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zoom RSS 「トイレの神様」と石垣りん

<<   作成日時 : 2010/06/19 04:15   >>

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以下、昨日ツイッターでつぶやいたもの
====
「トイレの神様」という歌が話題になっていて、聞いて、ちょっとうるっとさせられた。しかし、連れに「男はそんなこと言われたことないかもしれないが、女の子はけっこうそう言われてる」と指摘された。おばあちゃんを思う気持ちが素直で、男のぼくにはすっと入ってしまうということをもう少し考えたい
====

知ってる人には少し古い歌かもしれない。先月、話題になっていたらしいがぼくは知らなかった。

トイレの神様
http://www.youtube.com/watch?v=Z2VoEN1iooE&

以下のようなインタビューや紹介番組も
http://www.youtube.com/watch?v=CXpQOqF3Tsc&
http://www.youtube.com/watch?v=tKzVpHPtVEc&
http://www.youtube.com/watch?v=DNKIJ5aqZm8&

ほんとに素直に歌ってるんだろうと思う。

で、ぼくもうるってきてしまった。

連れの反応は違った。
「男はこんなこと言われたことがないでしょ」
確かにそうだ。
「女の子はけっこうこんな風に言われてると思うよ」と連れはいう。
そんな風に言われて、初めて気がつく。


この若い歌手がジェンダーロールの固定化を図ってるってわけじゃないだろう。
ただ、素直におばあちゃんへの思いを歌ってるように、ぼくには聞こえる。

ほんとにおばあちゃんが好きだったんだなぁと思う。で、この歌、やっぱり好きだし、悪い歌じゃないと思う。

「でもね」っていう部分があることに気がつかないのが、ぼくの「ジェンダー意識」のレベルだったわけだ。


トイレの掃除も料理も洗濯も、ほとんどできないまま育った。それはぼくにとって、「不自然なこと」じゃなかった。いまでも出来ない部分は少なくない。もう7年だか8年になる連れとの暮らしの中で鍛えられた部分もあって、毎日、弁当も作るようになったけど、なかなか自然にできないことは多い。

ぼくは毎日弁当をつくるだけで「えらい」といわれたりする。ほんとはあるもの(あるものは自然にあるわけじゃない)を詰めてるだけだ。で、「えらい」っていわれてうれしくないわけがない。実に単純だ。


ここで石垣りんの詩を思い出す。
「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」
http://tu-ta.at.webry.info/200803/article_19.html
に全文引用してるので、ぜひ読んで欲しい。

この詩はこんな風に始まる
===
私の前にある鍋とお釜と燃える火と

それはながい間
私たち女のまえに
いつも置かれてあったもの、
===

だけど、そこで終わらないのが石垣りん

彼女はこの詩の最後に以下のように書く
===
炊事が奇しくも分けられた
女の役目であったのは
不幸なこととは思われない、
そのために知識や、世間での地位が
たちおくれたとしても
おそくはない
私たちの前にあるものは
鍋とお釜と、燃える火と

それらなつかしい器物の前で
お芋や、肉を料理するように
深い思いをこめて
政治や経済や文学も勉強しよう。

それはおごりや栄達のためでなく
全部が
人間のために供せられるように
全部が愛情の対象であって励むように。
===

また、この詩によせたエッセイにはちゃんと
「今迄の不当な差別は是非撤回してもらわなければならないけれど」
とも書かれている。
この詩に本質主義的な危うさを感じる人もいるかもしれない。でも、ぼくはこんな風に思う。

炊事は「奇しくも分けられた女の役目」だったけれども、生活の基本的なことであり、それは男もとりかえさなければならないことだ。生活の基本的なことをちゃんと男も取り戻すことができれば、見えてくる世界は異なってくると思う。同時に政治や経済を男に独占させてはいけない。



植村さんっていう若い女性の歌手にも
おばあちゃんのいのちへの思いを、
そこに終わらせないでほしいな。

気立てのいいお嫁さんになるのが夢だったかも知れないけれども、いのちを大切にしない、大切なことを忘れさせる社会の仕組みについて考えて欲しいと思う。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
私は男ですが言われて育ちましたよ。「ベッピンじゃなくてもいいのになぁ」と思いつつゴシゴシと。
日本では台所にも荒神さまというのもいますし、地方によって男がやるものとして掃除したりもします。そのせいか私としてはそれほどジェンダー的なものは感じませんでした。
幸田露伴なんかは家柄的なものもあって家事もいろいろやっていますし、私の祖母は北国生まれの祖父に編み物を教わったそうです。一概には言えないと思います。
祖父や祖母というとジェンダーはおろか鬼畜米英やらいろいろな差別意識もありますが、それより深いところに愛情というものがあるように思いますし、そこにうるっとくるのも自然ではないでしょうか。

私としては死なれて気付くのではなく、大事なものは普段から大事にしないと、という信条です。けれどもこの歌の良さとはまた別の話。
閑人
2010/07/01 01:50
閑人さま
コメントありがとうございます。

ジェンダーの問題っていうのは、高度経済成長と核家族化、そして、専業主婦の中間層への拡大にともなっているようにも思えます。

そういう意味では、明治以前の伝統的な農村では男女の役割分担があったとしても、その差別性は今のものとは異なるものだったのかもしれないと思います。

そう、この歌の純粋さはあると思うのですが、現在という時代に手放しで歓迎してしまっていいのか、と連れの指摘をもとにぼくは感じたのでした。

この歌にうっとくるのは確かに自然な感情だと思います。その自然な感情は時として危ないんじゃないかとも思うのです。
tu-ta
2010/07/02 23:12
野暮な事を言いなよ〜。この歌を聴いて、そー思うのはいいけど、それは全く歌と歌手には関係ないことだよ。

いや、そういう意見を持つのは大切だよ。何だろーな、オレがナンセンスだって思ったのは、感動する曲(なぜかオレは全然感動しなかったけど)に対して否定的な意見を言ってるという点ではなくて、ジェンダー論を持ち出してる点かな。頭悪いからよくわかんないけど、何か論の組み立てが幼稚というか、観点がずれてるというか…。知識がない奴ほど批判したがるんだよね〜って思ってしまった。もっと上手い説明が出来ると思う。

もう一回よく考えてみて!あえて自分の論に対して反論を組み立ててみるのもいいかも!上から目線でなぜかフレンドリーでゴメンな!でも常に自分の考えを持つ姿勢はいいと思う!
日直
2010/08/14 02:29
日直さん、コメントどうも。

ま、野暮なことっていわれたら、それはそうかも。

で、「知識がない」っていう指摘も、まあ、肯定するしかないし、「論の組み立ても幼稚」かも。

でもね、自分で指摘してるんだから「頭悪いからよくわかんない」とか逃げないで、どこが幼稚で観点がずれてるか、指摘したからには説明して欲しい。もっと上手い説明もして欲しい。

それがコメントした人の道義的な義務だったりするかもしれないと思うよ。

tu-ta
2010/08/14 03:36

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