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zoom RSS 『アルケミスト』メモ

<<   作成日時 : 2013/01/09 03:32   >>

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画像FBだったか、ツイッターだったか忘れたが、まず、コエーリョを知り、それから『アルケミスト』を知って、気がついたら図書館にリクエストを送っていた。借りたのは角川書店から2001年に出た『アルケミスト』愛蔵版。



引用
もし僕が、今日、すごく残忍な男になって、一頭ずつ殺すことにしたとしても、ほとんどの仲間が殺されてしまってから、彼らはやっと気がつくのだろう、と少年は思った。彼らはぼくを信頼していて、もう自分たちの本能に従うことを忘れている。それは僕がいつもおいしい草のあるところへ連れてゆくからだ。14p



らくだ使い
「私は食べている時は、食べていることしか考えません。もし私が行進していたら、行進することだけに集中します。もし私が戦わなければならなかったら、その日に死んでもそれはかまいません。
 なぜなら、私は過去にも未来にも生きていないからです。私は今だけにしか興味を持っていません。もし常に今に心を集中していれば、幸せになれます。・・・。・・・人生は、今私たちが生きているこの瞬間だからです」102-103p

ティク・ナット・ハンがここにも、っていうか、これは偶然なのか。それとも知ってて書いているのか。
コエーリョがターイのことを知ってて不思議はないのだが、この少し前でこのらくだ使いは確かすべて神が決めるというような一神教的な発言もしていたと思う。ムスリムだったはず。どこで書いてあったか忘れたけど。



少年は、これからのことを考え、これまでのことを思いだし、その上でこんなふうに言う。
「しかし、大切なのは今という時間だった。・・・。彼は過去の教訓と未来の夢と共に今に生きたいと思った」103p

この後の方の文章の「今に生きたい」というときの「今に」という用法が気になる。この「に」の意味をどう理解したらいいのだろう。

「今は・・・してないけど、いまにできるから」って言い方も思い出したり(これは明らかに間違いだけど)


「男が運命を追求するのを、愛は決して引き止めはしないということを、おまえは理解しなければならない。もし、彼がその追求をやめたとしたら、それは真の愛ではないからだ」と錬金術師は言う(145p)。
女が運命を追求するのは引き止めてもいいのか、と、ふと思った。


以下は好きな部分
「学ぶ方法は一つしかない」と錬金術師は答えた。「それは行動を通してだ。おまえは必要なことはすべて、おまえの旅を通して学んでしまった。・・・」152p

これはそうだと思う。ぼくもほとんどのことは行動を通して学んだような気がする。


「・・・砂漠がお前に世界を教えてくれるだろう。本当は地球にあるすべてのものが、教えてくれるのだ。おまえは砂漠を理解する必要もない。おまえがすべきことはただ一つ、一粒の砂をじっと見つめることだけだ。そうすればおまえはその中に、創造のすばらしさを見るだろう」
「どのように、砂漠に浸り切ればいいのですか?」
「おまえの心に耳を傾けるのだ。心はすべてを知っている。それは大いなる魂からきて、いつか、そこへ戻っていくものだからだ」154-155p
とか書かれてるんだけど、ぼくの心はもとあったはずの大いなる魂から遠くに着すぎて、戻る道をなくしたみたい


「僕の心は裏切り者です」・・・少年は錬金術師に言った。「心は僕に旅を続けてほしくないのです」
「それはそうだ」と錬金術師は答えた。「夢を追求していくと、おまえが得たものをすべて失うかもしれないと、心は恐れているのだ」
「それならば、なぜ、僕の心の声に耳を傾けなければならないのですか?」
「なぜならば、心を黙らせることはできないからだ。たとえおまえが心の言うことを聞かなかった振りをしても、それはおまえの中にいつもいて、おまえが人生や世界をどう考えているか、くり返し言い続けるものだ」
「たとえ、僕に反逆したとしても、聞かねばならないのですか?」
「反逆とは、思いがけずやってくるものだ。もしおまえが自分の心をよく知っていれば、心はおまえに反逆することはできない。なぜならば、おまえは心の夢と望みを知り、それにどう対処すればいいか、知っているからだ。
 おまえは自分の心から、決して逃げることはできない。だから、心が言わなければならないことを聞いた方がいい。そうすれば、不意の反逆を恐れずにすむ」156-157p

読み返してみると、ここも好きな部分だ。なぜか、付箋はその直後に貼ってあったのだけど・・・。そういうことはままある。コエーリョのすごい部分でもあると思うんだけど、どうなんだろう。

ま、ここが好きというのは、単純なぼくにもわかりやすい話だからなんだろうけど、そういうぼくから見ると、これって、ちょっと精神医学っていうか心理学っていうか、そんな話にも聞こえるなぁ。その方面、まったく素人だから、見当違いの話かもしれないけどね。


 少年は砂漠を横断しながら、自分の心の声を聞き続けた。すると彼は。心のごまかしや企みがわかってきて、それをそのまま受け入れられるようになった。彼は恐れをなくし、オアシスに戻る必要を忘れた。ある日の午後、彼の心が自分は幸せだと言ったからだった。「時々私は不満を言うけれど」と心は言った。「私は人の心ですからね。・・・人は自分の一番大切にしている夢を追求するのがこわいのです。自分はそれに値しないと感じているか、自分はそれを達成できないと感じているからです。・・・。157p

原文を読んでいないから、なんとも言えないんだけど、「オアシスに戻る必要を忘れた」っていうのは違和感があるなぁ。ここは「オアシスに戻る必要を感じなくなった」って書いてほしい。

ところで、「それをそのまま受け入れられるようになった」の「それ」って、「心の声」なのか、「心のごまかしや企み」なのか。ここはいろんな解釈ができて、面白い部分かもしれないけど、頭のいい人は正解をひとつだけ見つけちゃうかもしれない。

で、「彼の心が自分は幸せだと言ったからだった」という、ここの「から」は「幸せだと言ったから」オアシスに戻る必要を感じなくなったっていうことだと思うんだが、だとするとファティマへの思いはいったいどこにいってしまったのか、とも思うんだけど、どうなんだろう。

〜〜〜
「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、おまえの心に言ってやるがよい。夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ」
「夢を追求する一瞬一瞬が神との出会いだ」と少年は自分の心に言った。「(略) 本気で宝物を探している時には、僕はその途中でたくさんのものを発見した。それは、羊飼いには不可能だと思えることに挑戦する勇気がなかったならば、決して発見することができなかったものだった」
 そして、彼の心はその日の午後ずっと、静かだった。・・・目覚めた時、彼の心は大いなる魂からやってきた言葉を、彼に語り始めた。幸せな人はみな、自分の中に神を持っていると、心は言った。その幸せは、錬金術師が言ったように、砂漠の一粒の砂の中に見つけられるのだと語った。・・・「地球上のすべての人にはその人の持っている宝物があります」と彼の心は言った。「私たち人の心は、こうした宝物についてはめったに語りません。人はもはや、宝物を探しに行きたがらないからです。私たちは子供たちにだけ、その宝物のことを話します。・・・。しかし不幸なことに、ごくわずかな人しか、彼らのために用意された道を進もうとしません。ほとんどの人は世界を恐ろしい場所だと思っています。そして、そう思うことによって、世界は本当に恐ろしい場所に変わってしまうのです。
 ですから、私たち人の心は、ますます小声でささやくようになります。私たちは決して沈黙することはありませんが、私たちの言葉が聞こえないように望み始めるのです。・・」157-158p

この後にでてくる風や太陽との対話を含めて、ぼくはこの小説が好きになり、ぼくにとって、すごく素敵な小説ではあるんだけど、このかなり説教臭い感じが嫌いな人もいるかもしれないなぁと思った。

それにしても、自分の心の声に耳を澄ますことはやはりすごく大切なんじゃないかと思う。いつもはノイズだらけの環境で暮らしているので、なかなか気がつかない自分の心の声。そう、ときにそのノイズを自分の力で排除することも必要かもしれない。

メモ、ここまで。

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