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zoom RSS 『異なっていられる社会を』の秋山さんの書評についてのメモ

<<   作成日時 : 2008/06/09 01:31   >>

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季刊ピープルズプラン42号に『異なっていられる社会を』という金井淑子さんの本の書評を秋山洋子さんが書いている。琴線に触れるものがあったので、メモしたくなった。

それは以下
===
〈ケアと暴力へフェミニズムのまなざし〉と副題をつけられた第5章(「痛み」を棚上げしない思想として)は、金井が自らに課した今後の課題であろう。この章は、自己の確立を求めて戦ってきた自分たちの世代のフェミニストが、娘や息子の世代に別な形の「生きがたさ」を押しつけたのではないか、また女どうしの格差の広がりに鈍感だったのではないか、という苦い自省から始まっている。・・・
====

ぼくがこの項目をメモしたくなったのは、とりわけ

==
確立を求めて戦ってきた自分たちの世代のフェミニストが、娘や息子の世代に別な形の「生きがたさ」を押しつけたのではないか
==
という部分。
 娘や息子の世代に別な形の「生きがたさ」を押しつけたのはフェミニストだけではなく、70年の経験を経て、なお社会運動をあきらめなかった活動家の多くがそうだったのではないか。順調に子どもたちにバトンを渡した人もいないわけではないが、「生きがたさ」を表現している活動家の子ども、とりわけ娘よりも息子は少なくないかもしれないと感じる。


「生きがたさ」を表現しているのは、もちろん、活動家の子どもだけではない。ぼくの回りの若者の多くが正社員になれずに不安定雇用だったり、正社員になっていたとしたらプライベートの時間がほとんどとれないくらいに深夜まで働かされたり、あるいは先行きが不明の大学院生生活を送ったりしている。

そう全体がそうなんだけれども、現状のこんな社会じゃない社会を求めてきた活動家がその価値観をいちばん身近にいる次世代に継承することに失敗している例が多いことの原因はちゃんと考える必要があるように思う。諸般の事情でここでは客観を装った形でしか書けないが、もちろん他人のことではない。

ともあれ、この部分を読んで、ぼくは金井さんの本を読んでみたくなった。PP研でも売ってたはずだから、今度、行ったとき、買って読んでみよう。


P.S.
麻布図書館の閉館15分前の音楽

今日、近所に用事があった関係で麻布図書館で本を読み、そのあいまにこれを書いているのだけれども、閉館15分前に現代音楽が流れ始めた。2曲目は現代音楽というよりちょっとポップなジャズっぽいもの変わり、3曲目はまた少しだけ現代音楽っぽくなる。その選曲はなかなかいい。帰りにカウンターで聞いたが、1曲はツインピークスで使われてる曲っていう以外のことはわかんなかった。


P.S.2
ここで、引用した部分の続きの部分
===
フェミニズムは「自分の痛みを棚上げしない思想」であったはずなのに、どこかで自分の女としての痛みを置き忘れ、勝ち組みの思想にくみしてしまったとしたら、行き着く先は国家フェミニズムにほかならない。そうではなくて、自分と他者の痛みをみつめ、人と人のつながりを結びなおすことがいま必要なのではないか。金井はそう問いかけ、そのような作業を「繕い」と呼ぶ。これまで女性に義務的・排他的に押しつけられ、それゆえにフェミニズムが反発した「繕いの領域」――それは「ケア」と言いなおしてもいい――は人間存在の弱さにかかわる人間活動に不可欠な領域であり、人間の共感感情を育む土台となるものだと金井は考える。したがって、女性に義務として押し付けられてきたこの領域にあらためて向かいあうことが、フェミニズムに新たなステージを開くことになるのである。
===

さっき、引用した部分に続くこの文章もタイプしてしまっていたので、記録のためにここに貼り付けておく。これを改めて読むと、秋山さんが「男の運動は自分の痛みを棚上げにしてきたんじゃないの」と言ってるようにも読めないわけではない(ひねくれた深読みのしすぎかもしれないけど)。そう、確かに男の運動(これはジェンダーを問題にする男の運動ではなく、運動一般のこと)には、そういうところは多々あったように思う。革命的**主義なんて、自分の痛みを棚上げにすることを誇るような、がまんの塊のようなものだったと思える。

秋山さんの金井さんへの共感に満ちたこの書評は、そんな男の運動のことなんかほっといて、とりあえず自分たちのことを考えたいということなんだろうと想像する。

それでも、ぼくはそんな男の運動にかかわってきた一人として、自分の痛みや他者の痛みを運動の中でどれだけ表現できたのか、というよりも、そんな風にはず〜っと運動を形成できなかったし、いまだってなかなか出来ていないということをちゃんと考えてみたいと思う。





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