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zoom RSS ワンコイン悦楽堂(メモ)

<<   作成日時 : 2010/08/24 04:32   >>

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ワンコイン悦楽堂
竹信 悦夫 (著)2005年12月
出版社/著者からの内容紹介
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灘中・灘高で高橋源一郎を文学へ誘い、東大で内田樹をレヴィナス研究へと導いた怪人・竹信悦夫。

そんな“都市伝説的知性”の持ち主は、新古書店を巡り買い集めたワンコイン(100円~500円)本をいかに読み解いたか。
早すぎる死までの、2年間の記録。

【対談】内田樹×高橋源一郎「竹信悦夫の天才性の解析」を収録
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読書メーターのメモ、採録
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08月21日::内田樹がブログで時々紹介している竹信悦夫が竹信三恵子さんの夫だった人だと知って驚いた。予約して図書館で受け取ったとき、本の厚さにびっくりした。間違えてるんじゃないかと思った。パラパラ読んでもいいし、ちゃんと読んでもいいと思うけど、巻末の内田と高橋の対談を読むとすごい人だったのかと思う。それにしても、竹信さん、この本の収納、どうしてたんだろう。
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巻末の内田樹と高橋源一郎の対談で明かにされる幼くして天才的だった著者の話。この本にそんな天才的な押し付けがましさみたいなものはないし、凡庸で人並みにエロい親父のようだが、その天才性がときどき、垣間見えるような気がする部分もある。


納得したところ。
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翻訳書を読んでいて、日本語としておかしな箇所はたいてい誤訳
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これはそうだと思う。

また、ルモンド・ディプロの
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バレンボイムとワーグナーをめぐる論争に寄せて
エドワード・W・サイード
http://www.diplo.jp/articles01/0110-6.html
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も紹介されている。191p
(著者によれば、高級紙である『ル・モンド』のさらに上をいく高級紙だから、超高級紙とのこと)

これ、覚えていなかったか読んでいなかったかのどちらかだが、先日の丸木における「海行かば」の問題にも通ずる部分もある話だ。っていうのは、後から書き始めたhttp://tu-ta.at.webry.info/201008/article_9.html にも少し書いた。

中身はまたゆっくり考えよう。


また、面白かったのが『哲学が変わった!』に関するコラムの中での『プロジェクトX』評価
「あのべとついたナルシズム」という(233p)。連れはあれはマッチョだから嫌いだっていっていたが、ぼくはそんなに嫌いじゃなかった。「べとついたナルシズム」、いわれてみると、そんな気もしてきた。

で、サイードは他にも援用されている。
「53 あるべき知識人としての姿勢」
ここで「知識人とは何か」から知識人が定義され、その覚悟として引用されている文章がある。

定義は、「公衆に向かけて、あるいは公衆になりかわって、メッセージ・思想・姿勢・哲学・意見を表象=代弁したり、肉付けしたり、明確に言語化できる能力に恵まれた個人」

で、その覚悟とは
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「つまり、眉をひそめられそうな問題でも公的な場でとりあげなければならないし、正統思想やドグマをうみだすのではなく・・・対決しなければならないし、政府や企業に容易にまるめこまれない人間になって、みずからの存在意義を、日頃忘れ去られていたり厄介払いされている人びとや問題を表象=代弁する・・・」
「聴衆に迎合するだけの知識人というものは、そもそも存在すべきではない。知識人の語ることは、総じて聴衆を困惑させたり、聴衆の気持ちを逆なでしたり、・・・」
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そういう覚悟が必要だと。

しかし、知識人なんかにならなくてよかったと、そうなれないやっかみも含めて言っておこう。

で、その知識人は「アマチュアであるべき」という。これだけはぼくにも該当。でも、その「アマチュアというのは、世界の中で思考し憂慮する人間」と言われてしまうと、これもぼくにはあてはまるか疑問。



天木さん、外務省の機密費が上納されている問題、2003年の『さらば外務省!』の段階で明らかにしていたのを知らなかった(あるいは忘れてた)277p。


62 知性を拒否する知性
で、「ぼくはどうやってバカになったか」を紹介してるんだけど、これって竹信悦男さん自身にダブるところが多いと思う。


 ともあれ、竹信悦夫という人がどれだけ不思議な人だったかというのは内田・高橋対談に詳しいんだけど、それよりも、「あとがき」の竹信三恵子さんの文章を引用したくなった。事件取材に没頭しつつも、スーパーの入り口で「きょうの値下げ品」をチェックする彼について、こんな風に書いている。
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 共通するのは、言葉の観念の独り歩きを嫌い、「現実」と「事実」の軽やかさ、面白さを体いっぱい受け止める姿勢だった。言葉を愛したからこそ、彼は言葉の怖さやインチキさに敏感だった。貧困や差別など、厳しい状態に置かれた人々についての記事を書くときに、その暗さに陶酔し出口なしの書きぶりになることをひどく嫌った。「本当に大変な状態の人は、必死で、落ち込む余裕なんかない。行き場がないような書き方は、高みに立った人間の思い上がりだ」と何度か言われた。
 ・・・略・・・「普通に考えればすごく不幸な人たちのはずなのに、その人たちが、裁判が進むうちに、どんどん自分の言葉で話せるようになり、きれいになっていく。人間は不思議だ」
 言葉や観念に惑わされず、丸ごと受け止めれば、現実は、そう捨てたものじゃない――。「軽い空気」を求めてさまよい、国境を越えて、いいもの、嫌いなものを見てきた末の実感が、彼の楽天性を支えていた。・・・彼から「幸せでいるコツ」を習った。
 ・・・長い略・・・。この本は幸せでいること、機嫌よく生きることは、何より大切と、身をもって示した彼の遺言状でもある。
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もう、付け足すことはないなぁ。
こんな厚い本、読めるわけがないと思っていたのに最後まで読んだ。

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