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zoom RSS 内田樹の「学ぶ力」メモ

<<   作成日時 : 2011/09/03 06:28   >>

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内田樹のことが嫌いな人もいるようだけど、ぼくはそんなに嫌いじゃない。もちろん、政治的な見解とかはかなり違うし、ブログを読んで「これはないだろ」と感じることも少なくないのだけど、ま、そんなことはぼくにとって、たいしたことじゃない。

で、その内田樹が自ら中学2年生用の国語の教科書のために書き下ろした「学ぶ力」という文章を自らのブログで紹介している。これが気になったので、以下、自分用のメモのために部分的に転載しておこうと思った。

わたしは学力を「学ぶことができる力」、「学べる力」としてとらえるべきだと考えています。数値として示して、他人と比較したり、順位をつけたりするものではない。わたしはそう思います。

 例えば、ここに「消化力」が強い人がいるとしましょう。ご飯をお腹いっぱいに詰め込んでも、食休みもしないで、すぐに次の活動に取りかかれる人は間違いなく「消化力が強い」といえます。「消化力が強 いです」と人にも自慢できます。しかし、それを点数化して他人と比べたりしようとはしないはずです。  「睡眠力」や、「自然治癒力」というものも、同様のものだと思います。どんなときでもベッドに潜り込んだら、数秒で熟睡状態に入れる人は睡眠力が高いといえるでしょう。この力は健康維持のためにもストレスを軽減するうえでも、きわだって有用ですが、睡眠力を他人と比較して自慢したり、順位をつけたりすることはふつうしません。怪我をしてもすぐに傷口がふさがってしまう自然治癒力も生きるうえでは、おそらく学力以上に重要な力でしょうが、その力も他人と比較するものではありません。わたしは「学力」もそういう能力と同じものではないかと思うのです。

 「学ぶ力」は他人と比べるものではなく、個人的なものだと思います。「学ぶ」ということに対して、どれくらい集中し、夢中になれるか、その強度や深度を評するためにこそ「学力」という言葉を用いるべきではないでしょうか。そして、それは消化力や睡眠力と同じように、「昨日の自分と比べたとき」の変化が問題なのだと思います。



中学2年生向けの文章っていうのがいい。ぼくにすごくフィットする。


「学ぶ(ことができる)力」に必要なのは、この三つです。繰り返します。
 第一に、「自分は学ばなければならない」という己の無知についての痛切な自覚があること。
 第二に、「あ、この人が私の師だ」と直感できること。
 第三に、その「師」を教える気にさせるひろびろとした開放性。
 この三つの条件をひとことで言い表すと、「わたしは学びたいのです。先生、どうか教えてください」というセンテンスになります。数値で表せる成績や点数などの問題ではなく、たったこれだけの言葉。これがわたしの考える「学力」です。このセンテンスを素直に、はっきりと口に出せる人は、もうその段階で「学力のある人」です。
 逆に、どれほど知識があろうと、技術があろうと、このひとことを口にできない人は「学力がない人」です。それは英語ができないとか、数式を知らないとか、そういうことではありません。「学びたいのです。先生、教えてください。」という簡単な言葉を口にしようとしない。その言葉を口にすると、とても「損をした」ような気分になるので、できることなら、一生そんな台詞は言わずに済ませたい。だれかにものを頼むなんて「借り」ができるみたいで嫌だ。そういうふうに思う自分を「プライドが高い」とか「気骨がある」と思っている。それが「学力低下」という事態の本質だろうとわたしは思っています。


ぼくは《「あ、この人が私の師だ」と直感できること》はそんなにない。だから、学ぶ力は弱いといえるかもしれない。でも、いろんな本を読んでいて、「ここは面白い」とか「この発想は借りよう」と思うことは多い。なかなか覚えることができないから、ブログに残しておく。思い出せないことがほとんどだけど、「あれ、何か似たようなことを見たような気がする」と思ったときに、関連する語をブログ内検索窓に放り込むと、グーグル君が教えてくれたりする。ま、それでいいんだと思う。というわけで、己の無知について、自覚は少しはあるんだが、そんなに痛切でもないなぁ。

というわけで、やっぱり「学ぶ力」は、そんなにあるとは思えない。でもね、50年以上も生きてきて、いまでも、面白そうないろんなことに首をつっこんでそこで、人とあったり、本を読んだりして、いままで知らなかった人と知り合ったり、知らなかったことを知ったりするのはけっこう楽しい。ぼくはそれが楽しいってことに気がついたのは30代後半から40代にかけてだったので、ちょっと遅かったんだけど、ま、それはそれでよかったと思っている。

もっと前に、そういう学ぶ楽しさを知っていたら、もっと違う人生があったかもしれないけれども、そのとき出会ったことで見えてきたこともあったと思うから。


単純なことは単純に、複雑なことを複雑なまま、中学2年生にわかるように書いたり、話したりしたいなぁと思う。

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