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zoom RSS 「オープンダイアローグとは何か」メモ

<<   作成日時 : 2016/05/08 10:00   >>

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http://togetter.com/li/966448
でまとめたもの。少し順番を変えた。

〜〜〜〜〜
「オープンダイアローグとは何か」メモ。長いのを書き始めるといつまで終わらないので、ツイッターで書いてみよう。

「オープンダイアローグとは何か」メモ@
本のカバーの袖から
聴く。問う。
声を響かせる。

対話は手段ではない。
それ自体が目的である。
治癒は副産物としてやってくる。


「オープンダイアローグとは何か」メモA
概略
・拍子抜けするほどシンプル
・即座にチームで会いに行く
・トータルに見れば低コスト
・本人なしでは何も決めない
・「ケア」の文脈で考えてみたらどうか


「オープンダイアローグとは何か」メモB
セイックラ教授はオープンダイアローグが「技法」や「治療プログラム」ではなく、「哲学」や「考え方」であることを繰り返し強調(020p)
(追記、しかし哲学にはなりえないので「ポエティクス」と呼ぶのではないかと斎藤環さんはツイート)

「オープンダイアローグとは何か」メモC
治療対象は、最重度の統合失調症を含む多様なケース(021p)

「オープンダイアローグとは何か」メモD
「…まったく中年過ぎてかかるハシカはタチが悪いね」
これが万能の「薬」なら、間違いなくインチキ
 治療すなわち「キュア」と考えるなら、難しいことでも、「ケアに限りなく近いキュア」と考えるなら、ありそうに思えてきませんか? 022-023p

「オープンダイアローグとは何か」メモE
ルール
・電話を受けたスタッフが責任者(ミーティングは電話を受けたスタッフが中心となって招集。24時間以内)
・平等だが専門性は必要
・薬は保険


「オープンダイアローグとは何か」メモF
「ミーティングにはファシリテータはいますが、対話を先導したり結論を導いいたりするような「議長」や「司会者」はいません」
「『専門性』は必要ですが、『専門家が指示し、患者が従う』といった上下関係は存在しない。024p

「オープンダイアローグとは何か」メモG
リフレクティングとは何か
家族(引用者:本人も含む)にも家族についての治療者たちの話し合いを観察する機会を与えるという手法。
せいぜい1往復(治療者のやりとりを家族が観察し、それに対して感想)で終わることが多い。026p

「オープンダイアローグとは何か」メモH
リフレクション(写し返し)は、情緒的な安心感をもたらし、病的なコミュニケーションから何らかのストーリーが生み出されることを助けるという意味があります。026p

「オープンダイアローグとは何か」メモI
たとえ意見が対立しても、あらゆる声の存在が許容。
意見の集約や善悪二元論的な価値判断よりも、傾聴とやりとり推奨。
すべてのメンバーは同意しない自由。
それでも、安心できる雰囲気の中で、異なる視点を交換し続けているとポジティブな変化が起きる

「オープンダイアローグとは何か」メモJ
ゴールは、全員が合意に達することではない。
それぞれの異なった理解を、うまくつなぎ合わせ。共有すること。
合意や結論は、この過程から一種の”副産物”のようにしてもたらされる。
027p

「オープンダイアローグとは何か」メモK
理論的柱はいくつかあるが、最も重要な位置を占めるのはベイトソンのダブルバインド理論。028p
例、母親がその子どもに対して「愛してる」と言いながら、子どもを遠ざける態度をとる場面
聞き手はメッセージとメタメッセージの狭間に落ち込む。186p

「オープンダイアローグとは何か」メモL
その技法は、患者や家族を問題を抱えた存在として対象化しつつ、診察室を中心に行われてきた家族療法の手法的限界を乗り越えるために開発されたという出自。028p

「オープンダイアローグとは何か」メモM
この手法を支える二つのレベルがある。
poetics
micropolitics
斎藤環さんは詩学とミクロポリティクスと日本語表記。
ミクロポリティクスは英辞郎には載っていない。直訳すると『局所政治』か?
英語では2字違いの「詩と政治」

「オープンダイアローグとは何か」メモN
poeticsをあえて「詩学」と「学」をつけて訳すのはどうして?オープンダイアローグに詩学が必要というより、詩が必要と言ったほうが端的では。
poeticsの3つの原則
・不確実性のへの耐性
・対話主義
・社会ネットワークのポリフォニー

「オープンダイアローグとは何か」メモO
ポリフォニーとは西洋音楽に由来する概念、単一の声部からなるモノフォニー、主旋律のあるモノフォニー、複数の声部が対等に扱われるのがポリフォニー
バフチンがドフトエフスキー研究で…。主人公の発話が主旋律ではなく、他の登場人物の発話と対等190p

「オープンダイアローグとは何か」メモP
『ミーティングではこうした(3つの)詩学の原則にもとづいて、対話的治療が生成されることになる』028p
ここでも、『詩学の原則』と書くより、(オープンダイアローグにおける)『詩の原則』と書いたほうがわかりやすいように思える。

「オープンダイアローグとは何か」メモQ
(ここでの)「『ミクロポリティクス』とは、オープンダイアローグを実践するための制度的背景に関する事柄を意味します」とのこと。
フィンランドでは、オープンダイアローグが「ニーズ適合型アプローチ」という制度の一部に組み込まれていて基本的に無料

「オープンダイアローグとは何か」メモR
「ニーズ適合型アプローチ」はNeed-Adapted Approach なのだけど、「適合型」って、いかめしい。「ニーズに合わせた」とか「ニーズに応じた」くらいの話だと思う。
ニーズ適合型アプローチの形式の中で対話の技術を洗練させたのがこれ

「オープンダイアローグとは何か」メモS
「日本においては、近年コミュニティケアのモデルとして評価されているACT(包括型地域生活支援 Assertive Community Treatment)の実践が各地で始まっており、これとの組み合わせは実現可能性が高いのでは、と斎藤環さん。

「オープンダイアローグとは何か」メモ21
ACTって知らなかったが簡単に説明が見つかった。
1.ACTとは何か? http://actips.jp/about-act/a 
ここから始まる一連の説明はわかりやすい

「オープンダイアローグとは何か」メモ22
詩学1 不確実性への耐性
最初に診察して診断するという過程がなく、治療の見通しや予後のことがあいまいなままなので、病気による恐怖や不安は大きい(家族も)
このあいまいさや不確実性への不安を支えるのがほぼ毎日のように行われるミーティング

「オープンダイアローグとは何か」メモ23
ここでは一般的な診断や危機介入の手法は逆効果
どんな治療がなされるべきかという結論は、対話全体の流れが答えを導くまで先送り
032p

「オープンダイアローグとは何か」メモ24
「不確実性への耐性」で書かれていることはとてもわかりやすいのだが、どうしえこれがpoeticsになるのかが不明。
それはpoeticsではなく、必要な前提条件とか、下支えする構造のようなものに思える。

「オープンダイアローグとは何か」メモ25
詩学とは何かを調べた。これがわかっていないのが問題だった。見つけたわかりやすい説明。ここでいうところの〈詩〉とは,狭い意味でのいわゆる詩ばかりではなく文学一般,さらに…現代においては,まったく違う視座から,芸術全般,文化全般をも含むものとなっている。そのような意味での今日における詩学とは,文化の,あるいは文化の創生にかかわる構造,あるいは〈内在的論理〉とでもいうべきものの解明の学になっているといってもよかろう。わからないのは、なぜこれをpoeticsと呼ぶのか、という風に疑問の方向が変わってきた。

ちなみに上記の説明はhttps://kotobank.jp/word/%E8%A9%A9%E5%AD%A6-72374 の「世界大百科事典 第2版の解説」から

「オープンダイアローグとは何か」メモ26
詩学2 対話主義
バフチンのアイデア、「言語とコミュニケーションが現実を構成する」という社会構成主義的な考え方にもとづく。
社会構成主義の是非はともかく、病的体験を言語化することが治療的変化つながることがあることについて異論は少ない

「オープンダイアローグとは何か」メモ27
そのオープンな対話がめざす方向は、まず第一に対話の中で新たな言葉を生み出し、象徴的コミュニケーションを確立すること。それに成功すれば、患者の健康なアイデンティティと物語を、さらには患者と社会のつながりを回復することにもつながる。036p

「オープンダイアローグとは何か」メモ28
象徴的コミュニケーションに括弧書きで132p参照とある。そこを見たのだが、象徴的か指示的かって話。書いてあったのは「ここで象徴的というのは、事物そのものではなく、ほかの言葉を指し示しているという意味」とのこと。わかるような、でも…

「オープンダイアローグとは何か」メモ29
「有意義な対話を生成していくためにも、治療チームは、、患者やほかのメンバーの発言すべてに応答しなければなりません。その応答は、相手の発言内容に即しながらも、さらなる別の問いかけの形を取る必要がある」037p

「オープンダイアローグとは何か」メモ30
「私達は必然的にモノローグを脱して、ダイアローグを志向する存在なのです」と斎藤環さんは言い切ってしまう。
「バフチンは…意味は語り手と聞き手のやりとりのなかでしか生じないことを示す」(037p)「しかし」と続く

「オープンダイアローグとは何か」メモ31
(人々が語ることに耳を澄ますことは必要)「しかしそれ以上に、対話の行間に見え隠れする感情や感覚のやりとりに注意を向けながら、言葉を生み出していく姿勢が必要になります」って、このあたりはオープンダイアローグだけの話じゃないなぁと実感

「オープンダイアローグとは何か」メモ32
続き)こうしたやりとりが起きる場所が「対話の境界領域」と呼ぶことができる。患者の苦しみに<声>を与える言語はここから生まれる(037p)
「対話の境界領域」わかったようん、わかんないような、も少し寝よう

「オープンダイアローグとは何か」メモ33
「たいていは筆問者が、最初の相談者に問いかけることから始まりますが、それはたとえば、『いつごろからお子さんのことを心配されていましたか?』といった、発話を促し、補助するような形でなされるのが一般的」039p


@pentaxxx 斎藤環さんに質問です。
poeticsをあえて「詩学」と「学」をつけて訳すのはどうしてでしょう?オープンダイアローグに詩学が必要というより、詩が必要と言ったほうが端的ではないかと思うのですが・・・。

@pentaxxx  オープンダイアローグ質問その2「不確実性への耐性」がどうしてpoeticsになるのかが不明です。それはpoeticsではなく、必要な前提条件とか、下支えする構造のようなものに思えるのですが、それがなぜ詩なのでしょう。斎藤さでなくても知ってる人、教えてください


斎藤環 @pentaxxx
2016-04-19 07:49:50
詩学の三原則は以下の通りです。「不確実性への耐性」「対話主義」「社交ネットワークのポリフォニー」。以上は反証可能性や再現性、定量性がないという点では科学とは呼べず、真理や価値に重きをおかない点では哲学や思想とも呼びづらい。

斎藤環 @pentaxxx
2016-04-19 07:50:27
おそらくクライアントの「ナラティブ(語り、物語)」をいかに扱うかという知識体系を「詩学」としているだけなので、ほかに適切な呼称があってもいいとは思います。ただセイックラ氏の命名を勝手に変更するのは好ましい行為ではないでしょう。


@pentaxxx 斎藤さん、お答えありがとうございました。poeticsは詩学という訳語がつくのですが、オープンダイアローグのイメージとしては、なんとなく散文的なものではない、詩的な要素を含まなければならない、という決意が込められているようにも感じました。

長屋王(長屋佑亮) @80bIQDpEuYyPcVY
2016-04-19 11:33:53
@pentaxxx @duruta
ぜんぜん話についていけてないので、トンチンカンな質問かもしれませんが、オープンダイアローグは科学ではないのですか?


@80bIQDpEuYyPcVY @pentaxxx ぼくの発想は素人のものですが、オープンダイアローグは治癒・寛解のためのサイエンスと呼べると考えます。ただ、それは単に散文的なものではなく、そこに詩的な要素が含まれなければセイックラ氏はそれをオープンダイアローグと呼ばないかも

「オープンダイアローグとは何か」メモ34
ここで最も重要なことは、困っている人たち同士のやりとりに対して、細心の注意を向けること。その言葉とその意味が、対話の焦点。ここでの対話は、精神分析がそうであるように「秘められた真実を暴く」ことを目的としない。一つの真実より多様な表現を重視

「オープンダイアローグとは何か」メモ35
妄想について語ってもらう。例えば、こんな風に
「僕にはそういう経験はないなぁ。もしよかったら、僕にもよくわかるように、あなたの経験についてお話ししてもらえますか?」040p

「オープンダイアローグとは何か」メモ36
妄想について
「一部の優れた臨床家は「あいまいな否定」を薦めてきた。オープンダイアローグはさらに一歩踏み込み、質問を重ねることで、さらに詳しく妄想を語ってもらう。語ることで強化されるのでは、という治療者の危惧に勇気を与えるのが場の力(続く

「オープンダイアローグとは何か」メモ37
妄想について続き
これって、そのまま「べてるの家」でやってることだなぁと思う。オープンダイアローグと「べてる」の類似はどこかに書いてあったような気がする。先日届いた「べてる」の通信でも向谷地(父)が紹介していた。

「オープンダイアローグとは何か」メモ38
ODによる対話実践の鍵となる要因とは
  ――守られるべき基準(マリー・オルソン)
正しく実践するための12項目
1、ミーティングには二人以上のセラピストが参加
2、家族とネットワークメンバーが参加
3、開かれた質問をする
4、クライアントの発言に応える
5、今この瞬間を大切にする
6、複数の視点を引き出す
7、対話において関係性に注目する
8、問題発言た問題行動には淡々と対応しつつ、その意味には注意を払う
9、病状ではなく、クライアント独自の言葉や物語を強調する
10、ミーティングにおいて専門家どうしの会話(リフレクティング)を用いる
11、透明性を保つ
12、不確実性への耐性
046p
(セイックラ教授は台湾のWSでセラピストは3人がベストと述べていた)
「開かれた質問」については、ミーティングをどのように開始するという問題があり一般的に推奨されている問いかけは
「なぜこのミーティングを開こうと思ったのですか」
「ミーティングの機会をどのように使いたいですか」
「どんなふうに始めたらいいでしょう」
など。
このように誰でもが答えられる質問で発話の敷居を下げ、対話へと誘導

応答についての3通りの方法
「クライアントの言葉を使う」
「感度のいい聞き手となる」
「沈黙を含む非言語的なメッセージに波長を合わせる」

「今この瞬間を…」に関する二つの方法
・今この場で、クライアントが示した反応に速やかに応じ
・安心して感情を表出できる余裕を確保
表出された感情をあわてて解釈すべきではない。

6はポリフォニーの話。外的ポリフォニーと内的ポリフォニー。内的ポリフォニーとは個人の内面におけるポリフォニー。

7「関係性」は簡単に言えば、問題があってもすぐには病理に結びつけず、関係性のなかで考えるということ

8はクライアントの問題行動を、善悪や病理という視点から考えるのではなく、それにどんな意味があるのか、どういうコンテキストでなら意味を与えられるか、そうした点から考えること
「ラベリング効果」があるのだから、正常より、健康寄りにラベリングすれば治療に寄与する可能性も

「オープンダイアローグとは何か」メモ39
こうした態度のもとでなされる実践は患者ばかりか専門家にも好ましい変化を生む
こうした変化は、介入によってその人を変えていこうとする戦略を意図していないプロセスの中で起こるようだ
これこそが、この本で探求したい興味深い出来事のコア 042p

「オープンダイアローグとは何か」メモ40
少し戻るが、【「ラベリング効果」があるのだから、正常寄り、健康寄りにラベリングすれば治療に寄与する可能性】で、そうかと思い当たることがいくつかあった。ここではラベリング効果の例として、「アスペ」というラベルを貼られた人が(それまで以上に)コミュニケーションに支障を来たしたり挙動不審になってしまうことがよくある、と書かれていた。049p

「オープンダイアローグとは何か」メモ41
精神分析との違い
ODもまた、言葉を道具として使うが、方向性が精神分析とは真逆。精神分析は言葉をメスとして用いるというのなら、ODは言葉を包帯として用いる。 052p

「オープンダイアローグとは何か」メモ42
ダイナミックに自己言及する閉鎖系として
ODに重要な視点としてのオートポイエーシス。以前、これに花崎皋平さんも言及しているのをどこかで読んだことがある。よくわかんないので飛ばす。

「オープンダイアローグとは何か」メモ43
「治癒」はODというシステムの”廃棄物”として生成する。
ODをオートポイエーシスとしてとらえる意味。
「治療」そのものでなく「対話」をつないでいくことが目標である意味がはっきりすること056p

オープンダイアローグとは何か」メモ44
ケロプダス病院の実情
『精神看護』2015年3月号の下平美智代さんのレポートが詳しい。
彼女が特にうらやましいと感じたのは「看護師の自立性の高さ」
病院の専門職は医師8、心理士8、看護師68。24時間対応の電話は看護師が担当。 059p

オープンダイアローグとは何か」メモ45
ケロプダス病院はスタッフがやめない。
そこには職種の壁も、妙な上下関係もない。
「対話の持つ正常化の力は、職員にも作用しているのかもしれません」 060p

オープンダイアローグとは何か」メモ46
「べてるの家」との類似性
三度の飯よりミーティング
「80年代に北の僻地で生まれた治療共同体」
ことあるごとにメンバーで集めりミーティング、つまりダイアローグ
と斎藤環さんは書く。

オープンダイアローグとは何か」メモ47
ジャズのアドリブ
よりよい対話を創造するには、訓練された専門性が必要。ただしそれは、診断と治療の専門家という意味ではない。本当に必要なのは何が本当に開かれた対話であるのかを理解している専門家
うっかりコードにそぐわない音を弾いても問題ない

オープンダイアローグとは何か」メモ48
予想される大きな抵抗は精神医学会。
この治療法が統合失調症にお有効だと実証されれば、薬物治療一辺倒だった精神科医は自らの存在理由を見失う。
職場のヒエラルヒーもフラット化。給料が高いと居心地も悪くなる。
そんな治療法、歓迎されない075p

「オープンダイアローグとは何か」メモ49
不確実性への耐性は、体系的に仮説を立てたり評価判定をしたりというやり方とは正反対の考え方。
(これがODのポエティクスという節に書いてある。このあたりが散文ではなく詩なのかと思う)
「不確実性への耐性」を支える要素は対話の質093p

「オープンダイアローグとは何か」メモ50
「今すぐ答えを探さないで下さい。あなたはまだそれを自ら生きておいでにならないのだから、・・・。すべてを生きるということこそ、しかし大切なのです。今あなたは問いを生きてください。(リルケ) 095pの訳注から

「オープンダイアローグとは何か」メモ51
「聴くこと」は「質問すること」より重要。
ミーティングの最初の問いかけはできるだけ開かれた形で。
家族や社会ネットワークのメンバーが、その場で気になったことならどんなことでも話せるように、めいっぱいハードルを下げる。096p

「オープンダイアローグとは何か」メモ52
意味は応答でつくられる。
そのはじまりから対話を生み出していくために質問者がなすべきことのひとつは、患者であれ誰であれ発言に「応答」すること。
その応答は、患者のそれまでの発言を踏まえた別の質問という形をとるのが普通 096p

「オープンダイアローグとは何か」メモ53
ポリフォニー
システムは見ない、声を聴く。
「治療チームは、家族構造には注目しません!」
「かわりに、対話にかかわるすべての個人に焦点をあてます」
「システムは対話のたびごとに創造されていること。
「そのとき、会話は家族のルールや構造ではなく、新たな新たな現実を生み出しているということ」097p
しかし、ほんとうに構造を見なくていいのかと疑問。表出された意見はどれだけ真実を反映しているのだろう?

@pentaxxx 「オープンダイアローグとは何か」に「システムは見ない、声を聴く。…治療チームは、家族構造には注目しません」(097p)とありました。しかし、ほんとうに構造を見なくていいのかと疑問なのです。構造を見ない表出された意見はどれだけ真実を反映しているのでしょう?

「オープンダイアローグとは何か」メモ54
「質問者はできるだけ答えやすいように・・・といった形でなされます。
 ここで最も大切なことは、質問者が、今まさに苦悩のただ中にある人とのコミュニケーションに細心の注意を払うことです。苦悩の当事者の言葉と意味内容が対話の焦点…098p

「オープンダイアローグとは何か」メモ55
重要なルールがひとつ。すべての参加者がコメントをする権利を持っているということ
専門家はテーマにそぐわない質問やリフレクティングで、対話を遮るべきではない
専門家がコメントできるのはテーマに即した質問するときとリフレクティングの時98p

「オープンダイアローグとは何か」メモ56
結論も合意も目指さない
意見が食い違ったときに大事なことは、正しいか間違いか白黒をはっきりさせることではなく、すべての声が受け入れられ、傾聴とやりとりが促されること。同意しないのも自由。
安全な雰囲気のもと異なった視点が表明されて、ポジティブな変化が生じてくる。
ゴールはコンセンサスに至ることでななく、理解と理解を結び合わせること。

「オープンダイアローグとは何か」メモ56
ODはポストモダン・パラダイムの洗練されたモデル。
デリダ
「それを移送するものから厳格に独立した本質」は存在しない。
人間の表現や表出から切り離され、外在化された真理や現実はない」

〜〜〜
「構造を見ない表出された意見はどれだけ真実を反映しているのか?」という疑問への答えは
デリダの
「人間の表現や表出から切り離され、外在化された真理や現実はない」
ということになるのか?


「オープンダイアローグとは何か」メモ57
治療を達成するためミーティングの言語的実践は十分に時間をかけて人々を支える(不確実性への耐性)。その二つの目的
・ネットワークのなかの重要な他者の助けを借り(ながら)(ポリフォニー)
・語り得なかったものに声を与える(対話主義)99p
この3つが斎藤環さんがいう【詩学の三原則…「不確実性への耐性」「対話主義」「社交ネットワークのポリフォニー」】であり【科学とは呼べず…哲学や思想とも呼びづらい】からポエティクスだというのだが、それがどうして詩学なのかやはり不明 https://twitter.com/pentaxxx/status/722195461289877504 

「オープンダイアローグとは何か」メモ58
一般的に治療チームの役割は以下
1、患者の社会ネットワークに主導権を持たせ、対話の中身を充実させる
2、それぞれの発言にダイアローグ的なやり方で答えてもらいながら、参加者間で、まったく新しい理解が共有されるように持っていく
122p

「オープンダイアローグとは何か」メモ59
(続きでもある)
こうして対話は、治療言語の中にあって、それ自体が目的であるかのような特別な存在になっていく。
そこで目指されるのは、単に患者の変化や家族の変化などではなく、 (122123p)
主たる治療的努力は、チーム…と家族、もしくは参加している社会ネットワークのメンバーたちとの”あいだ”にこそ注がれる。123p
と書かれているのだが、治療的努力を”あいだ”に注ぐというのがイメージできない。それぞれの参加者自身ではなくそれぞれの関係性を変えようということか??

「オープンダイアローグとは何か」メモ60
「ちょっと時間をいただいて、私たちが考えたことを私たちだけで話し合っても構いませんか? もしあなたが静かに座って聴いていただくのなら、お嫌でなければ、そうしてみたいと思います。もしお嫌でしたら、やめましょう。後ほど…ぜひコメントを…」125p
これがリフレクティング。例えば、ケース会議に複数のSWが参加しているとき、当事者や家族の前でこれができるか?あるいは、やってもかまわない状況がありえるかどうか、想像してみた。
問題はSWの側が聴かせるだけの内容を持ち得ているかどうかなのかもしれない。

「オープンダイアローグとは何か」メモ61
対話こそが理解の条件
意味は”あいだ”にある
バフチンは対話こそが思想を生み出すと考えていた。そのとき「意味」は、個人の頭のなかではなく、人々のやりとりのどこかで形成される。
つまり意味とは、人と人とのあいだの空間に現れるもの157p〜

「オープンダイアローグとは何か」メモ62
「治療チームの専門家たちは、ミーティングで参加者に発言を求めながらも、それぞれの瞬間に何が起こっているのか、絶えず神経を集中させています。瞬間瞬間への同調ができなければ、対話のプロセスが止まってしまうこともあります」161p

「オープンダイアローグとは何か」メモ63
ミーティングという力
セイックラさんは「ミーティングは、感情の集団的な相互作用ないし増幅によってもたらされる強いプレッシャーのもとで行われる」と書き、1対1の対話と違って、そのプレッシャーが肯定的に作用すると主張している。167p 
このプレッシャー(感情負荷)が大きな感情的爆発を招いたり、カタルシス的解消に向かわせることはめったになく、逆に。対話に新しい方向をもたらすようなサプライズが起きることが多い、という。これ、向谷地さんたちがよく使う「場の力」が働いているということだと思う。
知りたいのはどうすればそのような「場の力」をどのように獲得できるか、ということだ。

「オープンダイアローグとは何か」メモ64

「いまだ語られざること」が話し手と聞き手のあいだの空間に現れるとき、出席者からの応答こそが治癒の経験につながる。…
ここで聞き手がすべきことは、よけいな解釈で話の腰を折ったりせずに、相手の話をまるごと受容すること。172p
自戒

「オープンダイアローグとは何か」メモ65
対話のための3つのポイント

1、できるだけ話しやすい雰囲気で、かつ苦悩に直面しつつ語れるように、質問の仕方を工夫する
2、誰の話に対しても、神経を集中しつつ、思いやりを持って耳を傾ける
3、治療チームのリフレクティングを導く。その際、ネットワークメンバーの発言に対してだけでなく、その発言に対する治療チームの発言にもコメントする。

3がわかりにくいので解説も要約引用。
この循環的プロセスは、治療チームのみならず、
ほかのメンバーに対しても、不確実な状況(問題に即時対応できない、すぐに治療の判断ができないなど)に対する耐性をつけてくれる。
と解説に書かれている。なぜ、それが耐性をつけるかといえば、専門家どうしのコメントを聴くなかで、問題の深さの理解につながるからだろうか。

「オープンダイアローグとは何か」メモ66
聴かれれば聴くようになる
「人は、自分の言葉がきちんと聴いてもらえていることがわかれば、自分も他者の経験や意見に耳を傾け、関心を持つようになるものです」

ちょっときれいごと過ぎるような気もするけど、こういうことはあるのだろう

「オープンダイアローグとは何か」メモ67
ストーリーが書き換えられるとき
「ネットワークメンバーが一体感を感じるようになるとき、いまだ語られざるものにも〈声〉が与えられるのです」
このあたりが、ODは【科学とは呼べず…哲学や思想とも呼びづらい】からポエティクスだということなのかな

ACTにおけるリカバリー
「とは、たんに治癒や回復を意味するものではない。ある人が二度と精神医学的な障害を経験しなくなるということよりはむしろ、障害を抱えながらも希望や自尊心を持ち、可能な限り自立し意味のある生活を送ること」http://actips.jp/about-act/c 
実はACTって全然知らなくて、数日前読んだ本に出てきて得た知識なので、これがどんな風に誰によって運用されているか知らない。というのを前提に。

美しい主張だが、なんかひっかかるものは残る

「オープンダイアローグとは何か」メモ68
コミュニティの形成へ
「意味と感情とは、人間の基本的価値観の最も深い部分にあいて交差していますが、この基本的価値観こそが、ミーティングの基盤」
これ、わかりにくいと思ったら、斎藤環さんが訳注をつけてた。要約すると、
後半部分は、「共有言語への参加は、意味と感情の共有を意味しており、ミーティングがもたらす治療コミュニティの一員であることを示すもの」とあるのだが、注を読んでもよくわからん。

「オープンダイアローグとは何か」メモ69
「ミーティングの際に生まれる愛の感覚は、決してロマンティックでもエロティックでもない。愛の感覚とは、意味を共有する世界に参加したことを意味することで生ずる身体レベルの反応」177p
ロマンティックやエロティックのない愛って苦手(笑)

「オープンダイアローグとは何か」メモ70
「ミーティングにおいて相互に同調しあい、そこから生まれる深い交感に完全に没頭することで、私たちはある感覚にたどり着く。それは私たちを、共にある関係的な存在として、真の意味で「人間」たらしめてくれるあの感覚です」
「あの感覚」かぁ。わからん

「オープンダイアローグとは何か」メモ71
カバーの袖(背表紙側)
モノローグ(独白)をダイアローグ(対話)にするために
■本人抜きでいかなる決定もなされない
■依頼があったら24時間以内に本人・家族をまじえて初回ミーティング
■治療対象は最重度の統合失調症を含む
■本人抜きでいかなる決定もされない
■依頼があったら24時間以内に本人・家族をまじえて初回ミーティング
■治療対象は最重度の統合失調症を含むあらゆる精神
■薬は出来るだけ使わない
■危機が解消するまで、毎日でも対話
■テーマは事前に準備しない。スタッフ限定のミーティングなどない
■幻覚妄想についても突っ込んで話す
■本人の目の前で専門家が話し合う「リフレクティンヅ」がポイント
■治療チームは、クライアントの発言全てに応答

「オープンダイアローグとは何か」メモ72(とりあえず最後のつもり)
あとがきに番園くんの名前が入っていて、びっくり。

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