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zoom RSS ベーシックインカムについて考えた

<<   作成日時 : 2009/07/07 03:34   >>

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READ主催のベーシックインカムの講座
http://www.read-tu.jp/index/2009/05/20090525.html
に参加。
ベーシックインカム(BI)についていろいろ考えた。


以下はすごくまとまらないメモ。
あっちにいったり、こっちにきたり。


とりあえず言えることは、
・BIにもいろんなバリエーションがあり、BIという名前がつくからすべて歓迎というわけではなさそうだ。
・障害者の施策については、BIだけでは足りない部分も少なくない。
・いろんな想像力を喚起させる、そういう意味で魅力的な考え方でもある。


====

ずっと、もっと「賃金労働を」と考えてきたし、「働く権利派」と自称もしてきた。
「誰でも働いて賃金を得られるシステムを!」と考えてきた。(これはかなりワークフェアに近いやばい考え方でもあると最近気づいた)


だから、作業所での月額5000円とかいう賃金についても年金ではなく、賃金として支払われるシステムが必要なのではないかと。そう、ケアの判定を自立生活センターなどの当事者グループが行うことが可能なのであれば(そんなに単純ではないだろうが)その人にできる労働を当事者グループがで判定することも可能なのではないか。そんなシステムが作れないか、たとえばALSでロックトインステイトの人も、それを労働とすることが可能なのではないかと考えてきた。

しかし、「それも労働だ」ということと「労働じゃなくてもいいじゃないか」というのは違うようにも思う。そこをどうとらえるか。

つまり、BIを多様な働き方を保障するためのBIと考えるか、働かなくても生存権はある、という風にとらえるか、という分岐。

誰かが価値を生み出さなければ、BIにまわすお金は得られない。
下世話な話かもしれないが、もし、生存が可能なBIが得られたら、ぼくはいまの仕事は続けないと思う。お金にはならないけれどもやりたいことがたくさんある。そういう意味では「BI欲しい」。

間違いなく現状のように働くインセンシブは下がる。

他人からはなかなかそう思ってもらえないんだけれども、少しはいやなこともがまんしながら、働いてるので、働いていない人を見ると、「こいつにもちゃんと働ける場所を準備しろよ」とか感じてしまう。それがまっとうな形で準備できないから、ワークフェアの矛盾も起こる。
BIがちゃんとあれば、こんな風に感じることもないかもしれない。

BIを持続可能な制度として、維持していくための源泉をどこに求めるのか。働くインセンシブ、価値を創出するインセンシブは間違いなく必要だろう。BIとそれが両立できる制度の設計があればいいという話かもしれない。やっぱり誰もがちょっとはがまんして働くことも必要なのではないかと感じる。

そのようにがまんしてもいいと思えるインセンシブをどう制度に組み入れていくかという話かもしれない。


で、仲間内でもBIを主張する人がでてきて、山森さんの話も聞いて揺らいでいる。「働く権利派」という自称を返上するかどうか?


BIがちゃんと導入されれば、「楽しいと思えない仕事を低賃金で」というのが確実になくなるのはいい。楽しくないきつい仕事は高賃金にならざるを得ない。そういう働き方自体をを見直す契機になればいいと思う。

それで経済が成立するのかという議論があるだろうが、そういう立場には立ちたくない。

そして、日本のような国ではGDPで計られる経済が小さくなることも必要だと思えるので、そういうことも含めて検討してもらいたい。デクレシェンド理論とBIとの連関とかも誰か教えてくれるとうれしい。あるいは連帯経済をBIの考え方にどう組み込むか、BIから連帯経済の方向へどうレジームを変えていくか、そんなことも課題だと思う。


READはせっかく経済と障害学とかいう枠組みでやられているので、そのあたりについても検討の枠に入れてもらえたら面白いと思う。


山森さんの新書はまだちゃんと読んでいないのだが、そこでガルブレイスもBIを提唱してることが紹介されている。そこから連想した話なんだけれども、賃労働をする人が少なくなることが、地球のためになる、というようなことはあるかもしれないと思う。そのためにBIが有効なのかどうか。

そう、BIがいい方向へ進めば、有用価値労働へのシフトみたいなことも考えられるかもしれない。

だけど、資本主義社会の中で、BIを入れただけで、ガジェットをなくしていくようなありかたが可能なのか。という疑問はある。パラダイムをシフトしていくためのきっかけとしてのBIという考え方もあり得るかも知れない。それが壊れかけた資本主義をなんとかつくろうためのものだとしたらいやだ。BIは制度の作り方次第で、どちらにも転ぶだろう。

そういう意味ではトービン税や国際連帯税も同じといえるかもしれない。国際連帯税の運動の中には、そのような同床異夢がかなりありそうな気がする。


また、BIを日本だけで導入した場合、国境管理はさらに厳しくなるか、逆に移住労働者にはBIが給付されないとなると、BIをもらえる人はやりたがらない仕事をするための移住労働者の導入みたいな話がでてくる可能性もあるかも。そうしないためには同一価値労働同一賃金を徹底しなければならない。

また、山森さんの紹介によると、ガルブレイスは「労働すべき人とすべきでない人」と言っている。誰のことなのかと考えると、これは問題があるんじゃないかと感じる。
「労働すべき人とすべきでない人」。障害者運動という側面でそれはどうなのか。ジェンダーからそれはどのように考えられるのか。


「働く権利」運動との関係
「ペイド・ワークの場を増やせ」という要求が消えるわけではないが、・・・。とても小さな声になるようにも思う。それでいいのか。迷う。「働く場を増やせ」という要求とBIが完全に矛盾するわけではない。働かなくても生きていけるようにするのがBIだとすれば、それが実現したら、「誰にでも働く場をちゃんと準備せよ」という要求のインパクトはやはり弱まる。それが弱まってもいいじゃないかとも思もわないわけでもないが。

BIの制度が導入されても、その源泉となる価値を生み出す人(つまり得られるBI以上に納税する人)と納税額がBI以下の人という分断は起こり、生活保護受給者に現在、貼り付けられているようなスティグマは消えない可能性もある。

南アフリカでもBIの運動があるという紹介もあった。BIは北の運動だと思っていたが、そうではないらしい。とはいうものの、アフリカの中では北に近い南アではある。

世界的なBIが必要だという意見には素直にうなずける。山森さんはできるところから8時間労働規制などが誕生したのだから、同じような広がり方はありえるのではないかという。


「作業所で働く人に年金ではなく食える賃金を」と要求することは、「無理してでも(直接給付より費用がかかっても)働く場を準備せよ」というような要求でもある。生活できるBIが得られるとしたら、BIがあるからいいじゃないかと流れるかも知れない。それはそれでいいと考えるかどうか。そのあたりで、働くことをどう位置づけるかという議論にもなる。BIを主張する人の中には、その人が社会になにか働きかけているかどうかを勘案すべきというような考え方もあるらしい。

多様な働き方について。BIを導入しても、それが直ちにその多様な働き方を可能にするとは限らない。また、働きたい人に労働が提供されるようにはならない。

働く場からから退出する権利
働く権利が権利になるためには退出する権利が前提にあるべきという議論もある。そこから退出することができなければそれは単なる義務で、権利にはなりえない。


どのように実現していくかという政治的なプロセスの議論も必要。


来年3月にはBIのネットワークを立ち上げるとのこと。それはけっこう楽しみな話ではある。




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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
BI の考えは、ぼくとしては理想的です。
労働の動機の大きな部分がお金になっているのは、あんまりいいことじゃないのでは。
BI によって経済の規模は縮小するような気がするけど、そのほうが環境負荷は小さいくなると思うし、やりたいことをきちんとやれる社会というのが、難しいだろうけど存在しうるんじゃないかなどとと夢想します。
suganokei
2009/07/08 11:58
suganokeiさん、コメントありがとうございます。
「労働の動機の大きな部分がお金になっているのは、あんまりいいことじゃない」かもしれないとぼくも思うのですが、それ以外の動機というのは、どんな形になるのでしょう?

利害で動く部分とそうでない部分を使い分けるか、なかなか難しい課題かもしれない、とも思います。
tu-ta
2009/07/11 01:09

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