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zoom RSS 2012年 共同連大会『日本発 共生・共働の社会的企業』本の紹介セッションの報告+コメント

<<   作成日時 : 2012/10/30 05:54   >>

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2012年の共同連大会で行われた『日本発 共生・共働の社会的企業』という本の紹介セッションの報告を共同連の機関紙「レザミ」に書いたので、ここにも記録。これ先日、受け取ったが、発送作業はこれから、とのこと。
あと、これを紹介した後に、ここに書きたかったことをちょっとだけ補足。

〜〜〜〜
『日本発 共生・共働の社会的企業』本の紹介セッション 大会でのこのセッションの報告を書いて欲しいという堀さんからの依頼を受けた後、電話がかかってきて、紹介セッションの紹介だけではつまらないので、それは最初の方で触れるだけでいいから書評のようなことも書けという無茶な依頼。1000文字なんですけど・・・

というわけで、まず、紹介セッションの極私的な報告。ここで印象に残っているのがこの本のサブタイトルについて。「公正な分配」としたかったのだが原稿を書き間違えて「公平な分配」にしてしまったとのこと。その場で堀さんは2刷から直しますといったのだが、あとで聞いた話によると本の登録の関係でタイトルは修正できないとのこと。「公正と公平」の問題と「共同連の考える分配」の連関についても違和感を含めて書きたいのだが、1000字では無理。しかし、共同連のエッセンスを考える上でこれはけっこう大事なとこだと思う。この本のなかでも紹介されている名古屋の「わっぱ」の賃金分配は確かに「公平」だと思うが、それは「公正」なのかどうか。もっと議論が必要なところだろう。これらの分配の問題は、この本のなかでも随所で触れられているが、論の組立としてはまだ弱点が多いと感じた。

もうひとつ、堀さんの話で興味深かったのが、この本の読み方。まえがきとあとがきを読んだら、8章に行けという。あとがきはともかく、まえがきを読んでから8章に行って、それから花田さんの1章に戻って読み始めるというのはいいと思う。8章に書かれているさまざまな実践は日本における社会的事業所の可能性を表している。ここで具体的なものをイメージしてから、社会的事業所という発想・思想について読んでいくと本を立体感に読めると思う。本の作りもそうすればいいのにと思った。

また、花田さんがこのセッションで指摘した「福祉」という文字がないということと、「障害者」という文字もすごく少ないという話も象徴的にこの本のことを語っていると思う。障害者のことを主題にしている共同連が編集した本であるにもかかわらず、という話だ。そして「宣伝が下手な共同連」が初めて出版社から出した書籍という指摘も大切だと感じた。いくら立派なことを言っていても、誰にも聞いてもらえなければ意味はない。この大会の目玉だった宮本太郎さんと湯浅誠さんの話もちゃんと宣伝が行き届いていたら、もっと人を呼べたはずなのに。

ともあれ、この本で強調されている共同連からの「社会的事業所を」という提起が、単なる障害者や社会的に弱者とされている人たちへの施策の提案という域を越えて、混迷し、行き詰まった時代を突破するひとつの方法として提起されていることはもっと注目されていいと思う。いまのようではない違う社会のあり方を考えるために大切な1冊になるはず。
〜〜書いた原稿、ここまで〜〜

共同連の「ともに働く」という理念はすごく大事だと思う。利用者と職員という関係ではない、「ともに働く」という場の形成の大切さ。そのあたりのことはもっと強調されていいはずだ。

しかも、共同連の中心である名古屋の「わっぱ」では「どんな働き方でも同じ賃金」というところまで実現している。いまの社会で、そのありようはシンボルとしてはすごいと思う。でも、現実にはどうか。

この原稿では少し言葉足らずで、何が言いたいのかも内輪の人にしかわからないようなものになってしまっているがぼくが書きたかったのは、その配分は「公平」かもしれないが「公正」といえるか、という話だ。ぼくは仕事の役割に応じた賃金というのはあっていいと思う。また、役割のなかでも、それをうまくこなせるかどうかで差がつくのもしょうがないとは思う。

しかし、現状ではその差がつきすぎているようにも思う。

ともあれ、日本で「ともに働く」ということをめざしたさまざまな取り組みがある。そのことはもっと知られていいはずだし、そのことの意味や未来に対するインパクトももっと考えなければならないだろうと感じている。 そのことのとっかかりとして、いい本だとぼくは思った。


追記1

「何が最低限か」ということを考えるのも、少しややこしいのだが、仕事の役割や、そのなかでのできに応じて、差をつけることがありだとすれば、それは最低限のことを保障してからという話になるだろう。わっぱの斎藤ケンゾウさんはそんなことも言っていたような気もする。


追記2

というようなことを書いた後で、立岩さんも似たようなことを書いているのを見つけた。
===
共同連のやろうとしていることはなぜ難しいのか、をすこし含む広告
http://www.arsvi.com/ts/2004020.htm
===

あと、上記の文章ではリンクが切れている(2012年10月現在)
できない・と・はたらけない
――障害者の労働と雇用の基本問題――
http://www.arsvi.com/0w/ts02/2001043.htm

これは立岩さんらしい、読むのに苦労する文章だ。
ぼくもまだちゃんと読んでいない。

ざっくり読んだだけだが、ここにも考えられなければならない課題がいくつか明示されてると思った。
いつになったら、ちゃんと読めるかわからないが、とりあえず貼り付けておく。


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