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zoom RSS 『発達障害チェックシートできました』メモ その7(最終のはず)

<<   作成日時 : 2011/07/19 17:56   >>

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第3部  《8.「ふつう」観を といなおす。》



ここで、《「ふつう」観の問い直し」が提起される。



B(まる3) 「ふつう」観のアンチテーゼとしてのチェックシート



ここで、以下のようなことが書かれている。



このチェックシートは「ふつう」観へのアンチテーゼとして作成する。

例えば、「ふつうの教師」とは教え導く存在ということになっているが、その特権的/権威的な立場を逆転させる。つまり、教師が生徒から生徒自身について教えてもらうというスタンス。「このシートが、教師が専門職/指導者という立場からおり、生徒とともに、好きなことや苦手なことのあるひとりの人として語れる場を提供できることをねがっている。」という。



そして、ここから再び発達障害とは何かという問題が提出され、ここまでのメモにでてきたものでもあるが、それは「学校生活不適応症候群」といいかえ可能なものだという。2005年の文科省の中教審答申にあるように「脳機能」の障害という説は多いが、これは養育の不適切というような保護者を責める言説を崩すための対抗言説という側面があり、脳機能の問題と発達障害の確定的な関係は証明されていないという。



著者は自らの経験から、学校生活とのかかわりにおいて、発達障害について触れるのだが、例えば、それを「就労生活不適応症候群」とか「社会生活不適応症候群」という風に呼ぶこともできるかもしれないと思う。



さらに、そこから児童虐待と発達障害、ニューカマーのこどもと発達障害の関係に踏み込む。

以下のように書かれている。

・・・杉山登志郎は、虐待されたこどもが、発達障害と同様の状態をしめすことを論証・・・。発達障害的様相は、先天的にだけでなく、後天的にもうまれることの証左であろう。知人のニューカマー研究者は、「日本語や日本の学校制度に不慣れなニューカマーのこどもたちは、だったら第5の発達障害といいうる」と発言していた。 (中略) ニューカマーのこどもには、固有の問題があり、それについて異なる支援体制をくむ必要があるのはいうまでももない。しかし、こと学習面や日本の学校制度になじむという観点からは、これまでに研究蓄積のある「発達障害」支援方法が有効である可能性はたかい。試みてみることは重要ではないか。 145p

第5の発達障害」というときの1〜4がなんだか、わかんないし、《研究蓄積のある「発達障害」支援方法》にどんなものがあるかもよく知らないのだが、ここは検討してみる価値がありそう。



そして、この本で何度も繰り返される以下の部分はやはり特筆に値すると思うので抜書きしておこう。



医療者は「発達障害」の原因を問うことに意味をみいだすのかもしれない。 (中略) しかし、学校の教員・保護者・生徒にとっては、それにこだわるより、重要なこと――いまおこっている現象にたいして対応すること――がある。私たちの作成するシートは「発達障害」のスクリーニング機能はないが、「学校生活不適応症候群」のスクリーニング機能はもたせてみたい。・・・ 146p



この8、の結語には、ここで話題になっているタチバナさんが転院した医師にいわれた話。

・・でもおかあさん、ほんとはへんでもいいんですよね。私なんかも、けっこう変わり者だとおもわれてるし』・・・『学校にだす診断書なんだけどさ、アスベルガーと高機能自閉症とどっちがいい? 私はどっちでもいいよ』って、149p

「ヘンでいい」っていう本もあったなぁ。

メモを書いてる。

http://tu-ta.at.webry.info/200904/article_15.html





次に「9.学校で大切なこと、とは」から。



ここでも注に注目。注2から抜書き

・・・。このうちあけ話は私にとって衝撃的であった。以降、生徒たちの「人間関係」のなやみのおおくが、「KYになるのがこわい」「他者の欠点を指摘してはいけない」「自分のキャラにない」と言葉をのみこんだことに起因していることに、気づくようになった。そのため「それ、相手に言おうよ」「KYなんて、こわくない」と話すようにしている。幸い「いっていんですか!」と驚いた後、自分のもやもやを相手に伝えて関係が回復しているケースも高率でみられる。152p



知人のmixiのコメント欄にコメント書いたら「tu-taさんって、空気よめないねー。私もですが。」と指摘された。

ははは、KYって他人のことだと思ってた。これって、すごいKYだよね。



あと、著者は退学の理由で表面化しているのは「非行」「怠学」「授業料滞納」などだが、彼らの共通点は

「成績不振」だという。158p

そして、「勉強/授業がわかる」ことの大切さが意外と忘れられているのではないかと説く。159p



そして、授業がわかる=いま自分がすべきことがなんなのかわかることが、「教室の一員だ」「自分の居場所がここにある」と感じられることではないだろうかと書く。このあたりは「どの子も地域の学校へ」という運動の「わからなくてもいることが大事」という議論と正面からぶつかる部分だろうと思うが、確かに、本当は配慮と教員の技量さえあれば、授業で自分がすべきことがわかるはずなのに、放置されている子どもには大切なことかもしれないと思う。





この本のメモ、とりあえず、ここまで。



図書館の本でここまで書いてきたけど、購入することにしようと思った。

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すぎむらなおみさんが 『エッチのまわりにあるもの――保健室の社会学』 という本を出していることを http://booklog.kinokuniya.co.jp/ito/archives/2013/05/post_44.html で知って、『発達障害チェックシートできました』に関して、いっぱいメモを書いたことを思い出した。 で、いっぱい書いたのに目次がないことを思い出して、作ってみた。 ...続きを見る
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