親密圏を外して、推しの岡田よしたかさんについて(ほんの紹介32回目)

たこの木通信2020年10月に掲載した原稿。少しだけ補足して転載


親密圏を外して、推しの岡田よしたかさんについて
(ほんの紹介32回目)

前々号で親密圏について書いて( https://tu-ta.at.webry.info/202012/article_2.html )、横田さんにレスポンスを書いてもらいました(ここでは読めませんが、そこでは親密圏と対等性に言及されていました)。親密圏って代表的なものは家族なので、その多くは明確な主従関係がある親密圏です。対等じゃないと思うのです。じゃあ、新しい親密圏と呼ばれるものがどうかといえば、そこは対等を指向しているものが多いかもしれません。とはいうものの、そういう場所も社会の多数派の価値観から自由でいられるわけではないので上下関係がないわけではないしょう。

親密圏で大事なことは対等であるかどうかよりも、親密な人たちに囲まれて、あまり何も考えずにゆったりした気持ちになれるとか、そんなことじゃないかと思うのです。横田さんの書く「ぼけさん」があしたやで感じたのもそんな感じだったのではないでしょうか。ま、なかにはパートナーとの二人暮らしでその空間に常に緊張感が漂っている親密圏が好きっていう人もいるかもしれませんが…。この通信に「親密圏実験室」が来るかどうか、楽しみにしてます。

~以下、記憶違いもあるかも~

さて、今回の「ほんの紹介」、この話とはまったく脈絡なく、ぼくのイチ推し、岡田よしたかさんの本です。

記録によると岡田よしたかさんの本との出会いは『ちくわのわーさん』、そして、『うどんのうーやん』らしいのですが、ぼくを岡田よしたかファンとして決定づけたのは『特急おべんとう号』に収録されている「全日本おべんとうマラソン」でした。「ちくわのわーさん」と出会った時も相当のインパクトがあって、ここにも紹介したのですが、この「お弁当マラソン」にほぼノックアウトされました。これはお弁当のおかずによる世界初のマラソン大会「全日本おべんとうマラソン」の話。ネバネバして前に進めず周りの参加者からも嫌がられる納豆、はるさめとスパゲティのからみあいながらのデッドヒート…。ゴール一歩手前では納豆、いとこんにゃく、めざし、かまぼこ(板つき)、ゆでたまご(殻つき)のデッドヒート。さて、勝つのは誰か? これ、完全にぼくの「つぼ」でこの本を最初に読んだ近所の「ケララの風2」というケララ料理屋で笑いが止まらずあせりました。(このお店に置いてあったのです)

 次に紹介したいと思ったのが『もう あかん!』。気に入った場所じゃないとうんこがしたくない犬の話。気に入った場所が見つかる前にうんこが我慢できなくて、ちょっとずつ落としちゃって、その場所が見つかる前にブリブリブリ~って全部出した後に、お気に入りの場所を見つけるんだけど、後の祭りでうんこはもう出ない。きばってきばって、みんな(和牛、ヤギ、カラス、ウサギ、鶏、カエル)が集まって、心配してる前で盛大に音だけのプゥ~って。

『すすめ! かいてんずし』ではまさに縦横無尽に伸びていく回転ずしのレーン、ジャングルに入ったり、銭湯の中に伸びて行ったり。『とてもおおきなサンマのひらき』で繰り返し同じように大騒ぎするセンスも好きだし、エビフライやアジフライやコロッケやイカリングたちが野球チームを結成する『ぼくらはうまいもんフライヤーズ』の発想には脱帽でした。今年出た絵本では人間を驚かそうと銭湯に入っていくオニがワニの銭湯に入ってビビる『オニのふろめぐり』『おにぎりにはいりたいやつよっといで』の続編みたいな『サンドイッチにはさまれたいやつよっといで』、おにぎりからサンドイッチへのこの安直な展開も含めて好きです。

 ぼくの妄想は、この岡田よしたかさんの絵を使って大きな会場で展覧会ができないかというものです。とても大きなさんまの開きを、そのイメージ通りの大きさで展示したり、納豆や板付きのかまぼこやはるさめがマラソンレースを展開している大きな絵が見たいなぁと思うのでした。
~~~~#岡田よしたか #オニのふろめぐり (3).jpg

『オニのふろめぐり』から

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