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zoom RSS 『チェルノブイリは女たちを変えた』読書メモ その5 と その6

<<   作成日時 : 2011/06/29 06:51   >>

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フェイスブックのノートで書いてた読書メモ、その5とその6をちょっと補足して掲載。いま、読み返すと、本当に中途半端なメモなんだけど、ま、しょうがない。


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『チェルノブイリは女たちを変えた』読書メモ その5

この本に収録されている『生命か技術崇拝か』という文章もまた、興味深い。

著者はアンケ・マルティニー。

本の紹介によると、1939年生まれ、1972年以来、SPD(ドイツ社民党)のバイエルン州選出の連邦議会議員、とある。


抜書き
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チューリッヒャー…紙には、日本の6人の女性が、染色体操作で性を決定したうえで、女の子を産んだことが…発表されたという記事が・・・。男児にしか受けつがれない特定の遺伝病・・・。この記事は私を不安にした。ここで、生命を技術崇拝のためにひそかに売り渡したのではないだろうか。・・・公に討議する必要があるのではないだろうか。たしかに、できることをやってみせるということも知性のあらわれなのであろうが、それは倫理的・道徳的に正しいことなのだろうか。歴史的につくりあげられてきた知性という概念は、進歩を技術の面でしか測らず、・・・。86-87p

===

あらら、いま、読み返してみると、ちょっと中途半端な引用。でも、もう手元に本がない。この後で、そんな風ではないありかたについて記述していたと思う。いまでも、この「染色体操作で性を決定」という方法は使われているのだろうか。そもそも、遺伝病を消すための染色体操作という手法がとられていることを知らなかった。このような治療について、どう考えるか、そんなに単純ではない思考が必要になると思う。



また、結語近くの部分では以下のように書かれている。



===
・・・。今日、私たち女性なくしてだれが、人類の課題とは、優位性を占めている技術崇拝と訣別し生命と技術を和解させることにあるのだということを、男たちに納得させることができるだろう。

===

ま、ここはどうってことない部分といえるかもしれない、と最初にノートには書いたが、本当にそうか。生命と技術をどのように和解させればいいのか、そのための原則をどこに置くのか、ここから先が問われているようにも思う。

次回が最後の読書メモ。

最初の論文なのに最後まで手を出せなかったヴェルホフの文章のメモを書く。



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『チェルノブイリは女たちを変えた』読書メモ その6


なんとなく、これが最後になってしまったヴェールホフの巻頭論文。

『こどもを進歩のいけにはにはさせない』

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・・・チェルノブイリこそは、私にとって母親と非−母親、「保守的な主婦」と「現代的な働く女性」というかつての女たちの「核分裂」を、あらためて見据えるよいきっかけになったのである。私たちはこの上さらに、いわゆる「現代的」「女性解放」「男女同権」、そして進歩という路線を、今度のチェルノブイリの一件にもかかわらず、なお推し進めていこうというのだろうか? もしノーだとすれば、ではいったいどこを目指そうとし、また目指すことが可能なのだろう? 8p

===
私は、いま他ならぬ母親たちが母親として行動的になったことを偶然ではないと思っているし、これこそ取るべき方向を示す重要な目安であったと強調したい。少なくとも私個人の場合はそうだった。・・・。私はチェルノブイリ以来現実の地獄に、そしてまた「見ること」「気づくこと」という天来の啓示に振り回され、心理的に非常な混乱に陥った。質の点でもスケールの点でもそれは私が母親であるという事実と非常に深くかかわっている。 8-9p

===

ヴェールホフはフェミニストからの「母親イデオロギー批判」とか「母性主義批判」というかその類のものを知ったうえで、あえてこのようにいう。

この後、生命や愛についても書いているのだが、どうもそのあたりはちゃんと噛み合った議論になっていないと思う。

(そうでもないんじゃないかという意見ももらったが、ヴェールホフはフェミニストからの「母親イデオロギー批判」とか「母性主義批判」が出てくる背景や根拠みたいなものをちゃんと検証して、それをつぶしていくという作業はあまり熱心に行っていないのではないかと感じた。

ここでヴェールホフは《母親と非−母親、「保守的な主婦」と「現代的な働く女性」》という分裂を批判しているようにも読めるのだが、逆に作用する文章になっていると思う。そのあたりにフォーカスをあてたヴェールホフのものが読んでみたい。

中途半端だけど、この本の読書メモ、ここまで。もう図書館に返さなくちゃいけない。

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『福島原発事故と女たち―出会いをつなぐ』メモ
 編者の近藤さんから購入して、しばらくそのままにしていた。もう一人の編者の大橋さんは近所なのだが、都心近くでしか会うことがなくて、近所でも会いたいなみたいな話をツイッターでしてる頃にタイミングよく、この本が部屋の床からでてきた。っていうか、あったけど意識してなかったので気がつかなかったのだろう。ま、そんなきっかけで読み始めたのだけど、面白かった。 ...続きを見る
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