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zoom RSS 大沼さんの福島原発事故110820と110821

<<   作成日時 : 2011/08/22 07:14   >>

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大沼さんの福島原発事故情報転載

ここで、言及されている番組、いま、現在は以下で視聴可能。

20110814 アメリカから見た福島原発事故1
http://www.dailymotion.com/video/xkjfd3_20110814-yyyyyyyyyyyyyyy_news
20110814 アメリカから見た福島原発事故2
http://www.dailymotion.com/video/xkjjkj_20110814-yyyyyyyyyyyyyyy_news



目立たないところに書いてあるけど、大切なことなので、強調しておきます。
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なかなかの力作で、初めて知ったこともあったので勉強になりました。

但し、マークTが欠陥炉であったというところに焦点を当てすぎたために、もっと安全な原発の可能性を示唆するような雰囲気もあって、必ずしも良い番組とは言い難い面もありました。
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以下、全文転載
すべて転載転送OKとのこと。
改行位置を変更しています。


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大沼です



一気に涼しくなりました。

30数基の原発が止まっていても、どこの電力管内でも停電は起きませんでした。

あの無計画な「計画停電」は何だったのでしょうか。

原発再稼働をもくろむ連中の「計画的犯行」だったとしか思えません。

団扇しか持ってない私も、熱中症などにはかかりませんでした。

この調子で、一気に全原発を停止、廃炉に持っていけるとよいのですが・・・

もっとも、脱原発といっても即時全機停止から30年後に完全脱原発まで様々人によってかなり見解が違うようです。

このあたりを明確にするような議論、それを支える資料の整理が必要だと思います。

先週はゼミの学生とともに王滝村を訪問し、ついでに御岳山を登ってきました。

1日置いて、今度は関東圏に住む娘ファミリーと蓼科へ行き、蓼科山に登りました。実に久しぶりの山登りでした。

その蓼科界隈が例年以上ににぎわっていました。

定宿になっている安宿も例年は半分程度なのに今年は満室でした。

東北や北関東に遊びに行く人が今年は蓼科に来ているからだそうです。

蓼科は単に儲かって喜んでいるわけでなく、茅野市が福島の人々を5000万円の予算で招待しているそうです。

その旅費はカタログハウスが提供してくれたそうです。



<ETV特集「アメリカから見た福島原発事故」(8月14日放映)>

蓼科の宿で見たのですが、興味深い内容でした。

地デジ化に後れを取った我が家では見れなかったわけで、幸運でした。その要点を紙切れに書きとめてきたのでシェアします。

小さな紙切れなので、書き落としや聞きミスがあるかもしれません。

どなたか補足してください。

1) マークTは、当初から欠陥炉だった

原型炉では格納容器は大きかった。それを商業炉でヒョウタンのような細長い形にしたのは、製造原価を下げるためであった。

福島第1原発1〜5号機まで、大量の買い入れであった。

運転は、アメリカの実用炉運転開始からわずかに2年後であった。

そもそもこの原子炉はアメリカでさえまだ実用炉が未稼働だったのに日本への導入が決定された。

GE社主任技術者であったブライデンボーの証言によれば、この炉の検討結果が1975年に公表され、その中で圧力容器内でトラブルがあって高温高圧の蒸気がサプレッションチャンバー(圧力抑制室)に吹き込んだ場合、そこが破壊される可能性があることが指摘されていたが、今回、福島2号機で現実となった。



2) ラスムッセン報告

マサチューセッツ工科大学(MIT)のノーマン・ラスムッセンを主査とする報告書が発表され、原発事故は隕石が衝突するほどの確率でしか起きないとされた。

(50億炉年に1回)

アメリカではミラー教授のようにラスムッセン報告を批判する人がいたが、原発推進勢力はこの報告を日本では金科玉条のごとく振りまわした。

★ スリーマイル島(TMI)原発事故(1979年)以来32年間、400余基の原発で破滅的な事故は今度で6基目になる。単純計算すれば、2000〜3000炉年に1回の事故が起きたことになり、ラスムッセン報告の100万倍も高確率だったことになる。



3) TMI事故後、ラスムッセン報告の再検証がNRCによって行われた

NRCはアメリカ原子力規制委員会である。

その作業に参加した国立サンディア研究所のケネス・バッジョの証言によれば、NRCは、マークTでの水素爆発を想定していた。

しかし電力会社から圧力がかかり、1989年NRCレポートでは、圧力容器内の高圧蒸気を放射能ごと外部へ放出する「ベント」を追加することを改良案として提示するにとどまってしまった。

ちなみに、アメリカで建設されたマークTは、そのいずれもが地震のない東海岸にしか建設されていない。

一方、日本で建設されたマークTは、10基。全てが地震地帯に建設されている。

日本の原子力安全委員会1992年レポートでは、ベントは日本の原発では不必要であるが、つけたほうがベターだという表現で記載されている。



4) 日本への原発輸出は儲かった

元GE幹部の証言である。基準や指針が改定された時、アメリカではそれによってかかる余分な費用はメーカー持ちであったから赤字だった。

日本では、顧客(電力会社)が全部払ってくれたので儲かった。



5) 非常用電源増設時の謎

非常用電源を原発1基当たり2台ずつに増設する時に、既設の発電機も移設して、タービン建屋の地下に設置した。設計思想としては大間違いで、これによって同じ原因で2台ともに損傷をうけることになった。

防護手段の多様性原則に違反している。



6)後藤政志さんコメント(番組の最後に、小出五郎元NHK解説者とともに登場)

故障しないことと安全であることとは違う。

日本の原発は品質が良くて故障しにくい。それゆえに、故障した場合への備えが不足する。

「ベント装置」にフィルターをつけなかったのはお金がかかるから。

しかも、バルブトラブルに備えるバックアップ装置も付けていなかった。

これは、構造指針にベント装置が規定されていなかったからである。





なかなかの力作で、初めて知ったこともあったので勉強になりました。

但し、マークTが欠陥炉であったというところに焦点を当てすぎたために、もっと安全な原発の可能性を示唆するような雰囲気もあって、必ずしも良い番組とは言い難い面もありました。









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福島原発事故110821
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大沼です



昨日流した通信について、友人からフォローアップがありました。

内容について東電からクレームがついて、NHKが謝罪したというのです。

クレームの内容は、以下の3点です。

イ)格納容器の蓋を固定するフランジ部分がメルトダウンで発生した水素ガスや水蒸気などの高圧で緩んで、隙間から放射能を含んだガスが漏れ出したという話で使われた画像が、1号機でなく、点検中の4号機のものだった。

ロ)非常用ディーゼル発電機増設の際に、既設の発電機も地下へと移設したというのが間違っていて、もとから地下に設置してあった。

ハ)フィルターなしでベントしたというのは誤りで、Wetwell ventがあった。



しかし、東電もしぶといですね〜

事故処理も賠償もきちんとやれていないくせに、こういうところだけはちゃんとつついてくるのですから…



格納容器のふたのフランジの緩みの写真は到底無理でしょう。

写真を撮れっこないし、現実には、数ミリのゆるみからガスが漏れ出したのでしょう。

だから4号機の検査時点での写真を使ったわけでしょう。

NHKも、そのようにテロップを入れておけば何の問題もなかったはずです。



非常用ディーゼルの設置位置の話は、追加の発電機も同じフロアに設置してしまったというのは、やっぱり重大な過失です。

既設の発電機を地上から地下1Fに移設したとしたのが取材ミスだとしても、設計ミスに変わりはありません。



Wetwell ventについては、後藤政志さんがUstreamでコメントしています。

圧力容器から噴き出した放射性ガスは、サプレッションチャンバーの水たまりの中に吹き込んでから放出することになっているというが、こんなものがフィルターの役目を果たすかどうかは極めて怪しいといっています。



NHKのお詫びと訂正
http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2011/0814.html



東京電力ホームページ
8月14日放送 Eテレ「ETV特集」における報道について
平成23年8月16日 東京電力株式会社
http://www.tepco.co.jp/cc/kanren/11081601-j.html



20110819 CNIC Ust 後藤政志氏ETV特集への東電コメント解説

http://www.ustream.tv/recorded/16749551



1) 原子力安全庁が環境省外局として設立

これが決まるまでは、内閣府にするか環境省にするかで大揺れだったようです。

現在のように原子力安全委員会が経産省に所属しているという状態は、泥棒が警察をやっている状態ですから最悪でした。それがやっと解消される(?)のは結構なことですが、先行きはとても心配です。

そもそも環境省というのは、省庁の中での権勢順で最低の省庁です。

これは都道府県でも同様で、環境部というのはどこでも最下位です。

もともと他省庁を仕切ったり、けん制したり、異議申し立てをしたりする権限や、立ち位置にないのです。

そんなことは法律に書いてあるわけではないので、役人暮らしを経験した人にしか分からない理屈なのですが、事実です。

そもそも、環境省の役人自体がそういう風に委縮して育てられているのですから、その壁を破ることは容易ではありません。

明治以来の官僚制度が作ってきた不文律の風土というしかありません。

さらに、環境省には放射能の専門家がいません。とりあえずは、文科省と経産省から出向職員を連れてきて事にあたることになるでしょう。

かつて公害裁判が各地で行われ、公害国会で環境省が誕生しますが、この時も専門知識を有するということで重要ポストは通産省からの出向職員が担当しました。この連中はやがて通産省に戻る、いわば企業側からのスパイみたいな連中でした。

あれから40年がたち、環境省の中で育った連中が幹部職員になる時代が来ましたが、何も変わりませんでした。骨のない、根性無しの職員ばかりです。

一昨年から生物多様性条約COP10関連で、閣議了解されたはずの国家戦略が生物多様性を守るために全く役に立っていない現実をみました。

こういうものを武器にして開発系の他省庁と戦ってくれる環境省を期待したほうがアホでした。

(それでも頑張ってほしいのですが…)

こういう前科のある環境省の外局として、はたして強い権限を持った原子力安全庁が出来るのでしょうか。

アメリカのNRCは、独立機関のようです。せめて、会計検査院のような独立機関として誕生すべきだったと思われます。

それでも、決まってしまったものは仕方がありません。

とりあえずは、化学物質と同様に、放射能に関する厳しい環境基準あるいは、廃棄物の基準などを設定するなどの仕事をしてほしいものです。

内部被曝については、ICRPと同時にECRR勧告をも参考にしながら、国民の生命の安全を最大限守る立場(これを「保守的なConservative」と表現する)と予防原則の立場で頑張ってほしいものです。



2) 原爆症認定基準 遠い決着(朝日新聞8月6日朝刊5面)

知らなかったのですが、被曝から58年を経た2003年時点での認定患者の割合は、なんと全被爆者の1%だったのだそうです。たまりかねて集団訴訟が起き、各地で政府側敗訴の判決が出て、2008年、当時の麻生首相が被団協と確認書を取り交わし、認定基準が大幅に改定されました。

その結果2008年は、2913人認定、62人却下となりましたが、2009年には、2807人認定、2134人却下、2010年は、1435人認定、5000人却下と一気に逆戻り状態となったというのです。

これは中央官僚特有の性癖です。彼らにとって最も優先されるべきは国民の健康ではないのです。

このまま認定患者が増え続けたら大変だというご都合主義が却下を激増させているのです。

福島原発事故で汚染された福島県で、20mSvというとんでもない年間被曝線量限度を設定したのも、これより低い数値だと大量の避難民、疎開児童をさばかなければならなかったからです。

低線量被曝の健康影響が不確実性の霧の中にあることをいいことに、自分たちの都合を優先して、子供にまでドイツの原発労働者並みの基準を強制したのです。

放射能で汚染された震災がれきや、下水汚泥の処分方法を巡っても、彼らの考えることは、人間の安全を守るためにはどのような基準が求められるかではなく、どこに線を引いたら、今の能力で処理処分ができるかで決められるのです。

それを決めた後で、理屈はいかようにでもたてられるのです。

こういう官僚をコントロールできない政治家の責任ももちろんあります。

官僚依存から脱却することを売り物にして誕生した民主党政権でしたが、全くなすすべがありませんでした。

原因はいくつか考えられますが、要するに勉強不足、大局観の不足でしょう。

官僚と一緒になって、これ以上避難民が出たら大変だぁとばかりに、勇気ある王道を踏めなかったのだと思います。

こんな状態では、とても脱原発社会への扉を開く見込みはありません。

それでもあきらめるわけにはいきません。福島の大きな犠牲を払って到来した変革のためのターニングポイントに私たちは立っているのです。

ありとあらゆる知恵とエネルギーをふりしぼって頑張りましょう。

彼らを変えられるのは、我々市民しかいないのですから。



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大沼淳一さん
緑亭通信(ブログ): http://bunamoutainski.asablo.jp/blog/
(PC不調でブログ更新停滞中)
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