今日、考えたこと

アクセスカウンタ

zoom RSS 「公正な教科書採択を求める大田区民の会」の声明

<<   作成日時 : 2011/08/22 00:13   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 1 / コメント 0

大田区で「作る会系」の育鵬社歴史・公民教科書が採択された。

まず、「どうして」と思った。大田区で教科書採択にかかわる人たちがこんな風に劣化しているとは想像さえしていなかった。


また、末席ではあるが、大田の社会運動にかかわってきたものの一人として、どうして、このような事態を許してしまったのかということを真剣に反省しなければならないと思う。

そして、育鵬社の教科書を具体的に読み込み、どこが、どのように問題なのかということを明確にし、この教科書を使うことになると思われる、子どもやその親たちに伝えていく必要があるだろう。


「公正な教科書採択を求める大田区民の会」の声明を送ってもらったので、転載。

「このような問題の多い歴史教科書は、大田区の子どもたちにふさわしくありません」という記述など、たぶん、ぼくなら使わないと思うが(だって、大田区以外のこどもにもふさわしくないと思うから)、大筋はその通りだと思う。
もとのデータがなかったので、画像から、OCRをかけているため、もしかしたら、間違いがあるかもしれません。



以下、転載
====
  2011年8月11日

大田区教育委員会による育鵬社歴史・公民教科書採択に抗議し採択のやり直しを求める


      公正な教科書採択を求める大田区民の会


大田区教育委員会は、2012年4月から大田区内の区立中学校で使用する歴史・公民教科書に育鵬社版の採択を決定しました。これについて、私たち公正な教科書採択を求める大田区民の会は、強く抗議し、採択のやり直しを求めます。

 私たちは、今年度の教科書採択にあたり、日本国憲法の原則に基づき、教員・市民の意見を尊重して採択が行われるよう、要望してきました。

 しかし、採択された育鵬社歴史・公民教科書は、日本国憲法の三原則について、「国民主権」、「基本的人権の尊重」を軽視し、平和主義への懐疑を強調する特異な教科書です。日本の教育は、日本国憲法の三原理のもとで行われるべきであり、このような教科書は、その原則に反するものです。また、育鵬社歴史・公民教科書は、男らしさ、女らしさを固定的なものとし、その注入を図ろうとする点でも、男女共同参画の理念に真っ向から敵対するものです。


 さらに、歴史教科書においては、歴史学の研究成果を尊重せず、一面的な見方を教え込む点が顕著であり、架空の「神武天皇」を「初代天皇」として神話と歴史の関係を曖味にし、国家中心、天皇中心の歴史を描き出すこと、近代日本について、近代化のみを一面的に高く評価し、アジア諸国への日本の侵略と加害、植民地化の事実を直視しないこと、民衆の姿や役割がほとんど記されず、日本列島社会において人びとがはぐくんできた多様な歴史と文化に目を開ざす記述であること、女性史の記述が国家への貢献と良妻賢母の視点に異常に偏っていることなど、歴史学関係諸学会からも数々の問題が指摘されています。このような問題の多い歴史教科書は、大田区の子どもたちにふさわしくありません。

 また、公民教科書も、福島第一原子力発電所事故を経て、エネルギー政策について国民的な討議が求められているさなかに、「安全性に配慮しながら、増大するエネルギー需要を賄うものとして期待されています」と断定し、原発推進を結論づけるような、他社にはみられない一面的な記述が顕著です。

 これらの記述の背景には、事実をふまえて広い視野から子どもたちに歴史や社会を考えさせるのではなく、社会科教育を、道徳や特定の主張を注入する手段とする、育鵬社教科書の致命的欠陥があります。社会科は、多様なものの見方があることを前提とし、広い視野に立って多面的・多角的に歴史や社会を考察し、国際社会に生きる民主的,平和的な国家・社会の形成者を育てる教科であり、憲法三原則を否定的にみるような特異な政治的主張や、狭隘な視野に立つ独善的な歴史・社会の見方を教え込むものであってはなりません。


 また、大田区では、過去の教科書採択において、教育委員が、それぞれの教科の専門的な知見や直接子どもに接する教員の意向を無視し、内容は「よくわからない」と明言しながら好き勝手に教科書を選定し、これに驚愕した教員・保護者・区民が、“教科書は教育と学問の専門的知見と子どもたちの実態をふまえて選ばれるべきである"というごく当たり前の原則を教育委員諸氏に理解してもらうため、大きな労力を費やしてきました。さらに、そのような教育委員の乱暴な行為を避けるために、望ましい採択の制度的保障として、貴重な区税を使い、慎重な調査と答申の作成が行われ、教員、保護者、区民の意見も募つてきました。これらの経緯をないがしろにし、教育委員個人の見解という驚くべき理由で教科書が採択されたことに、私たちは、満腔の怒りを覚え、断乎として抗議します。


 そもそも、あなた方教育委員は、すべての教科の内容について、確実な見解をもてるほど、教育。研究の経験をお持ちなのでしょうか。もしそうであるならば、それを客観的に示す、委員お一人お一人の全教科にわたる教育・研究の業績と成果を、直ちに区民の前に明らかにしていただきたい。それとも、あなた方教育委員は、社会科という特定の教科についてのみ、自らの思想や信条にしたがって、教科書の選定をおこなったのでしょうか。そうであるならば、それは、第一に、専門的知見や教育実践に裏打ちされない教育委員個人の思想信条を、教科書を通して子どもたちに押しつける行為であり、第二に、社会科教育を他の教科教育と切り離し、特殊な教科として位置づける行為でもあり、二重の意味で許し難い暴挙です。私たちは、このような大田区の教科教育全体のあり方を根底から踏みにじる暴挙を、許すことはできません。


 教科書採択の責任は教育委員会にあります。しかし、それは、個々の教育委員が、個人的な思想信条にもとづいて教科書を選んでよいという意味ではありません。教育の中核的内容を示す教科書は、大田区の子どもたちの教育に日々心を砕く教員、保護者、区民の衆知を結集し、専門的知見と子どもたちの実態をふまえて慎重に選ばれるべきであり、教育委員会は、そのことに責任を負うものです。

 今回の採択は、そのような教科書採択の本来のあり方を踏みにじり、大田区における教科書採択を、教育委員の恣意によつて行う10年前の悪しき状況に逆戻りさせ、大田区の中学校教育に混乱を持ち込むものとなりました。私たちは、このような採択にたいして、厳重に抗議し、採択のやり直しを要求します。

以上
======
転載ここまで

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
【教科書問題】 侵略戦争を美化し、日本国憲法を敵視する育鵬社教科書の批判本 研究者・教員・弁護士らが...
1 :九段の社で待っててねφ ★:2012/05/04(金) 11:15:38.66 ID:???0子どもと教科書全国ネット21は、日本教育再生機構がつくった育鵬社版の教科書を批判する『中学校歴史・公民 育鵬社教科書をどう読むか』(... ...続きを見る
【豆β】ニュース速報+
2012/05/05 20:02

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文

トップ頁の右上に広告が入るようになっちゃいました。それがいやな人はさらに追加してお金を払いなさいとのこと。というわけで、この広告クリックしないでください(なんて、けなげな抵抗)。==============ブログ内ウェブ検索

ブログ内 を検索
「公正な教科書採択を求める大田区民の会」の声明 今日、考えたこと/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる