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zoom RSS 李くんのこと

<<   作成日時 : 2014/03/11 18:33   >>

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ある友人が李くん (李忠成選手)(チュンサン)のことを2回にわけて書いてくれてた文章がすごくよかったので紹介

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李くんのこと(1)

2011年2月4日、3.11以前のこの試合のことは、その後、記憶が朧げになってしまったのですが、もう一度、当時の日記などを見て、思い出すことにします。私にとってはこの30年間の日本サッカーの歴史が走馬灯のように脳裏をめぐった素晴らしい試合、とりわけ、素晴らしい長友君のクロスと李くんのゴールでした。

長友君がディフェンス二人に囲まれて、一旦は諦めてボールを下げる。そして遠藤らとパスを廻しながら相手のディフェンスをばらけさせていく。その結果、自分につくディフェンスが一人になったチャンスを見逃さずに、長友君がゴール前にクロスをあげる。

一方、ゴール前では岡崎もがんばって相手を三人くらいひきつけていた。李くんはそんななかで、わずかなステップで、ニアnearへ、すぐにファーfarへと(ゴールに近づいたり、遠ざかったり)フェイントをかける。そうやって相手のマークが外れた瞬間に長友君からのクロスが飛んできた。それをトラップしたりせずに、思い切り左足のアウトサイドで狙いすまして(キーパーの位置を瞬時に見極めて)ゴールした。

*     *     *

あの瞬間に、ほんとにオーストラリアの選手がふっと消えて、スペースが生まれました。オーストラリアの選手たちの方が疲れていたのだとはいえ、サッカーの面白さです。

長友君と李くんには、ボールを蹴る前にボールが飛んでいく「道」がすでに見えていた、「直観」していたのだと思います。さらに付け加えれば、もう一人ボールの道が見えてしまっていたのがオーストラリアのキーパーであって、彼もまたその瞬間にゴールだと分かってしまったから動けなかった。

そういう「道」は、誰にでもいつでも見えるわけじゃなくて、ほんとにある選ばれた瞬間、ある選ばれた選手たちが、その存在を直観し、試合を見ている私たちにも見せてくれる。そして、選手がボールをシュートするとき、実は選手だけではなく、それを見ている観客も、自分自身を思い切り自分から解き放つことでできます。 それが私にとって(何年かに一度、めぐりあえる)サッカーを観る喜びにほかなりません。

長友君から李君へのクロスも、あれは長友君からの「強い心」のこもった贈り物 だっただけではなくて、サッカーの神様からの、サッカーを愛する人への贈り物だったのだと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=WL9SuTYjdCc




李くんのこと(2)

李くんは日本代表をめざして、家族の中でひとりだけ国籍を変更し、日本に帰化しました。私はそれを、サッカーに魅せられた少年のトランスナショナルな物語として受け止めました。そして/しかし、(私の知る限り)ザック監督も、ナショナルチームの仲間たちも彼のことを、ずっと「チュンサン」と呼んでいました。なのに、「チュンサンが・・・」と皆が語っている映像の下に、「李」と字幕スーパーを流すテレビに?と思いつつ、「自分を支えてきてくれたアボジ・オモニに感謝します」と語る李くんのインタビューに、国籍変更をめぐる家族の葛藤や物語があるのだろうなとも想像しました。

国籍とは決して生来の/無条件に与えられている所与の前提ではなくて、アイデンティティの一つであって(「一つに過ぎない」と断言することは、今の日本社会の中で「日本人である」ことによって、それなりに守られている私にはなかなか難しいことだけれど)、個人にはそれを離脱したり変更したりする自由がある・・・これは基本的人権の概念です。

以下は私の想像に過ぎませんが、他律的、強制的に日本国籍を与えられたり剥奪されたりしてきた在日の歴史を考えると、李くん(と両親)は、家族の絆や個人の自己実現の夢を「国籍」(に象徴されるモノ)の上位に置こうとしたのかもしれません。自分が主体的に国籍を選択/変更するけれど、民族が変わるわけではなく、皆も彼のことをチュンサンと呼びつづけた・・・どこまで意識的かは分かりませんが、李くんの意志を感じます。

今回、ニュースに流れている、李くんに対する「陰湿ないじめ?」とか、サポーターからのブーイングといったことが本当ならば、それは、こういう彼の意志に向けられているような気さえします。李くんのサッカー選手としての人生を冒涜するような今回の出来事には、本当に憤りを感じています。
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ね、いいでしょ

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