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zoom RSS 『初めてのアドラー心理学』メモ

<<   作成日時 : 2016/07/20 05:08   >>

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役に立つブログを書いてくれる***さんがアドラー、そのなかでも彼女が推薦していた「嫌われる勇気(自己啓発の源流「アドラー」の教え)」が役に立つと教えてくれたのだが、この本が大人気で図書館で予約したら何百人も待があって、5月に予約したのに、まだ、予約394位。ちなみに、この本、大田区の図書館だけで34冊も保有とあるんだけど、この保有の仕方も微妙かも。待ってる方としては助かるんだが。

で、代わりに借りたのが、この本。現代書館で出していたフォー・ビギナーズのシリーズ(だと思う)。これは出版社は違う。

で、ぼくはアドラーって人をぜんぜん知らなかった。


以下、メモ
〜〜〜〜
この本の冒頭にアドラーは「個人心理学の創設者」という紹介もあるのだが、そもそも心理学の歴史を知らないので、何が個人心理学かもわからない。

また、アドラーが影響を与えた人や手法として
ヴィクトール・フランクル
カール・ロジャース
アブラハム・マズロー
ロゴセラピー
認知療法
NLP
などがあげられている。


この本の彼の理論についての説明はもうひとつわかりにくいという印象。いまではすごく当たり前に思えることがかれの理論として、紹介されてるように感じるんだが、最初に言葉にしたのが彼だったのかもしれない。

フロイトやフロイト派との確執などの関係はアドラーの側から書かれているが、たぶんこんな感じなのだろうなと思わせる記述。しかし、アドラー心理学がわかりにくいのは、あまりにも一般に流通している(アドラー心理学と名前が付いていない)ものと類似しているから??(繰り返しになるけど)。

あとになって思ったんだけど、この絵、貝原画伯の絵と少し似ている!
その昔、よく読んだフォービギナーズシリーズなのかも。
「訳者あとがき」によると、「ライターズ・アンド・リーダーズ出版社」の「アドラー・フォービギナーズ」の翻訳とのこと。

他の大部分の心理療法各派と違って、アドラーはカウンセリング関係を「医師と患者」のような関係としては見ない。
アドラー派のセラピストは4つの目標を持つ

1、「良い関係」を築く
2、クライエントの私的論理と隠された目標を見つける
3、上記のものをクライエントが理解するのを助ける
4、クライエントが自分の人生を今日とは違ったふうに見ることを通して、より良い目標を見つけるのを手伝う。

これらの目標はアドラー派のカウンセリングがセラピストとクライエント両者の協力的学習事業であることを明らかにしている。それは「病人」を癒すことではなく、気付いていない人に教えること。迷った人を導くこと。勇気をくじかれている人を勇気づけることである。アドラー派はカウンセリング関係を対等な者同士のものと見ており、優劣というものはない。48p


ここは特徴的だと思うが、次のページにある「人間は社会的存在で、家族も含む外の世界が重要」って、当たり前なんじゃないかと思うんだが、アドラーが言いだしたことなのかなぁ?



劣等コンプレックス理論の基礎

1、ほとんどの神経症は器官劣等性の何らかの形から生じる。器官劣等性とは生まれた時からの特定の器官の弱さである。

2、性的問題の原因は先天的弱さの内に見いだせる。なぜなら体に影響することは性的欲動や精神にも影響するからである。これはフロイトの理論の大部分と符合する。

3、器官劣等性を持つ人は、自分が感じた劣等性を補償しようとするので社会に適合できるようになる。彼らは適応しようと欲して懸命に努力する。それはアドラーが「補償」と呼ぶ過程である。けれども、人は始めは補償をどのくらいで止めたらいいのかはわからないものである。そのため過補償となり、劣等な器官は他より優れたものとなる。アドラーが診た曲芸師の患者たちは、この器官劣等性で悩んだ人の例である。
58p
ここはほんとかよ、と思う。そもそも「器官劣等性」っていうのが具体的にどんなことを指してるのか、例をひとつでも書いてあるとわかりやすくなると思うんだけど、このフォービギナーズには書いてなかったような気がする。

で、この本の「ここまでの理論、という部分で強調されているのは
・人は劣等だと自分が感じているものを補償しようとする。
・過補償は偽りの優越性へと導く。
59p

「偽りの優越性」っていう話の説明はここまでのところで出ていない(と思う)。
昔、ちょっとだけユングの勉強をしたときに、劣等感コンプレックスの話はかなり詳しくでていたと思うんだけど、アドラーとユング、どっちが先なんだろう。

さらに61pの囲み『理論:対等と感じたい欲動』では
器官劣等性の理論はアドラー心理学の根幹。
全ての人間は他の人間と対等でありたいという欲動を持って生まれてくる。
何もできない赤ん坊として生まれて、そのマイナスに感じる境遇から離れて、プラスに感じる境遇に向かおうとしている
〜〜〜
とあるのだが、「他の人間と対等でありたいという欲動」という部分までは実感としてもわかるような気がするものの、「何もできない赤ん坊として生まれて、そのマイナスに感じる境遇から離れて、プラスに感じる境遇に向かおうとしている」っていうのはどうだろう?


このあとに器官劣等や過補償についての見解が示されるのだが、もうひとつわかりにくい。

そして、欲動とは何か、と問い、それは性ではなく、機能と支配、社会に受け入れられることへの渇望だという。63p


さらに「理論:攻撃欲動」という囲み記事で、フロイトとの違いが明確になる。彼は「性の欲銅」と「攻撃の欲動」を区別し、ここがフロイトとの分岐になるのかと思ったが、フロイトも後にこの理論を認めているとのこと。 と書いてはあるのだが、次の66pでは、「フロイトは攻撃欲動を好意的には評価せず、受け入れることを拒んだのだった」とも書かれている。わかりにくいなぁ。

ちなみにこの攻撃欲動という理論について
「性の欲銅」と「攻撃の欲動」も快楽と満足を得ることが目的。
それは単に肉体的な快楽だけでなく、世界を支配することを通してほかの欲求も満たすもの。

子どもは生まれたときから快楽を得ようとするが、世界はそれをじゃまする(ように見える)。そのため欲動が発達して、子どもが満足を求めて闘うようにさせる。これが攻撃的欲動だという。65p

「この欲動は人間の意識全体に力を与え、善と悪とをもたらす」とされているのだが、果たしてほんとうにそうか。類的な共同性を求めるというような欲動はどう位置づけられるのだろう。

69pで再び劣等コンプレックスの話が出てくる。
<理論:男性的講義と対になった劣等コンプレックス>

ちなみにアドラー夫婦はロシア革命前、トロツキーと親交があり、の妻は長期にわたってトロツキー主義者だったと記載されている。71p

72〜75pにかけてアドラーとフロイトの決別について記載されている。そして、77pにはフロイト大先生の支配から自由になってアドラーは輝き始める、との記載も。

と読み進めていくと、さきほど疑問として提示した共同性の話につながる「共同体感覚」という理論が紹介される。

アドラーは共同体感覚の概念を第二の重要な生得的な人間の欲動に違いないと考えていた。
第一のものは、意義に向かう努力
過剰なその欲求を抑える反対方向の欲動としての共同体感覚を概念化。
けれどもアドラーは年月を経てから、その概念を修正し、それを生得的欲動とはみなさず、一つの能力とか資質と見なすようになった。彼は共同体感覚を同一化や共感にたとえ、共同体感覚は「相手の目で見、相手の耳で聞き、相手の心で感じることだ」と言っている。91p

ここで思い出すのは花崎さんの「生きる場の哲学」での共感を基礎に置く議論との異同。
花崎さんの本ではアドラーは紹介されていなかったように思うのだが、どうだったか。

ちなみに、ここでいう「共同体感覚」のドイツ語はGemeinschaftsgefuhl 英語でsocial interestとされているが、それは不正確だと、アドラーの伝記の作者は書いていて、この言葉がアドラーの全体性の概念をよくあらわしている、と書かれている。61p

101pにでてきるのは「勇気づけ」。アドラー心理学のキーワードとのこと。「過去の出来事は変えられないが、過去の出来事に向かう態度は変えることができる」ってどこかで聞いたような気がするが、アドラーだったのか。クライエントはドラマにおける自分の役割を新しくして、もっと満足が行くように書き換えるように勇気づけられる、とのこと。


104pに記載されているのは、子どもが持っている4つの目標。
1、注目(とりわけ親に)(されたい・してほしい)
2、力 (自分に価値があることを証明するために、力強いと感じたがっている)
3、復讐 親に気づいてもらえなかった子どもは、いくらかでも自分の影響力が残っている感じを得るために復讐に走る。(怖い)
4、無気力 無気力の様相を呈することにおいて、その子は最低の者として注目を得る。

確かにありそうな話なんだけど、3や4にいっちゃった子どもに親はどんなふうに接することができるだろう。回復はそんなに容易ではないかも。


112p〜紹介されるのはアドラー派のトレーナーでありセラピストでもあるニラ・クフィールによる「回避についてのアドラーの観察にもとづく、優先順位の概念。その基本的な考え方としての4つのライフスタイル。
支配者
優越者
安楽追求者(本では追及になっているが・・)
喜ばせる者

わかりにくい説明が書かれているが、要は、幼児期に無力感を味わった痛みを伴う出来事があり、多くの場合、それは忘れられているが、その「傷跡」から、痛みを回避するために、それら4つの性格が誕生したというおとなのだろうが、ほんとにそうかなぁ。

ちなみに「喜ばせる者」というのは望ましい性格に見えるが、大人が拒否されることを避けて「喜ばせる者」になってしまうと強迫神経症に陥る危険があるとか。

133pに記載されているのは4つの人格タイプ(パーソナリティー・タイプ)
1、有益・・・自分の問題を解決するのに成功する
2、支配・・・支配者
3、回避・・・逃避車
4、ゲッター(手に入れる人)・・・依存者

これらは以下の二つの次元を説明しようとしてできたもの
第一の次元は、社会的な関わりをもとうとする度合い
第二の次元は、社会的な関わりをもつために形成する「行動」の様式

この説明がさっぱりわからない。
この人格タイプの説明をどのような状況で誰に使うことができるのだろう。


で、以下はアドラーの死後の個人心理学などの展開の話になる。


アドラーの理論は人間理解の非常に基本的なところを示しているので、他の多くの心理学者たちによって用いられ援用されてきている。143p
とのこと・・

しかし、逆にいえば、アドラーとか援用しなくても、人間なんてこんなふうだということを示しているということじゃないか。



例としてあげられているのが
・ルドルフ・ドライカースの紛争解決の4原則
・芸術療法
・ロゴセラピー(フランクル)
・認知療法
・NLP:神経言語プログラム
・戦略的セラピー
これらについて短い解説がついている。


この「戦略的セラピー」と「統合的心理療法」はアドラー派の思考と方法論の最新の変形ではあるが、「どちらもアドラーに敬意を払っていない」と書かれている。147p

148pに紹介されているのが「アドラーの変化の概念」
・変化とは可能性を見つけだすことであり、望ましいことだとアドラーは信じていたと書かれているのだけど、否定的な変化には目をつぶるのかなぁ

以下がアドラー派のカウンセリング手法における変化の過程
1、セラピーを通して自分の誤った目標を知る。そこでそれを変えるか変えないかの選択ができる

2、上記を知ることを通して、動機付けのパターンを認識し始める。そして、結果として洞察を深める。

3、新しい状況に置いて、新しい行動は古い行動よりうまくいくので、古い私的論理を新しい共通感覚で置き換える。(この共通感覚ってコモンセンス?)

4、新しい共通感覚が育つにつれ共同体感覚をさらに発揮する。この結果、より強い所属意識も得られる。

5、所属感を感じることは、他の人びとと対等であると感じることで、それは勇気づけられることも意味する。別の言葉で言えば、世の中の自分の居場所にもっと信頼が持てるようになる。(しかし、歪んだ所属感が排外主義を生むこともあるんじゃないか)

6、物事を気分良く感じるせいで、間違うリスクも恐れないくらい勇敢になる。

セラピストを通して、こんな変化を起こしたいという話なのだと思うが、いろんな変化があるはずなのになと思った。


次の149pにはアドラーの最後の理論として、劣等コンプレックスよりも、共同体感覚を重視するようになったとある。それが「精神的健康」の方向性を示すもの、とされている。


〜〜〜〜〜


疲れてるので、このままアップロード、
暇があったら、整形します。
7/21 少し整形








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