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zoom RSS 「武装解除 紛争屋が見た世界」読書メモ(その2)

<<   作成日時 : 2007/12/09 08:06   >>

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「武装解除 紛争屋が見た世界」伊勢崎賢治著(講談社現代新書 2004年)(伊勢崎の崎は本当は「立」の下に可)

昨日、「ぼくがかなりこだわっている一人でもある。」と書いた。そう、いろいろ「それ、おかしいだろ」「おまえが言うか」っていう部分はすごくたくさんあるのだが、やはりぼくには面白いからだろう。それは昨日紹介した本の帯の以下の部分に由来しているようにも思う。

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机上の空論はいらない
現場で考えた紛争屋の平和論
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この本に書いてあることの矛盾に惑わされながらも、その現場を感じさせる思考にぼくはひきつけられてしまう。

今日は昨日紹介した部分の続きで、ぼくをうならせたくだりを抜書き

===
 国際協力という業界においては、国力の勝る国家が、劣る国家に対して、援助という名のもとに”啓蒙”するために出かけて行くという構図が、もう半世紀も続いている。これが特定の宗教の布教に付随するものであっても、NGOという非体制系のグループがやるものであっても、国家間外交のレベルものもであっても、この構図は同じ。
「いや、我々のやってる啓蒙は押し付けではなく内発的な変化を促すものなのだ」と、いくら自己弁護しても、援助する余裕のある国家の政治力をバックに送られているという現実は払拭しようもなく、レイプした男が「女のほうが求めたのだ」と言い張るのと何ら変わりがない。
 現在、この世の中には、人間の発展に関するたった一つの方向性しか示されていない。”それ”はまず、市場経済をもって地球上をくまなく支配させようとする力であり、それを受け入れられないような遅れた国々があるとしたら、それらに積極的に介入して旧態依然の呪縛から解放してあげようというものである。それが、国際協力の根本の動機である。 212-213p
===

 ここに引用した一連の文章の最初の二つの段落については、乱暴な言い方だけれども、「国際協力」という怪しげな枠組みの本質をかなりついてるんじゃないかと思う。ここでもやはり伊勢崎さんに言いたくなるのは「そのレイプのような”啓蒙”をNGOとして、誰よりも効果的に進めることを説いていたのは他の誰でもない伊勢崎さんじゃないか」っていうこと。(「NGOとは何か」を参照のこと)

 そして、問題は3つめの段落。
 確かに世界を見渡すと、「たった一つの方向性しか示されていない」ように見える。それを先日紹介した辻さんの新しい本には「どこもかしこも相も変らぬ陳腐で重たい現実ばっかりじゃないか」と感じるだろうと書いてある。それは「新しい時代はもう始まっている」にもかかわらず見えないだけだという文脈の中でだけれども。

 そう、マクロの流れは 「たった一つの方向性しか示さしていない」ように見える。それに抵抗する力はまだまだ弱い。しかし、それ以外にはないと、あたかもサッチャー首相のように言い募られると、やはり、「それは違う」と言いたい。

「市場経済をもって地球上をくまなく支配させようとする力」にどう対抗するのか、できるのか、それが問題なのだ。

そのことを伊勢崎さんは逆説的に示している。




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2008/05/21 19:54

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