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zoom RSS 再生紙と森林認証紙

<<   作成日時 : 2006/09/27 18:09   >>

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 ここではめずらしく印刷の仕事がらみの話
印刷用紙に関して、再生紙から森林認証(FSC)紙への転換が始まるのではないかと言われている。

 再生紙の環境負荷が問題になり始めていて、再生紙よりも認証をとった管理された森林の樹木から作られた用紙を管理されたルートで使用している用紙のほうが環境にいいというような動きが出ているわけだ。

 これが少し面倒なのは、再生紙使用の場合は用紙業者や卸商の出荷証明さえあればよかったのだけれども、こんどはこの認証用紙を使う印刷業者までが、印刷物に認証のマークを入れる場合は、CoC認証(流通過程での認証)というのを大金(最初の認定に数十万、年額数十万)を払って、受けなければならなくなる。

 もう少しお金をかけなくても、なんとかならないかと思う。これでは小さな零細の印刷屋は認証をとるのはとても大変だ。管理された森林が評価されることには異論はないが、こんなふうにビジネスにされてしまうと、やはり違和感は禁じえない。

森林認証についての説明はWeb上にいくつかあるが、以下はそのうちのひとつ。

http://www.amita-net.co.jp/solution/fsc02.html
===
FSC〔Forest Stewardship Council: 森林管理協議会〕森林認証は、世界的な森林減少・劣化の問題と、グリーンコンシューマリズムの高まりを背景として生まれた、「適切な森林管理」(“Well-Managed”)を認証する制度です。 FSC森林認証では、「森林管理のためのFSCの10原則と基準」に基づき、適切に管理された森林を認証します。認証された森林の林産物でできた製品には、FSCのロゴマークがつき、消費者に対して、認証された製品であることを分かりやすく伝えます。認証された製品が市場に増え、購入が進むことによって、適切に管理される森林が守られ、森林の破壊や劣化を招くことなく、木材消費が進むというシステムです。
==引用ココまで==


また、再生紙の問題については、以下の日本製紙のHPに

再生紙は環境に良くないの?
http://www.np-g.com/csr/commu/01_09.html
というQ&Aのページがあり、以下のように書かれている。
====
消費者 エコ人間さん
再生紙が環境に良くないとはどういうことなのでしょうか?自分は必ず環境のためにと、トイレットペーパーやティッシュなどに再生紙を選んでいました。少しショックです。再生紙ではないものを選んだほうがいいのでしょうか?

CSR室 技術調査役 伊藤
木材から生成される化学パルプによる製品は、製造過程で発生するリグニンという物質を燃焼し、エネルギーを再利用しています。そのため、化石燃料などによるエネルギーを利用した再生紙に比べ、地球温暖化抑制という点では優れています。一方、紙ごみを減らす為には古紙の再利用も不可欠です。つまり、化学パルプと古紙パルプをバランス良く利用する事が必要なのです。


==

 というわけで、化石燃料を使用するという問題では森林認証を受けた紙のほうが優れているものの、紙ゴミを減らすという意味では再生紙も必要ということらしい。
 また、次のQ&Aでは脱墨(再生紙からインクを抜く過程)での環境負荷の問題が出されている。

===

学生 友川さん
再生紙を漂白する時には、たくさんの薬品やエネルギーが使われていると思いますが、もっとこの事実を消費者に具体的に知らせるべきではないでしょうか?紙は白いのが当たり前といった世の中になっていますが、消費者は、この事実をきちんと知れば必ず考え直すはずです。字が読めればいいわけですから、新聞程度の白色度のコピー用紙をスタンダード化するぐらいのことを業界リーダーとしてやっていただきたいです。

CSR室 技術調査役 伊藤
古紙パルプの漂白レベルは用途に合わせて変えています。新聞用紙は通常、白色度(白さの尺度)50〜55%で、当社製品では古紙パルプを70%以上使用しています。コピー用紙では白色度70%の製品を薦めており、本社で使用しているコピー用紙はすべてこの白色度70%品です。
しかしながらカラー印刷対応となると、どうしてもユーザーが白色度の高い紙を求める傾向にあるのが現状です。弊社では「環境報告書2003」においても再生紙の白色度を高めることは環境負荷を高めることだと記述しております。また今後も、消費者の皆様にこうした知識の提供を行ってまいります。


===
 官公庁などで使用する再生紙の基準が白色度70%という指定になっているという問題が大きいのだろう。日本製紙が本当にこの友川さんの指摘が正しいと考えるのであれば、「業界リーダー」として、この基準を変えていく努力をすべきだろう。


===
消費者 グリーンコンシューマー希望さん
再生紙が必ずしも環境上優れているとは限らないことはわかりましたが、私のように、トイレットペーパーくらいはどれでもかまわないので、せっかくなら環境負荷の少ないものを買い求めたいという時は、どれを選べば良いのでしょうか。再生紙である必要があるのか、どんな紙から再生されたものが良いのか(牛乳パックなどは余っていると聞きましたが。)一般の消費者には何をもって、おっしゃるような「バランス良く利用する」というのかがわかりません。このサイトと御社のHPで、古紙について拝見し勉強になりましたが、いざ購買の際に気をつけようと思っても、結局どれを買っていいかわからず戸惑っています。
商品を提供する側として、このあたりをもっと私たちにわかりやすく伝える努力をして欲しいと思います。

CSR室 技術調査役
伊藤 「何が一番環境にやさしいのか?」とのご質問ですが、一言でお答えするのは大変難しい問題です。なぜなら、木材チップによる紙も、再生紙も、非木材紙も、無塩素漂白による紙も、全てそれぞれの方面で環境にやさしいと言えるからです。弊社では、例えば、白さをあまり求められない段ボール・新聞紙には積極的に古紙を配合し、品質面での要求が高い洋紙等には木材チップを配合するなど、製品ごとに原料の使い分けを行うよう努めております。地球上で様々な環境問題が挙げられている以上、それぞれの問題への対応が検討されており、全ての問題に万能な解決策というものは残念ながら存在しておりません。私どもは、「環境にやさしい=再生紙」という考え方が消費者市場に蔓延しつつある中で、その考えが全てではないということをご理解いただきたく、「バランスよく利用することが大切」と声高々に申し上げております。
さて、ご指摘のトイレットペーパーは最終消費材(消耗品)であり、お使いになった後に廃棄してしまう製品です。使用後に再生ができないため、原料には古紙を多く配合したものが良いという考え方もあります。環境問題に対する関心の高まりのなかで、弊社としても製品の原料素材については、森林資源を無駄なく有効利用したパルプに加え、紙を再利用したリサイクルパルプや一般古紙の有効活用を積極的に進めております。特に弊社では、大半がゴミとなっていた牛乳パックに使われている高品質なパルプに着目しました。独自技術によりポリフィルムだけを完全除去し、回収した牛乳パックを100%リサイクルすることが可能となりました。現在では、純パルプと変らない柔らかな品質の環境対応製品を数多く製造販売しております。一般の消費者様向けには、クレシアブランドとして「牛乳パック100」を、さらに昨年秋には、スコッティブランド製品のトイレットペーパーに牛乳パック原料を一部配合致しました。また、パルプに一般古紙を配合したリサイクル製品「スコッティ ポピー」を2000年より販売致しておりますので、よろしくご検討ください。

===
「全てそれぞれの方面で環境にやさしいと言える」と応えているが、正確に言うと、「全てそれぞれの方面で環境に良くない影響がある」というべきだろうが、製紙メーカーにそれを求めるのはかわいそうかもしれない。また、「特に弊社では、大半がゴミとなっていた牛乳パックに使われている高品質なパルプに着目しました。独自技術によりポリフィルムだけを完全除去し、回収した牛乳パックを100%リサイクルすることが可能となりました。」とあるが、この牛乳パックを溶かし、ポリフィルムを除去するのにかかるエネルギーやパックの回収にかかるエネルギーはどうなのか?という議論がある。そして、この手の牛乳パックやペットボトルに関わる問題として、どうしてリターナル瓶にできないのか、どんどん使っておいて、リサイクルするからいいだろうという問題の建て方自体はおかしい。
また、ティッシュペーパーの利用はできるだけ控えて、ふきんや雑巾利用に戻ればいいのではないか。しかし、これも製紙業者は言えない話だろうなぁ。





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内 容 ニックネーム/日時
認証制度が導入されてひどいことになったのは「有機野菜」の業界も同じです。零細な個人農家などはどんなにいい仕事をしていても、認証を受けるのはたいへんなことです。つまり大規模になった生産団体か、海外の農産物を売り込もうとしている大会社に圧倒的に有利な制度ですよ。私は小さな八百屋の経営者ですが、本来なら「有機小分け販売業者」の認証を受けなければなりませんが、毎年何10万円もの認証費用がかかるので、無理です。
調布の八百屋
URL
2006/09/28 18:21

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