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zoom RSS 「親密圏」が必要なんじゃないかと思うのだけど ほんの紹介(とは言えない)4回目

<<   作成日時 : 2017/07/06 01:19   >>

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「たこの木通信」に書いたもの 2015年の12月頃だと思う。
追加で最後に2017年の日本宗教学会のパネル「宗教・障害・共同体―障害と共に生きることの宗教性―」の紹介も張り付けた。

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「親密圏」が必要なんじゃないかと思うのだけど
ほんの紹介(とは言えない)4回目

 今回は『反省させると犯罪者になります』でやりますと岩橋さんには先日言ったばかりだったのですが、別に、ぜひ ここで紹介したいものを発見しました。この通信をお読みのみなさんはよく知ってるでしょうし、ここでもとりあげられただろう本です。(ぼくは当時、たこの木通信読んでませんでしたが)
『知的障害者が入所施設ではなく地域で生きていくための本』(ピープルファースト東久留米【著】生活書院)(2017年6月の段階では品切れ)
生活書院のHPには以下のような説明があります。
この本は、2007年6月に発行された『知的障害者が入所施設ではなく地域で暮らすための本』を増補改訂したものです。 2009年、私たちの仲間でこの本にものっている2名の女性の方が、若くして亡くなられました。今現在、まだ私たちの支援の失敗について、明確な整理をす ることができていません。この本の出版を見送ることも考えましたが、これから自立生活をしようとしている方は後を絶たず、また、現在自立生活をしている仲間に対しても同じ失敗をくりかえさないためにも、制度の変更とあわせて、現段階で出きる限りの改訂を行ないました。

 この『失敗』のエピソードを読んだが、ここで必要とされていたのは「親密圏」なのではないか。知的障害の人全員ではないが、その多くは「親密圏」をより切実に必要としていると感じる。その親密圏、多くの知的障害者にとって、いままではほぼ血縁家族だけがそれとして認識されてきたが、新しい親密圏が知的障害者のためにこそ必要なのかもしれないと思う。それは新しい家族と呼んでもいいかもしれない。もちろん、古い形の家族が好きで、それを当事者と受け入れる家族が望む場合はそういう選択肢もあるだろうが。

 問題はその新しい親密圏をどのように形成できるか、という話だと思う。形としてはグループホームに似た形態になるのかもしれない。そこで、サポートする人がいっしょにいて、心地いいと思えるような関係と空間。それは親密な空間なのではないか。

 ラルシュという世界的な知的障害者のコミュニティがあるのだが、彼らはそれをめざしているし、そのように生きることが出来るといい、そのしるしになることを自らのミッションとしている。また、それは分裂した世界の和解が可能だというメッセージまで含んでいる。ともあれ、この問題を考えていく上で、とても重要な材料を与えてくれると思う。

 そこで、いっしょに住むアシスタントを確保するのはそんなに容易ではない。そして、障害のないアシスタントは数年すると、違う場所に行きたくなるし、実際に出て行くことが多い。知的障害を持つコアメンバーは、アシスタントがいなくなるたびに感慨深げだ。しかし、家族のような少人数で生活するその親密な空間は ここで生活する知的障害を持つコアメンバーが生きていくうえでは不可欠なものなのではないかとも思える。

 そこでは新しい親密圏がめざされているのだということもできる。その実験的な実践はつねにチャレンジングでもあるが、同時に、落ち着いた日常が求めている。ぼくはそこに流れる空気が好きだが、嫌いな人もいるかも。

そのコミュニティを維持するために「信じること」が必要だという。親密な空間を維持するためにスピリチュアリティが必要だというと、マテリアリストには批判されるかもしれない。このあたりの結びつきでも出来るだけ、理解可能な言葉で説明される必要があるのだと思う。       
(大田福祉工場/丸木美術館/PP研)

 http://tu-ta.at.webry.info/201304/article_4.html から、ここには岩ちゃんのコメントも掲載されています。

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追加情報

2017年9月の日本宗教学会の情報
安藤さんの許可をもらって、安藤さんのシェアの文章をコピペ(改行位置変更)

===
9月の日本宗教学会(9/15〜17、東大本郷キャンパス)で、私が企画したパネルの日時が決定しました。
===
9月16日(土) 14:00〜16:00
パネル「宗教・障害・共同体―障害と共に生きることの宗教性―」
代表者・司会:安藤泰至
発表者:
1、「人間になる」こととしてのスピリチュアリティ
  安藤泰至(鳥取大)
2、社会福祉実践現場の現状におけるスピリチュアリティ
  深谷美枝(明治学院大)
3、〈ラルシュ〉共同体の宗教性―「権利」と「祈り」―
  寺戸淳子(専修大)
4、「社会モデル」の思想と宗教―共生する社会の構築に向けて―
  頼尊恒信(滋賀県立大)
コメンテータ:板井正斉(皇學館大)
【概要】
 日本では、近年における障害者基本法の改正(2011年)、障害者権利条約の批准(2014年)をはじめとして、障害のある人々が社会の一員としての普通の生活を送ることのできる社会に向けての歩みは着実に進んできた。その一方で、昨年の相模原障害者殺傷事件やそれをめぐる言説に見られるようなあからさまな優生思想や障害者排除の動きも顕わになってきている。本パネルでは、そうした現状をふまえながら、広い意味で「障害と共に生きる」こと(単にいわゆる「障害者」との共生という意味ではなく、私たち一人一人が自分の障害や他人の障害と向き合い、そこで「人間として生きる」こと)について、宗教や宗教的な視点というものがどのような意味をもつのかを考えることを目的とする。

 障害という問題は、生老病死のそれぞれと密接に絡み合いつつ、人間のもつ有限性についてそのいずれにも包摂されない次元を有しているように思われる。一方で、人権意識の発展や医療技術、情報科学をはじめとする科学技術の進歩は、さまざまな障害がもたらす社会生活上の不利を大きく軽減させ、「障害をもちながらも、それと共により人間的に生きる」ことを可能にしてきた。他方で、出生前診断などの医療技術における「いのちの選別」への志向や、能力主義や効率主義に深く冒された私たちの社会の価値基準は、「(一人の人間としてリスペクトを受ける)人間であること」の閾値を上げ、障害者を排除すると共に、あらゆる人が「生きにくい」世界を現出させつつある。本パネルは、(障害)当事者、宗教者、支援者、研究者といった多様な視点を交えつつ、こうした世界における宗教と障害、共同体の問題に光を当てようとする試みである。

 企画者の安藤泰至は、上記のようなパネルの趣旨を確認しつつ、最近刊行された三つの書籍(対象となっているのはそれぞれ認知症、知的障害、精神障害)をとりあげ、それらが「人が人間であること」について同じ視線と認識を有していることを明らかにする。そしてスピリチュアリティを、私たちが「人間となる」こと、「自己や他者を『人間として』遇する」こととしてとらえ直す可能性について論じる。

深谷美枝は、専門職化によって切り離された社会福祉実践とスピリチュアリティの関係が欧米では当事者を深く理解するために再評価されていることを示す。さらに実践においては、厳しさを増す現場の中で実践者自身も障害をもつ人も人間であるための「最後の砦としてのスピリチュアリティ」という側面もあることを、自らのキリスト者としての現場体験と卒業生研究の結果から論じる。

寺戸淳子は、〈ラルシュ〉共同体運動(知的な障害がある人とアシスタントが共に暮らすグループホーム。宗教宗派を超えた祈りの共同体として社会福祉施設との差異化を図っている)の事例を基に、「障害(という状況)」が私たち自身の暴力性を喚起するという認識から、生命の尊重には「権利」とは異なる視座が必要であると説く創設者ジャン・ヴァニエのメッセージと、現場の実践の意義について論じる。

最後に頼尊恒信は、障害者権利条約や障害者差別解消法など国際的人権・権利保障の潮流に代表されるインクルーシブ思想と日本の共生思想との関係について究明する。相模原事件を受けて、権利保障の思想だけではなく、インクルーシブ社会の前提としての福祉的土壌の醸成が必要であり、そこに宗教が大きく寄与できることを述べ、宗教的共生の土壌の構築について論じる。

 コメンテータの板井正斉はこれまで、高齢者・障害者の伊勢神宮参拝をサポートするボランティア活動から神道と福祉について考察してきた。従来の宗教と福祉研究において最もそのかかわりに距離のあった神道の視点から、四人の発表に対するコメントを試みる。パネリスト同士、およびフロアとのやりとりを通して、多面的な議論が展開できよう。
===
http://jpars.org/annual_conference/wp-content/uploads/2017/07/jars2017_pannel_rivised.pdf から
学術大会については http://jpars.org/annual_conference/

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