで内田さんは
===
『プレシャス』…はたぶん映画史上はじめての意図的に作られた男性嫌悪映画である。作の何よりの手柄は、過去のハリウッド映画が無意識的に「女性嫌悪」的であったのとは違って、完全に意識的に「男性嫌悪的」である点である。
===
と書く。確かに無意識的な女性嫌悪映画を意識的に凌駕してると思う。でもそれを「意識的な男性嫌悪映画」という風に呼びたくない。ダメな奴がダメだと描かれているだけなのではないか。


パンフレットの兵頭知佳さんの解説から<常に両親からの暴力を受けてきた彼女にとっては、自分はこの世界に居てはいけない存在であり、そこに「私」は居ない。そして、居ない私には私を語る言葉がない> そのプレシャスが「私」を回復する物語に感動したい人は見に行くといいと思う。

また、兵頭さんの文章のリードは以下
====
「自分の言葉を持つことは、自分を取り戻していくこと」。
今も世界中であらゆる暴力を受けた当事者たちが自らの言葉を紡ぎ出すことで私を取り戻す試みを続けている。
そこにこそ生き続ける希望、世界と再びつながる可能性があるからだ。
「プレシャス」もまた、他者に支えられることで獲得していく言葉によって回復し、再生していく物語である。
====


で、映画がよかったので、本も読みたくなった。「プレシャス」という映画と同じタイトルの文庫本(河出文庫)が出ていて、映画のパンフレットにはそれしか紹介されていないが、原題の「プッシュ」というタイトルのハードカバー(河出書房新社1998年)もある。
著者はサファイア、訳は東江一紀さん。ぼくはハードカバーのことを知らなかったので、図書館に『プレシャス』をリクエストしたら、図書館から電話がかかってきて、同じ内容の『プッシュ』ならありますよと言われ、それを借りた。



小説のほとんどは主人公プレシャスのモノローグ、こんな風に始まる。
===
 あたし、12さいのとき、らくだいされた。とーさんの赤んぼ生んだから。1983年の話。1年かん、がっこーからしめ出された。いま、おなかに、ふたりめの赤んぼがいる。さいしょに生まれたむすめは、ダウンしょーこー。ちえおくれ。あたし、2年せえの、7さいのときにも、らくだいさせられた。字がよめなかったから(それに、まだおもらししてたから)。・・・
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以下、気になったフレーズ
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 あたしはあたしとゆう人間なんだ、ってゆいたい。ちかてつで、テレビで、映画で、大声出してゆいたい。ピンクの顔をしたスーツすがたの男たちのしせんは、あたしの頭のうえをとびこえてく。あの人たちの目のなかから、あの人たちのテストのなかから、あたしは消えてしまってるんだ。おっきな声でしゃべっても、あたしはどこにもいない。50p
===
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 助けてよ、かんごふさん、助けてよ、ミズ・レノア。あたしを助けてよ。学校行って、クラスで話して、ひとつおぼえた。それは、自分の気もちははっきり言うこと。アメリカは大きな国だって、ミズ・レインは言う。ばくだんは、ふくしよりお金がかかるって。子どもやなんかをころすためのばくだん、せんそうするためのてっぽう――そういうものは、ミルクとパンパースよりお金がかかるんだって。言うのよ。言うのは、はずかしくない。あんまししょっちゅう言うから、ミズ・レインのことばせんでん文句みたくきこえる。でも、それだから言うんだって。あたしたちが自分たちを愛せれるように。社会を作りなおすために。・・・119p
===


映画もよかったけど、本もまた別の味があっていい。

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