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zoom RSS 「生き延びるための思想」の読書メモ3

<<   作成日時 : 2010/11/20 08:26   >>

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「生き延びるための思想」の読書メモ2 (この本のタイトルについて)」について

2007年に読書メモ2を書いてから、もう三年以上たっている。ふと思い出して開いたら、本のカバーの裏に簡単な紹介文が掲載してあった。
瞬間、書き写そうと思ったが、もしかして、とアマゾンのページを開く。「BOOK」データベースの内容紹介の文章だった。

==以下、転載==
「男女共同参画」でフェミニズムの課題は解決するのか。そもそもフェミニズムとは何か。「男なみ」をめざすことで袋小路に入り込んでしまった(リベラル) フェミニズムの思想的な落し穴を指摘し、国家暴力と対抗暴力とを問わず、社会のなかの暴力的な構成=男仕立ての「死ぬための思想」を根源的に批判。国家、暴力、ジェンダーという問題系をめぐる近年の議論を再構成し、「弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想」としてのフェミニズムの立場から、人間らしく生きるために今なにが問われているのかを明晰に論じる。幅広い活動を展開する著者の問題関心を結節するとともに、その思想的な中核を浮彫りにする重要な一冊。
==転載ここまで==

人間が生き延びることよりも、利益を追求、GDPの成長させることを優先する社会がある。それもまた《社会のなかの暴力的な構成=男仕立ての「死ぬための思想」》と呼ぶことができるだろう。生き延びることが不可能になるような大量生産、大量消費。そして、それに伴う大量・長距離輸送や大量廃棄の流れはなかなか改まらない。制限のない自由貿易の拡大がもたらした不幸が省みられることなく、G20やAPECの会議では、その推進が呼びかけられている。考慮されているのは多国籍企業の利益。

そんな社会のあり方へ対抗する思想は求められている。

この本の中では新自由主義的なグローバリゼーションが世界を席巻し、人々が生き延びることを難しくしているという話は出てこなかったと思う(もう覚えてないけど)。いまでも大手を振っている、「経済成長が必要だ!そのためには開発が必要だ!国家が成長して開発された国に追いつくことが人々が幸せになることだ」という動きや幻想に対抗して、生き延びることが必要だということを真ん中に据える必要がある。いまだに先進国(デヴェロップドカントリー)とか途上国(デヴェロッピングカントリー)とかいう言い方が流通してることが問題なのだ。

いま、最初の「市民権とジェンダー」という文章をざっくり読み返したのだが、上野千鶴子はリベラルフェミニズムについて、マリアミースが命名した「フェミニズムのキャッチアップモデル」という名称を紹介している。これが日本では「男女共同参画」と呼ばれる国策フェミニズムになったという。「ここには男性を範型とした市民権の内容を疑わない、という前提がある」と書かれている。


同様に「先進国」(あえて、この呼び方を使おう)にキャッチアップすることが前提になっている世界のありようが問い返されなければならない。米国や日本が使っているエネルギーなどを世界中で使うようになれば、地球がいくつも必要になるといわれる。そんなありようがモデルだとされてきた。しかし、地球は一つしかない。使っているものが使っていないものに、こんなありようは間違っているから追いかけるなというのは傲慢以外の何者でもないだろう。だから、求められているのは、こちらから降りていくことではないのか。ダウンシフトだ。もちろん、北の社会の格差・貧困の拡大の拡大は進んでいて、もう降りる必要なんかない人は増えている、とも言える。

しかし、求められているのは「貧困」になることではない。エネルギーを大量に使い、長距離輸送に頼り、世界中から食べ物を買いあさり、また、大量の廃棄が前提になっているようなあり方からシフトすることだ。北に住むものとして、北の社会の、大きなパラダイムシフトを求めたいと思う。そんなことができるのかという声は自分の中にもある。できるかどうかなんてわからない。だけど、そっちのほうがぜったいに気持ちいいと思う。あきらめの悪さが新しい時代を開いていくんだと思いたい。

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