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zoom RSS 公務員と民間委託と労働運動について

<<   作成日時 : 2015/06/10 07:56   >>

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2007年の初めに労働情報という雑誌のために書いた文章が出てきたので、一部伏字にして、こっちにも残しておく。
現物が残っていないので、掲載されたのは思えているが、それが第何号だったのかも覚えていない。


この当時は大田区の図書館には、ここに書いたように区の職員と下請けのNPOの職員が混ざって働いていたのだが、いまは http://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/manabu/toshokan/oshirase/kettei_siteikanrisha.html、にあるように基幹の大田図書館を除くすべての図書館がNPOでなく会社による運営になっている。また、ここで紹介した彼が働くNPOは前回の委託先の変更ですべての図書館からの委託を外されている。

記憶は曖昧だが、この記事を書くきっかけになった記事は http://tu-ta.at.webry.info/200612/article_5.html

PCに残っていた文章なので、これが最終稿かどうかは不明



区から運営の一部を委託された図書館で働いている**がいる。最近、バイトから職員になったので、当初の時給850円から賃金はあがった。土日勤務有りの8:30〜21:15間でのシフト制フルタイムで年収200万円程度。

 労働情報709号の「官公労解体攻撃と都労連闘争」によると、「自民党が扇動する公務員バッシング」があり、「そのねらいとしての人件費削減、公務員労働運動への解体攻撃」があるという。

 年収200万円程度の彼が働く図書館で「正規の公務員」も働いている。50代になれば公務員との賃金の開きは5倍位になることもあるだろう。そんな状況が作り出される中、公務員労働運動が正規雇用公務員の賃金を問題にして人件費削減に反対してもなんだかなぁという気分になる。

「仕事もしないで高給をとる公務員」と「ワーキングプア」の分断という構図が意識的に作り出されている。その分断は公務員バッシングが成功する基盤を作る。問題は作られつつある「正規公務員VS下請けワーキングプア」という構図をどう壊せるのかということだろう。前出の労働情報709号の記事には「公契約での公正賃金の義務づけ」とか「委託関連労働者への賃金労働条件の改善」というテーマや、それを実際に要求し宣伝行動も行ったと書かれていた。しかし、公務員労働運動がその課題にどれだけ本気なのか、なかなか伝わらない。

 公務員労働運動の活路はこの課題で大胆な方向転換を図ることにあると思う。地域に出て、当事者とつながり、地域住民運動や中小企業や未組織の労働運動、あるいは中小業者の運動とつながり、少なくとも役所が関わる仕事に関して、持続可能な生活ができない賃金は認めない具体的な制度を求める取り組みをして欲しい。

 例えば、自らの人件費のアップ分を保留にし、かつ高額の給与をとる管理職や議員の歳費のカットを要求し、それを原資にして、官公需を受注する業者の労働者が生活保護水準の賃金で働くことがないような具体的な施策を求めて、地域に訴えてみてはどうだろう。きっと、それでも甘いと言われるだろう。しかし、本気は伝わるはず。

 そんな戦略を提起したら、安くない組合費を払っている公務員労働者は怒って、組合運営はとても厳しい局面に立たされるかもしれない。しかしいま、労働組合としてやるべきことは短期的な自分たちの経済的な利害を超えたところある。そのような方向転換がなければ、公務員労働運動は大手の企業内労働組合が歩んだ道を半世紀遅れで追いかけることになる。

 多数を組織する労働組合が経済的な要求以外の課題を要求し、その課題に本気で取り組む困難は言うほど楽ではないことは知っているつもりだが、大企業に続いて、全電通や全逓が辿った道を公務員の労働運動も追いかけるのか、それとも社会的な公正を求める違う道をめざすのか、現在、その岐路にきているように思う。



これを書いてから8年以上経過しているのだが、公務員労働運動は少しは変化したのだろうか。埼玉県でそのために働いている自治労の友人がいるが、大田区に民間に委託した部門の組織化に公務員労働運動が協力しているという話は聞いたことがないなぁ。あればいいんだけど。




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