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zoom RSS 「仕事が人をつくる」(小関智弘著)メモ

<<   作成日時 : 2012/11/10 16:27   >>

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「仕事が人をつくる」(小関智弘著)

いつも、その本を読むきっかけをメモしておこうと思うのだが、忘れている。
これは2001年に出た岩波新書。

FBのノートで作成したメモ。
2012年11月4日 8:01というタイムスタンプがついてる。書き始めた時間だと思う。

以下、メモ

(旋盤について) 素人が四、五時間もかければとにもかくにも真似事ぐらいはできる、。それほど間口の広い仕事でありながら、三十年、四十年と経験を積み重ねなければ達成できない技でもある。仕事というのは、それほど間口の広さと奥ゆきの深さを合わせて持っているから楽しいのであろう、とわたしは思う。15P
どんな仕事でもこういうことってあるんだろうなと思った。

有名な三鷹光機の会長にもインタビューしている。日本では2000万円以上の医療機器の入札には三鷹光機は参加できないという。それ以上は大手のみがに入札参加資格があるとか。法律で大手が守られていると。あのNASAにも納品している企業が入札に参加できないのである。その理由として、無名な会社の医療機器で事故が起きると、そんな会社の機器を使ったからだと責められるが、一流メーカーの機器なら、「それではしょうがない」となるからだという。小関さんは”技術立国日本”という言葉の空々しさという風に表現する。54-55p

高浜の瓦職人のところではこんな話が書かれている。
〜〜〜
人はどう生きるべきか、なんてことをことあらためて問うたりはしない。そのかわりに、身のまわりのことだけは足で土を踏みかためるように、しっかりとして暮らす。社会のためにというような大きなことを考ええる前に、暮らしの足場をしっかりかためる。68p
〜〜〜
なんか、たしなめられているようあ気になってくる。これと逆の生き方をしてるような・・・。

さらに引用
〜〜〜
「仕事をする前によく考えろ。これが父親の口癖でね。考えもなしに仕事をするから行き詰っちまうんだって。  中略  この瓦はどこにはまるんだからどういうような行儀にすればいいとか、どんな風に反ったほうがいいとか、そういうことをみんな自分で考えろってことをね」
「行儀って、あの行儀が悪いとか良いとかの」
「そう、屋根屋さんが葺きいいように工夫してやらんとね」
ものづくりが文化だということを、わたしはこのような人たちの仕事言葉から教えられる。瓦づくりに、行儀という言葉が使われ、それが自分の作った瓦を葺く屋根屋さん(瓦葺き職人)の作業への心づかいだという。瓦というモノを通して、それを作る人と使う人が結ばれ、その結びの糸に行儀という言葉がある。そこに商品としてのモノだけではなく文化がある。69-70p
〜〜〜

75pでは”段取り八分”という言葉が紹介される。ぼくが製本工場で働いていたときに、同じ言葉を製本の職人さんから聞いたことがあった。


また「染色のデジタル化に挑む」という章の冒頭部分で、小関さんは、デジタル化してもなお、ベテランがやるのと若い未熟な工員がやるのでは不良がでる割合が大きく違うという例を紹介する。それに関して会社の上層部から工場長に「百姓じゃないんだから」と叱られたという。自然相手の百姓なら予想できないことが起こるが、そうじゃないんだから、というわけだ。 そして、そのことを農民作家の山下惣一さんとラジオ番組で話したことを紹介する。山下さんは以下のように言う。
「どんなにすごい人間にも、どうにもならないのが自然であり、農業ですから、その社長さんはわかってらっしゃる・・・うちの子どもたちを見ていても、情報を信用して自分の能力を信じないなんてこと、たくさんありましてね。食べ物が傷んでいるかどうかなんて、われわれなら匂いを嗅ぐだけで判るのに、子どもは判らないから賞味期限が二日過ぎても、大騒ぎする。そんなふうだと五感が退化してしまう。農業をやってる者からすると、おそろしいことです。情報を信用して、現場を信じないんです。・・・」83-84p

ぼくも匂いではなかなかわからないと思うが、食べればわかる。賞味期限が過ぎていてもとりあえず、口に入れてみる。だいたい大丈夫だ。

で、この章では染色工場で指定された色を出すための職人技をデジタル化する話が紹介されるのだが、ぼくは印刷屋がインクの特色を練る場面を思い出した。そして、どんなにデータ化してもだせない部分が残っているということも、そこから類推してなんとなくわかるような気がした。

また、大田区jの三越製作所のいす作りの紹介もある。154p〜
天皇が儀式で使う「玉座」(これだって椅子じゃないかとも思うが)もここで作っているという。そういうのを作るときどんな気持ちで作業するのかとい問いへの答えがいかしている。
〜〜〜
「わたしは職人ですから、図面を貰ったときから、この椅子をいかに早く作れるか、だけですね。職人ていうのは、いかに早くきれいに作るかが腕の見せどころですからね。もたもたしていたら、まわりの職人さんから笑われます」
しかし、この三越製作所でも技術の継承は困難みたいだ。オーダー家具の注文が来なくなって技術の継承をしようと思ってもできないということ。167p
〜〜〜

そして、あとがきから、以下を引用
〜〜〜
鉄を削る、という仕事はかなり合理性に富んでいる。合理性を追求する仕事である。いつも数値と数字の追いかけっこをしている。そういう仕事を50年も続けていれば、ずいぶん合理的な人間になるかといえば、そうはいかないのが人間の面白いところである。そればかりではない。鉄を削る仕事というのも、必ずしも合理的ばかりとはいかないものだ、ということを発見していくのが、鉄を削る仕事の奥ゆきの深さなのであった。それを発見するのも人間である。
〜〜〜
そう、ものを作る仕事にはときどきこんなことがある。理屈では説明できないけれども、こうしたほうがうまくいくみたいな。


この本を読んで、ぼくは、どんな風に仕事に作られてきただろうと思う。障害がある人といっしょにずっと働いてきて、見えてきたものはあるはず。
じゃあ、仕事のなかで形成できたものはあるだろうか?

なかなか厳しいものはあるなぁ。

いいかげんな仕事へのスタンスはいいかげんな人をつくるのかなぁ。

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