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zoom RSS 『脳が壊れた』メモ

<<   作成日時 : 2017/02/05 16:25   >>

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社会福祉士とかいうつまんない試験をはずみで受けることになって、しかたがないから勉強して、2週間くらい禁欲していた読書再開1冊目。
読後すぐに読書メーターに書いたメモ
ある意味『壊れた』人たちのルポルタージュを書いてきた鈴木大介さんが自ら『壊れた』ことをきっちりと見つめ、『壊れた』自分を対象化することに成功していると思う。高次脳機能障害のことを知るための入門書にもなると思う。そして、通常はあまり知られることのないOTやST,PTなどのコメディカルスタッフへの応援の本にもなっている。もう少し詳しいメモを残したいが、残せるかどうか不明
と書いたものの、なんとかメモも書けた。

42pには、この経験は語る言葉を持たない弱者の代弁をしてきた自分には僥倖にほかならない、と書かれている。

72pでは発達障害における器質の問題と生育体験の問題が控えめに語られている。著者は脳こうそくで器質的な障害を受けて、高次脳機能障害になり、ある面では発達障害と似た症状がでるようになる。そして、リハビリによって回復していく有効性を経験する。ここから、セラピストを発達障害のために使えるのではないかと、主張する(78p)。確かに、作業療法によるリハビリと発達障害の親和性はあるのではないかと思う。
精神障害の分野ではすでに多くの作業療法士が働いていて、81〜82pに書かれている例は、どちらかというと、そういう症例だろう。そのあたりは、これから鈴木大介さんにもっと取材してほしい部分だ。

病院内でセラピストたちが医師と比べて、非常に低い賃金で働かされていることにも著者は憤る。確かにそういう側面はありそう。ここで気づいたのだけど、医療保険制度の下では腕のいい医師と悪い医師で点数に違いはない。セラピストについてもそうだろう。著者がリハビリで経験したところのセラピストたちはけっこう水準の高い人たちだったのか、それとも一般的にそうなのかは不明。

104pでは症状を言葉で表現することの困難が記述されている。聞き取る側の忍耐や注意深さが求められる部分でもあるだろう。

著者には喜んだり、感動したりという肯定的な方向での感情失禁が多かったとのこと。そういう感情失禁のことは知らなかった。118-120p

202pに「スポーツでない運動があることを知った」と、スピードや順位などを競わないウォーキングなどのことを書いてるんだけど、ぼくが参加してるのは、それ以外の「スポーツでない運動」。体にいいかどうかは不明。

206p〜はネットのようなものの上に落ちた軟着陸感があると書く。そのネットとは「人の縁」。その言葉を著者は使っていないが、ネットワークと呼んでもいいかも。ネットがワークする別の用法かもしれないと思った。そして、この人の縁は曖昧模糊とした抽象的なものではなく、具体的な金銭や物品と同様にリアルな資産としてカウントされるものだという(208p)。

210pではダルク女性ハウスの上岡さんを引用して、「様々な距離感のところに自分の応援団を持つ」ことの大切さが書かれている。いちばん身近なところだけではないというのがポイントだ。

また、高次脳機能障害の経験を経て、父親とのコミュニケーションが可能になった経験も書かれている。(215p)
というようなことを含めて、その経験が「黒字決算」だったと。

そして、鈴木大介さんが結語近くで書くのは、もし、身近に孤独な当事者がいて、その人がいなくなったら悲しくなる相手だったら、まず「行動」して欲しいという。それも本人の意向、助けてほしいかどうかを聞くのではなく、黙って行動してほしい、という。これは当事者運動の原則からは外れた話だが、そういうことはあるのだろう。そう、20世紀の間は、当事者運動の原則を声高に語る必要は大きかった。それまで、いつも当事者以外の専門家が当事者に必要な声だとして、当事者の声を無視してきた歴史があったから。その重要性はいまなお、認めつつ、しかし、それだけでは足りないものがあるとおいうのは「障害者運動のバトンをつなぐ」という本で京都のJCILの小泉さんが書いていた話ともつながるだろう。


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