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zoom RSS 「壊れた籠」(JVC発行1996)メモ

<<   作成日時 : 2017/01/30 07:10   >>

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壊れた籠 カンボジアの村の再生に賭ける
著者 メアス・ニー (著),ジョアン・ヒーリー (収録),西 愛子 (訳),清水 俊弘 (訳),清水 由美 (訳)

「壊れた籠」で検索しても、このブックレットのことが上のほうには出てこないので、ちょっと残しておきたくなりました。
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ちょうど、このブックレットが発行されたころ、カンボジアに1か月くらい滞在していました。カンボジアの障害者の当事者団体が田舎で当事者活動の啓発をするというプロジェクトに同行させてもらったりしていました。バンテメンチェイとかロイエットとか。訪ねた農家で、ここにも先週、砲弾が飛んできたという話を聞いたりしました。また、そこら中に地雷があるので、道路以外のところは歩かないように、とのことでした。

カンボジアに1か月いて、アンコールワットに行ったことがないのはおまえくらいしかいない、と当時言われたりしてました。戦争はまだ完全には終わっておらず、タイとカンボジアの陸路の国境も閉ざされていたので、その後、陸路で、べトナム、ラオスと回り、イサーン地方に戻ってきたのですが、タイからカンボジアに行くときは空路でいくしかありませんでした。

そこでこのブックレットに出会ったのでした。これは今でも忘れられません。こんなことが書いてあります。
村は、粉々に砕け散った籠のようだ。かけらはそのまま残っているけれど、その気になって見なければ見えない。壊れた籠はゆっくり時間をかければ編み直すことができる。それができるのは村人といつも一緒にいて、信頼関係を築くことができた者だけだ。

そう、ゆっくり、注意深くやれば、編み直すことができる。そしていつかは村人自身が編む人となり、この仕事をもっと、もっと進めるのだ。こうして、籠は前よりもずっといいものになる。

戦争の被害、意図的に関係が壊されてしまったこと、誇りをなくしてしまったことによるダメージは簡単には回復できない。「食べるものが足りない」状態を改善するのは容易なことではない。恐怖の中で開かれた集会やプロパガンダばかりの集まりで受けた傷を癒すのはたやすいことではない。人々の心は、こうした諸々のことで麻痺している。前に進むには、ゆっくり、注意深くでなければ。

冗談や他愛もないおしゃべりをするうちに、人は本音を語り合えるようになる。こうして、だんだん信頼関係が戻ってくる。どこでもいいから、居心地のいい場所にみんなで腰を下ろしてみよう。夜がいいな。日中の暑い時なら、どこか木陰で。みんな、くつろいで、個人的なことを話し始めるだろう。

各々の、家族の、そして共同体の自信と信頼を回復する方法を見つけなければならない。これはどんな関係を作るときにも必要だ。ゆっくり。

貧しい人と一緒に腰を下ろしてその言葉に耳を傾ければ、それがその人の自信を深めることになる。時には間違ったことを言うこともある。でもそれを責めてはいけない。生きようとしているのだから。そして、ここにこうしているのだから。責める代わりにこう言ってみよう。
「ちゃんと食べているじゃないか。問題があったって、こうして生きているじゃないか。どうやっているんだい?」


当時のPCにはもっと詳しい読書メモがあるはずですが、もう残っていません。
カンボジアの戦後復興のプロジェクトに多くの国際NGOが入っていた時代でした。彼は、そのプロジェクトを、どこか外国で計画するのは間違っているし、その国の首都で計画するのの間違っている。村のことは村で決めなければいけない、というようなことも書かれていたと思います。

ふと思ったのですが、引用した最後の部分、日本の生活困窮者支援でも同じなのかもしれません。そして、すでに多くのところで同じように実践されてるのではないでしょうか。
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