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zoom RSS 《文科省『放射能を正しく理解するために』の大きな問題》(精神科医の訴え) 

<<   作成日時 : 2011/05/16 03:04   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 27 / トラックバック 1 / コメント 5

フェイスブックで見かけた以下の精神科医さんからの問題提起。
とても大切なことだと思ったので、転載許可を求めたところ

以下の返信がありました。
===
どうぞ転送していただいてかまいません。一人でも多くの人に伝えていただけたらと思います。

この文書の作成に協力した日本小児心身医学会に、文書の撤回を求めてメールしているのですが、らちがあきません。文科省からは返事もありません。これはもう裁判しかないかと思ったのですが、どうやって裁判したらいいのか今すぐにわかりませんし、それよりも今は一人でも多くの人に事実を伝え、国や文科省を信じたらとんでもないことになると知ってもらうほうがよいと考えてface bookに参加することにしました。もちろん、国や文科省、小児心身医学会の責任は厳しく追及しなければならないと考えています.
===

というわけで、転載します。

ブログのタイトルはぼくがつけました。
改行位置と文章の仕切り記号の長さのみ、変更しています。
また、問題の文章のURLはフェイスブックの部分を外し、文科省のものにしています。
もしかしたら、文科省は問題を隠すために省のHPからこの文書を外すかもしれません。
問題に気がついて、反省して外すのであればいいのですが。
当初、フェイスブックに貼り付けてあったURLは
http://www.facebook.com/l/b1532WcnL6MvnkNTpMjQes85pow/www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/04/21/1305089_2.pdf
こっちはフェイスブックに保管されているのかどうか、ぼくにはわかりません。



===以下、転載===


大阪で精神科医をしています。

原発問題には以前から関心があり、今回の福島原発の事故も気が気ではなく、事態の展開を見守っていました。
最近になり、精神科医としても黙っていられない状況となり、以下のようなメールを友人の精神科医たちに送っています。

******************
文科省が教育関係者に向けて「放射能を正しく理解するために」という文書を4月20日に発表しています。精神科領域に関係することが書いてあるとのことでしたので、目を通してみたのですが、なんてことだと頭を抱えてしまいました。

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/04/28/1305089_2.pdf

前半は、あの「年間20mSVまでは安全」というとんでもない基準について述べられていて、これだけでもかなり不愉快なのですが、我々精神科医に直接関係してくるのは後半です。12ページの一番下に「放射線の影響そのものよりも、『放射能を受けた』という不安を抱き続ける心理的ストレスのほうが大きいと言われています」と書き、13ページ以降にその説明として、心理的な強いストレスの受けたときの子供の反応を解説し、「PTSD」について述べ、「放射能のことを必要以上に心配しすぎてしまうとかえって心身の不調を起こします」と結論付けて、「からだと心を守るために正しい知識で不安を解消!」と結んでいます。

PTSD(心的外傷後ストレス障害)は過去の心的外傷が原因で発症しますから、現在進行形の事態に対してPTSDを持ち出すことはそもそもおかしな話です。また、あたかも「放射能を心配しすぎて」PTSDになるかのような説明は間違っています。「心配しすぎて」PTSDになったりすることはありません。PTSDはレイプ、虐待、戦争体験、交通事故などなど、生命が危険にさらされる現実の出来事の後に生じる疾患です。

今、原発被害に関してPTSDを論じるのであれば、PTSDの予防ですから、「安全な場所に避難すること」と「事実を伝えること」が必要です。ところが文科省のこの文書は「年間20mSVでも安全という間違った情報」を与え、「避難の必要はない」と言っていますから、PTSDの予防としても間違っています。そもそも放射線の被曝による生命の危機を認めていません。あまりのお粗末さにあきれてしまい、開いた口がふさがりません。

福島原発の事故の責任は国にあります。

この文章は加害者である国が、被害者の口を封じ、あたかも被害の責任が被害者側にあるかのような論述を組み立てています。

これは、レイプでも幼児虐待でも加害者側がよくやるやり方です。

このやり方を繰り返されているうちに、被害者は被害を受けたという事実が見えなくなり、自分を責め、PTSDであることすらわからなくなってしまいます。PTSDという疾患概念は、被害者が自分の症状と過去の出来事との関連に気づくためのものです。

それを被害者の口封じのために利用していることに腹立ちを感じます。

こんな内容の文書を信じる人はいないだろうと思っていたのですが、先週末に福島出身の作業療法士さんと話をしたら、「そんなことありませんよ。信じてしまいます。肩書のある偉い先生や、政府の人が言ったら、一般の人はそうかなって信じてしまいますよ。福島は混乱しています」と言っていました。事態は切迫していて、黙っていたら加害者側に立つのと同じになってしまいます。

時間も気力も限られていますので、まずは伝わりそうな人に伝えています。この文書の作成に協力している小児心身医学会とメールのやり取りをしているのですが、なかなか動こうとしません。

トラウマティックストレス学会には原発事故の際の心のケアについてちゃんとした文章が載っていました。
http://www.facebook.com/l/b1532FpyVnE_JgPhqeCCo25DQUw/www.jstss.org/pdf/konishi0324.pdf

********************

以上です。

福島の皆さんにこのことを知らせたいと思っています。

文科省に文書を撤回させることはできなくても、知識を広めることで文書を無効化してしまえたらと思います。
転送等していただけたらありがたいです。

チェルノブイリの事故の後、心身の不調を訴える人々に対してソ連が「放射能恐怖症」という精神科的な病名をつけて、放射線被曝の後遺症を認めようとしなかったことがありました。それと同じことが日本でも起こるのではないかと心配しています。

放射線被曝の被害を矮小化しようとする国の態度は正さなければなりませんし、そのために精神医学が利用されることを防ぎたいと思っています。

==転載ここまで==

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
つるたさん、この転載GJです!ありがとう。さっそく友人のPTSD専門の精神科医にも伝えます。

今回の事故後、「心のケア」が間違って使われている「感じ」があって、でもうまくその正体がつかめないでいたのですが、この先生の説明で少し腑に落ちたような。

でも、「放射能のことを必要以上に心配しすぎてしまうとかえって心身の不調を起こします」は、PTSDの説明としては間違っていても、それ自体はウソでないので、一般人としてはうっかり納得させられてしまいます。

また、現実には安全な所へ避難することがむずかしい大多数の人にとっては、考えないことで心配を避けたい、その心理を小児心身医学会はよくついているのだと思います。さすがに…

その辺がいまだに難しいです。

あおやま
2011/05/16 12:45
すみませんが、この記事をわたしのツイッタで紹介させてください。文科省。。。あまりにずさんでひどすぎです。
zerafighn
2011/05/18 14:27
あおやまさん、コメントどうもです。

zerafighnさん、ぜひ広めてください。よろしくお願いします。


tu-ta
2011/05/18 22:01
こんにちは。千葉なのですが・・・
これ、放射線量のことで勉強しているブログで紹介してもよいですか?

ふんの
2011/05/25 23:34
ふんのさん、コメントどうも。

どうぞ、どうぞ。
tu-ta
2011/05/26 01:25

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