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zoom RSS メモ 坂口安吾原作「戦争と一人の女」 漫画 近藤ようこ

<<   作成日時 : 2012/12/08 09:35   >>

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画像 何かのタイミングで情報と出あうことがある。ツイッターかなにかで近藤ようこさんの新作が出ていることを知った。坂口安吾原作の『戦争と一人の女』を漫画にしたという。ぼくにとって、彼女は『赤い靴』の人で、三流エロ劇画ブームのころに「アリス」か「エロジェニカ」に掲載されたその作品、友人から借りた雑誌で読んだ。もう30年も前のことだが、鮮烈な印象として記憶に残っていて、その後、近藤ようこさんとは出会ってないような気がしていたのだが、この本をとりよせて本の帯に書いてある『見晴らしガ丘にて』というタイトルを見て、そうか、ちょっと読んでいたなぁというのを思い出した。

 そう、違うタイミングでこの情報にであっても、この本を買おうとは思わなかったかもしれない。しかし、このタイミングでなぜかこの本が読みたくなり、すぐにネットで購入してしまった。いつもは7-11で受け取ったりするのだが、これはもう速攻で配達してもらった。

 選挙に向かう流れ、戦争をしたがっているとしか思えないような人たちが多数派になりそうだというそんな情報が飛び交うなかでの、うつうつとした気分がぼくにそんな行動を促したのかもしれない。もしかしたら、まったくそんなことは関係なく感じたのかもしれない。

で、この本。漫画のひとつの到達点がここにあるように感じた。昔から変わらない白っぽい絵。気になる人にはぜひ、読んで欲しい。原作も読んでみたくなった。


そういえば、あの宇都宮けんじさんも漫画が嫌いじゃないみたいで、いそ弁としていちまでも自立できず、仕事がない不遇の時期、喫茶店でモーニングを食べながらモーニングを食ってたらしい。



あとがきから
「戦争」ってなんだろう。・・・ちゃんと教わっていない気がする。
 本や雑誌で垣間見た・・・本当は戦争に反対なのに一方的に被害者になって苦しんでいる飢えた庶民。
 子どものころはそんなぼんやりしたイメージで誤魔化されていたのが、さすがに年をとってくると戦争も人間もそんなに単純じゃあるまいと思うようになった。

 (略)

 そういうことを面白いと思い、戦争にはいろいろな面があると知った。戦争といえども人間が生活しているのだから、楽しいことも悲しいこともあるのがあたりまえなのだ。

 ・・・安吾の『戦争と一人の女』GHQ無削除版が講談社文芸文庫から出た。昭和21年に発表されたこの短編は、事前検閲でずたずたにされ、そのせいもあってか安吾の作品のなかでは評価も低く、あまり知られていない。
さっそく読んでみると、削除された部分は「女は戦争が好きだ」とか「毎日空襲があればいい」とか、いかにも安吾らしいマジカルな言葉だった。GHQがその上面だけを見たのか、それともこの作家の悪魔的な魅力はアブナイと思って締めたのか、ともかく重要なところはさっぱりとなくなっていた。
 そして、この部分こそ当時の私の興味とぴったり重なっていたのだった。

(中略)

 ごく簡単にいえば、これは戦争によって生かされている男女の話だ。しかし、戦争が終わっても彼らは生きていくのだ。もちろんそれは今も同じなのだ。戦争への興味から『戦争と一人の女』に入り込んだ私は、戦争を離れて今そういうことを考えるようになった。


この「あとがき」に書いてあること、もしかしたら、いろんな人がいってることで、凡庸といえば凡庸かもしれない。

戦争の日常性とか、被害者としての一面的な描かれ方とか、そんなことにこだわる人は少ないかもしれないけれども、いないわけじゃない。

だけど、この作品には、ここにしかないものがある。



P.S.
ぐぐったら、映画にもなっていて、試写が始まっている。
フェイスブックにメイキング風なページがあった。
https://www.facebook.com/sensouto2012


映画も面白そう。

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